第14話 厄災討伐
「そうはさせるかよ!」
俺はそう叫びながら空間所持からトンプソンコンテンダーを取り出し、それをディザスターに向けて引き金を引く。
銃口から.308ウィンチェスター弾を放ち、黒嵐刃を持つ方の手に当たり、弾き飛ばされてしまう。
ディザスターは.308ウィンチェスター弾が当たった方をさすりながら叫ぶ。
「誰だ! いい所で邪魔しやがって!」
ディザスターは辺りを見渡し、邪魔した奴は誰かと探している。
俺はリロードし、兜を脱いで詠唱する。
『力のエレメントよ。我が体内の魔力を糧に、礼装を変えよ!』
「衣服変換!」
詠唱し終えると魔力が俺を包みこむ。
すると魔導騎士団の装備から、黒のコートとズボンにシャツへと変わっていた。
ディザスターは俺を見て言う。
「テメェか? さっきの邪魔した奴は?」
「アァ、見てて胸糞悪いからな」
俺はディザスターの言葉を聞いて軽く挑発する。
ディザスターは俺の言葉を聞いて、黒嵐刃を掴んで叫ぶ。
「そうか、ならば俺を楽しませてみろ!」
ディザスターは闘争に燃えた瞳で叫ぶと、足の裏に黒い渦を放って接近する。
あれは俺が幼くても戦えるように考えた戦闘法だ。
俺は両手に風球を使ったけど、ディザスターの場合は足の裏に黒い渦を放っているけどな。
俺は空間所持からAK47を取り出し、絶賛接近しているディザスターに向けて引き金を引く。
銃口から7.62×39mm弾を放つが、ディザスターは黒い渦を駆使して回避していく。
チッ! 連射しても回避された意味はない。
ならば回避しにくくすればいい。
俺は空間所持からM870を取り出し、ディザスターに向けて引き金を引く。
銃口から散弾が放たれると、ディザスターが散弾をもろに食らって距離を取る。
よし! 当たる直前で腕をクロス状にして防がれたけど、多少ダメージを与えられたぞ。
ディザスターは防御を解き、黒嵐刃を構えながら呟く。
「まさか、アイツの言う通りだな」
「何?」
俺はディザスターの言葉に首を傾げる。
ディザスターが言うアイツと言う人物に興味あるが、今ココで聞き出してもはぐらかせれるだけだ。
俺はM870を下ろして言う。
「ディザスター、ココは一つ賭けて行かないか?」
「賭ける?」
ディザスターは俺の言葉に首を傾げながら聞く。
よし、食いついてきた!
俺は首を傾げながら聞くディザスターに答える。
「アア、もし俺が勝てばどんな質問も答えてもらう事、お前が勝てばエロヒム村を滅ぼすなり何なりしてもいい。どうだ、かなり面白いだろ?」
「「ナニィィィィ!?」」
俺は賭けの内容を言うと、魔導騎士団はその事にかなり驚く。
他の連中からすればもはや八百長試合だからな。
豪風の絶叫を咥えて部下たちの近くまで避難したエルメスも俺を見て頭を抱えている。
それを聞いたディザスターは楽しそうに言う。
「良いな、それ! 戦闘が楽しめば何だって賭けてやるぜ!」
俺のディザスターの言葉を聞いて心の中で喜ぶ。
よし、うまく引っ掛かった!
