手紙①
二人は、フロックの取って来た果物を食べながら今後について話した。
「この六階層は、安全地帯であり。
モンスターが発生しないから、ここを拠点にしよう」
「そうね。綺麗な湖とその元となる水源もあるし……何より食料となる果物や小型の動物も生息している。
拠点を構えるに、こんなベストな階層他にないわね」
「そうだな。階層を一つ戻れば、戦闘と……ご馳走の宝庫だし……じゅるッ……。
と、言うわけでここで、お前の戦闘訓練も兼ねて時間潰しの為に滞在する事にする」
「ねぇ、フロック……一つ頼みがあるんだけど——私にも、自然エネルギーの使い方を教えてよ。(もう、あの薬を飲むのは嫌なのよ!)」
「確かに、俺が居なくてもカエルの力が使える様になるのは便利だからな……
でも、エリアル——俺は嬉しいぞ! お前もカエルになりたいと思ってくれているとは」
「別に……カエルには、なりたくないけど——いざって時の保険よ! 自分の身は自分で守れる様にならないと……って、巨人達に追われた時に思ったのよ」
「分かった、分かった。
自然エネルギーの使い方もレクチャーしてやるよ!」
そう言って微笑んでいるフロックに
「まぁ……いいわ。教えてくれるなら……」
そう納得したエリアルであった。
*
そうして二人は、体力が戻ると——五階層に戻り基礎体力向上の為の戦闘訓練を行った。
倒しても倒してもモンスターが湧いて来る五階層は、もっとも良い練習場所であった。
そして、魔力切れ! 体力の限界を迎えると六階層に戻り自然エネルギーの訓練を行った。
「……ちょっと、待って! 休憩は!?」
「自然エネルギーを集めると体力も回復するから同時進行だ! 一石二鳥とは、この事だな」
そんな事を言いながら二人は、自然エネルギーの訓練に取り掛かった。
「まずは、あぐらをかいて座ってくれ……それか、手を組んで目を瞑る。これが、基本姿勢だな!」
「なんか、お坊さんの修行みたいね」
「そうだな。心を無にして空っぽにしないと自然エネルギーは、集まって来ないから。
お坊さんも同じ様な事をしているのかも知れないな。知らんけど!」
そして、二人は修行を続けた。
「ここからは、出来る限り自分を空っぽにするんだ! そうすれば、自然エネルギーが勝手に集まってくる」
「……空っぽって、どうすればいいのよ!?」
「空っぽは、全身の力を抜くんだ。
こんな感じで……」
そう言うとフロックは、口を開けて——ぼけ〜とし始めた。
「えっ!? そんなブサイクな顔をするしかないの?」
「…………別に、ブサイクな顔をする事はないが……全身の力を抜く為に……」
「待って、一緒にやるから! 順を追って説明して!」
そして、フロックは順を追って説明をする。




