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手紙⑤

 二人が部屋に着くと、リサは椅子に深く腰掛けて二人を待っていた。


「よく来てくれた。二人とも……

 ゴルバチョフを倒すとは、よくやってくれたなフロックよ!!!」


「それほどでもございません! BOSS」


 フロックは、膝まずき返事をする。


「本当に褒めているわけではないが……まぁ、良いだろう」


「で……魔王軍が攻めて来るのは、いつ頃になるのでしょうか!?」


「話が早くて助かる。

 早くて、三週間……遅くても、一ヶ月以内だろう」


「分かりました。

 では、それまでには準備を整えておきます!」


 「ああ、頼む!」


その言葉を聞くとフロックは、一瞬で姿を消した!


「消えた! 転送魔法では無いから……瞬間移動!?」


 エリアルがそんな事を言っているとリサが近づいて来て……耳元で…………


「違うぞ……」


 そう言うと、地面に目線を送る……


 エリアルも目線の先を確認すると、小さくなったフロックが——ゆっくりと静かに扉の方に向かっていた。


「あいつは、カッコつけたがりだからな。

 瞬間移動風に見せたかったのだろう……」


「はぁ……」


 そんな事を話しながら小さいフロックを眺めていると……何処からか走って来る音が近づいて来た!

 そして、思いっきり扉が開かれるとフロックはその扉にぶつかり窓ガラスを破り外に、飛ばされた。


「「あッ……」」


 扉から現れたのはキバであった。


「お久しぶりです! 先輩、姉さん!!!

 姿が見えたんで、追いかけて来ちゃいました。って……あれ!? 先輩の姿がないすッけど……何処にいるんすッか? って、げっ! 魔王じゃないすッかー!?」


「おおーー! 君は、確かキバ君だね。

 よく来てくれた! 

 そう言えば、君も確かゴルバチョフの件に関わっていたね」


「なんすッか!? そうですよ。

 俺達で、お姫様を救出したんすッよ!!!」


「じゃー……君を部隊の一番隊の隊長に任命する!」


「俺がすッか!? マジですか……一番隊の隊長なんて最高じゃないすか!!!」


「そうだね。よろしくお願いするよ!

 そして、エリアル君には第六部隊の弓兵を率いる隊長に任命する。

 事の発端は、君達のせいでもあるから頼むよ!」


「わ……私が、隊長ですか!? 無理ですよ」


「無理でも何でもやって貰わなくては困る」


「俺も頑張りますから、姉さん! 一緒に頑張りましょう!!!」

 

「一つ聞いて良いですか? リサさん……

 今回の戦の兵力差は、どの程度なのでしょうか?」


「そうだね……コルバチョフ軍が1万弱として、我々ギルド軍は——今は、五百ってところじゃないか……」


「五百……五百って、戦として機能しないですよ!!!」


「今は、だよ!

決戦日までには、最低でも半数……いや……三千は絶対に欲しい所だね」


「足ります! たった三千で……」


「大丈夫だ!!! こちらには、君たちが居る。期待してるよ!」


「頑張りましょう! 姉さん!!!」


「………………」


 そして、エリアルは断りきる事が出来ず……


 数週間が経ち! 決戦の日を迎えた。


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