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 そして、そんな事を三人は——いくつも重ねた。


 ある時は、攫われた娘を救ったり……

 

 ある時は、飢餓で苦しむ村を救ったり。


 ある時は、居なくなったペットを探したり……


 そんな事をしながらエリアルの元へ向かっていた。そんな時……


「ねぇ! カエルさん……こんな事をしていたらいつになっても、お姉ちゃんのところにつかないわよ」


「心配するなシロよ……実は、もうすぐ着くのだ! この森の先がエリアルの故郷となっている。

 長い旅だったが……今行くぞ! エリアル」


「遅過ぎて、姉さん。街に戻ってないといいすッね……」


「あんた、ヤバッ!!! 今、フラグ立てたわよ! ヤバ……」


「まだ、いる事を祈ろう……」


「あんたも思ってたんかーーーいッ!!!」



 時は戻り。エリアルがエルフの村に着いた頃……


「女王様……報告の為に、只今戻りました!」


「おお、エリアル——よく戻ったわね。

 それで、人間側に着いた魔物が居ると言う調査はどうなったの?

ケロッグ王国は、魔物と手を組んでいたのかしら?」


「いえ、それは違いました。

 ケロッグ王国に居た魔物のフロックは、元人間で……まぁ、なんと言うか呪いでカエルの魔物の姿に変えられているだけでした」


「そうでしたか……では、我々エルフ族は魔物側につく事にします」


「それでは、人間を裏切ると言う事ですか?」


「裏切るも何も人間達は、私達エルフ族を同族とは思って居ませんし。

 彼らは、人間族でない者を亜人と呼ぶでしょ。ですから、裏切るとか! そう言うと問題では無いのです」


「ですが……今までエルフ族は、人間達と手を組み魔族と戦って来たではありませんか!?」


「それも確かに、そうだけど……

 勇者が魔王に敗れて居なくなった今は、種族を守る為に魔族につくほか無いのです。

 分かってくれますね。エリアル……」


「シャールロッテ様が勇者と共に魔王と戦った事は存じております!

 しかし、たかだか一人の人間が魔王に敗れたくらいで、魔族に着くなど浅はかな考えでは無いのですか? 人族の中にも強い者は沢山います。元に私は強い者を知っております」


「あなたの言っている事は、分かっております。しかし、あの勇者ほど強い者を私は知りません! あの時だって、力を合わせていれば必ずや魔王を……そんな事を言っても、もう仕方ないのは分かっていますが……

 私は、あの勇者を倒した魔王が怖いのです! だからこそ貴方に魔族の動向を調べさせたのですから……」


「しかし、それでは私は仲間と敵対する事になるやもしれません……」


「それが、どうしたのですか!? 種族を守る為には仕方がない事、それに貴方は、もう里でゆっくりと休みなさい。情報収集は終わりです」


「待って下さい! シャールロッテ様……仲間に必ず戻ると伝えてしまいました。ですから……」


「話は以上です! 貴方は、今後は里の警備につきなさい」


「女王様!!!」


「私は、以上と言いました。もうお行きなさい」


「…………」


エリアルは、女王の言葉に従うしか無かった。

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