決戦⑦
部下達はキバの指示通りに撤退すると、残ったキバは——魔王軍五千に一人で挑んだ!
*
その頃、フロック達は……
「これで、大体の怪我人の治療は終わったな……」
「お疲れ様、フロックよ! でも、本当にキバは大丈夫なんだろうな……」
「大丈夫ですよ! コルバチョフと一対一なら」
「…………ねぇ……フロック!
て、事は——一対一じゃなかったら……キバは、どうなるの?」
「それは勿論、死ぬだろうな! だって、魔王軍は——まだ五千もの兵が残っているんだぞ! さすがに、五千は厳しいだろ」
「それって、もしキバがコルバチョフを倒したとして、その後に魔王軍に囲まれたら……」
「…………」
フロックの顔は険しくなり……
「エリアル……行こう……紅茶なんて飲んでる場合じゃなかった……」
「ええ……行きましょう」
「今からで、間に合うのか?」
「間に合わせます!!! エリアル、俺に掴まってくれ」
そう言うと、フロックは舌を木に巻きつけ! 限界まで伸ばすと……
「ケロケロのぉ〜〜ロケットーーー!!!」
フロックとエリアルは、物凄い勢いで飛んでいった。
「頼んだよ。二人とも……」
*
「ゔわぁあぁぁぁ〜〜あぁぁぁーーー!!!
落ちるぅ〜落ちるぅ〜……」
「我慢してくれ! キバが危ない……」
「それは、あんたが余裕とか言って——優雅に紅茶なんて飲んでいるからでしょ!!!」
「いや〜……それは、一騎討ちならイケると思って他の要素を考えていなかった。
こりゃ、参った参った……」
「参った参った! じゃないわよ」
「おっ! 魔王軍が見えて来たぞ!!!」
「あそこで一人で戦ってるのキバじゃない!?」
「えっ!? どこどこ……?」
「あそこよ! ほら、あそこ……」
「えっ……何処だよ!?」
「何で分からないのよ!!!」