俺はそう思いながら賭けのルールを説明する。
「そうか、ルールは簡単だ。相手を致命傷まで追い込むだけ、ダッ!」
俺はそう言うと同時に、トンプソンコンテンダーをディザスターに向けて引き金を引く。
銃口から.308ウィンチェスター弾を放ち、ディザスターの右肩に襲い掛かる。
ディザスターはそれに気づいて黒嵐刃で.308ウィンチェスター弾をはじき飛ばし、笑いながら叫ぶ。
「ハハ、不意打ち何て中々乙だな!」
ディザスターはそう叫ぶと、黒嵐刃を強く握りつつ、地面を蹴って襲い掛かる。
俺はAK47とM870を腰に納め、左手をトンプソンコンテンダーに持ち構え、空間所持から片手剣を取り出す。
それを右手で持って、防御の構えを取る。
ディザスターは右肩に向けて袈裟切りをするが、片手剣で黒嵐刃をはじき飛ばす。
しかしディザスターは黒嵐刃を手放さず、宙で一回転して着地する。
それと同時に風のクナイを俺に向けて投げ、俺はトンプソンコンテンダーからM870を持ち替えて引き金を引く。
散弾が放たれて風のクナイをはじき、グリップを引いて排莢し、もう一度引き金を引く。
散弾がディザスターに向かって行くが、ディザスターは黒嵐刃を回転させて防ぐ。
防がれた散弾はあさっての方に飛んでいき、ディザスターは黒嵐刃を構え直し、鳩尾に向けて突く。
俺は横に回避して鳩尾に浸かれずに済み、そのままAK47に持ち替えて引き金を引く。
銃口から7.62×39mm弾を放ち、ディザスターはもろに食らって行く。
ディザスターの体は7.62×39mm弾をもろに食らっても、重傷を与えずにいる。
ディザスターは撃たれたところを抑えながら言う。
「その魔動機、中々面白いな! そいつは自作なのか?」
ディザスターの言葉に俺は一瞬AK47を見る。
確かに天魔からすれば未知の武器だし、一応脅しとして使えるのでは?
そう思いながらトンプソンコンテンダーに持ち替える。
するとディザスターは黒嵐刃を構えて詠唱する。
『嵐のエレメントよ。我が体内の魔力を糧に、すべてを穿つ嵐を纏わせろ!』
「竜巻付与!」
詠唱し終えると、黒嵐刃の刃に竜巻を纏わせる。
それはまるで嵐の槍のように見え、ディザスターは黒嵐刃を強く握って言う。
「こいつが俺の全力だ、お前も全力で殺しに来い!」
ディザスターはそう叫ぶと、嵐の槍と化した黒嵐刃を構え、俺に襲い掛かる。
刃に纏う嵐が鞭のようにうねり、およそ予測できにくくなっている。
俺は獣の勘を発動して攻撃をくる方向を感じ、避ける構えを取る。
しかしディザスターはとてつもない速さで切り、獣の勘を発動してもほぼギリギリだ。
クッ、嵐の力で速度を上げ、少しでもかすろうとしたら容易くえぐれてしまいそうだ。
俺は肉体全強化を発動して距離を取り、AK47をディザスターに向けて引き金を引く。
銃口から放たれる7.62×39mm弾に、ディザスターは刃に纏う嵐で薙ぎ払う。
だけどこれは好機だ!
俺は弾切れになったマガジンをリロードして、そのまま一直線でディザスターに向かって走る。
それを見たディザスターは俺の行動に首を傾げて言う。
「正気か? このまままっすぐ行けば死ぬぞ?」
「かまわない! 例え、この命が終えてもお前を倒す!」
俺はディザスターの言葉に返しつつ走って近づく。
ディザスターはそれを聞いて頭上に構えて言う。
「そうか、ならばどっちが止めを刺せるか試そうじゃねぇか!」
ディザスターは叫ぶと同時に黒嵐刃を振り下ろす。
俺はそれを見てトンプソンコンテンダーに持ち替え、魔力を纏い固めた片手剣で黒嵐刃を防ぐ。
竜巻を纏った黒嵐刃と魔力が纏い固まった片手剣がぶつかり、嵐と魔力が混ざり合って爆発した。
「「ウォォォォォォ!」」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」
俺とディザスターは己のすべてをかけてぶつかる。
すると後ろから爆風で吹き飛ばされた兵士たちの叫び声が響く。
目の前は刃と刃がぶつかって火花が散り、魔力の風が発生する。
拮抗のさなか、俺はディザスターの隙を見つけ、トンプソンコンテンダーを向けて引き金を引く。
.308ウィンチェスター弾が魔力の風にズレテしまうことなく、ディザスターの心臓を貫いた。
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