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宝⑤

 それから、何の音沙汰もない日々が過ぎた。ある日……


「ねぇ、フロック……」


「あ?」


「あのさぁ〜……最近、色んなことが多くて忘れていたけど——ダンジョンに入った時に会ったお爺さんの事を覚えている?」


「……ああ、居たな。じいさん! それがどうした?」


「それがどうした? じゃなくて、あのタイプの不思議な人物って言うのは、基本的ダンジョン創造主とかでダンジョンを攻略もしくは、出る際に力を認められて! 仲間になるパターンのやつじゃないの? 普通は!?」


「そうなのか?」


「いや、分からないけど……今後、ダンジョンに行く予定とかある?」


「全くないな。 だって、二人とも変身できるし隠れる必要が無いからな!」


「いや、変化出来るって言っても! 私は、カエルにでしょ。逆に危ないわよ……」


「だったら、行ってみるか!? ダンジョン。

 暇だし……」


「そうね。行きましょうか」


 そうして、二人はダンジョンに向かった。



 ダンジョンに到着すると、二人が巨人の部屋から助けた冒険者達が……あの時助けてくれた冒険者を探していた。


 その者達に、フロック達は話しかけると……


「何してんだ!? お前ら……また、性懲りも無くダンジョンに挑むつもりか? 

 やめとけ、やめとけ! お前らじゃ巨人のエサになるのがオチだ」


「げッ……お前は、くそカエル! うるさい。お前には、関係ないあっちに行け!!!」


「心配してやってるのに、なんて言い草だ! お前らがピンチになっても、もう助けてやらないからな」


「お前になんか助けてもらか! バカが——俺達は、この前助けてくれた冒険者を探しているんだ。分かったら、あっちに行け!」


 すると、エリアルが……


「ねぇ、貴方達は覚えていないかも知れないけど……この前、あなた達を助けたのは間違いなくフロックよ!」


「そんなはずない。私は、ちゃんと顔を見たもの……こんなブサイクなカエルじゃ無かったわ!!!」


「そうだ! 俺も薄らと覚えている。

 助けてくれた冒険者は、男の俺から見てもかなりのイケメンだった。

 だから、こんなカエル野郎のはずがない」


「確かに、そうね……。

 フロックもあの時の姿とかなり違うからね。分かったわ! フロック、この人達に——あの時の姿を見せてやりなさい!」


「めんどくぜーが……しゃーねぇー分かったよ!!!」


 そう言うと、フロックはあの時の人の姿へと変身……


「おまえ……『その顔は……』」

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