里帰り①
それから二人は、普通に冒険者としての活動をしていると最近ではキバもよく仲間に加わる事も増えて行った。そんなある日……
エリアルは、自分宛に届いた手紙を開くと——中には何も書かれていなく……その代わりに少しだけ赤い塗料が付いていて、ついでに何故か!? 死んだ小さな虫が入っていた。
「エリアル、なんだそれ? 要らないなら俺が食べてやろうか?」
「やめておきなさい。これは、呪いよ……」
「えっー? 誰宛ですか……? 俺っすッか? それとも先輩宛ですか?」
「私宛よ! だから、心配しないで」
「何で? 姉さん……が?」
「確かに、何で? エリアルなんだ???」
「呪いと言っても、大した呪いじゃないわよ!
簡単に言うとエルフの里からの呼び出しよ。私がちゃんと戻ってくるように、少しだけ呪いが付いているだけよ! だから気にしないで」
「姉さんの里、怖いっすッね……」
「確かに、そんな事をしなくても普通に戻って来いの連絡だけで良いと思うが……」
「エルフには、色々とルールとか掟とかが有るのよ。と、言うわけで私は一度、郷に戻るから少しの間パーティーを抜けるわね」
「いや待て! エリアル——お前が抜けずとも俺達がついて行けば良いだけのこと」
「それはダメよ! エルフは掟が厳しいとさっきも話したでしょ。
魔物と半魔なんて連れて行ったら、私が怒られるわ。だから、絶対について来ないで!
郷に行ったら解ける呪いだから、解けたらすぐに戻ってくるから」
そう言うとエリアルは、旅立つ準備を整えて旅立ってしまった。
そして、残された二人は……
「待ってくれー! エリアルぅ〜……お前が居ないと、このパーティーのツッコミ担当が……」
「姉さんって、このパーティーのツッコミ担当だったんすッか?」
「当たり前だろ! ツッコミとは、本来! 間違いを正しく修正する事、と言う理由からエリアルは、間違いなく! このパーティーのツッコミ担当である!」
「じゃー新しいツッコミ担当でも探しますか?」
「確かに、それも有りかもしれんな……」
二人がそんな事を話していると、一人の少女が話しかけて来た。




