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38/56

宝①

 二人がスネーク軍の元に向かうと、ケログ軍と——今まさに、ぶつかり合おうとする真っ最中であった。


「なんだかんだで、ここまで来ていたんだな。スネーク軍は……」


「魔王軍が撤退した情報は、まだ入っていないのかしら?」


「そうかも知れないな……分かっていれば撤退するだろうし。

 あっ! 良い事を思いついた」


「なになに、教えて!?」


「それはな……」


 フロックは、エリアルに耳打ちで作戦を伝えると……


「私が薬を飲むのは、あれとしても……作戦は悪くないわね」


「なら、この作戦で行くぞーー! おおー!」


 あまり乗り気では無いエリアルをよそにフロックの作戦が始まった。


 まず初めにエリアルが薬を飲んでカエル化すると、二人は魔力を溜めて——巨大な津波を作り出すとスネーク軍のサイドから、その攻撃をぶつけた。


 まだ戦が開始ていなく、いきなりの横からの攻撃にスネーク軍は慌てふためいた。


「魔法部隊か!!! 何処から撃ってきた!」


 そして、カエルの姿の二人が姿を現すと


「……魔物!? コルバチョフ軍が裏切ったのか?」


 その間、ケロッグ軍は置いてきぼりをくっていた。


「スネーク軍——まんまと騙されたな!!!

 お前達は、私達——魔物軍が本気で人間の味方になると思っていたのか! この愚か者どもが……」


「そんな……本当に裏切ったのか?」


「いえ、将軍……相手国のギルドには、カエルの魔物が所属していると言う噂を聞いた事があります。

 多分ですが……その者、策略かと思われます」


「そうか……そう言う事か……まんまと騙されるところであった」


「どうした!? スネーク軍、我々魔物は! お前達人間の事など、どうとも思っておらんわ!!!」


「そんな嘘に、我々が騙させるとでも思っているのか!? 馬鹿者が!!!」


「あんな事を言っておりますけど、どうしますか!? コルバチョフさん……」


「様な……」


 すると、岩陰からフロックが顔だけを馬に変えてスネーク軍の前にヒョッコリと現れる。


「バカなスネーク軍よ! これでもくらえー……ディープインパクト(オルフェーヴル)!!!」


 ディープインパクトの爆撃に巻き込まれたスネーク軍は……


「間違いない! あの技は、オルフェーヴルだ……コルバチョフの奴が裏切りやがった!」


「どうしましょう……」


「どうもこうもない! 撤退だ!!!」


 そして、スネーク軍はケロッグ軍とぶつかる事なく自らの国へと帰って行った。


 すると、ケロッグ軍は……


「…………なんか知らんが、あのカエル達のお陰で——勝ったどぉーーー!!!」


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