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手紙①

 二人は、フロックの取って来た果物を食べながら今後について話した。


「この六階層は、安全地帯(セーフティーゾーン)であり。

 モンスターが発生しないから、ここを拠点にしよう」


「そうね。綺麗な湖とその元となる水源もあるし……何より食料となる果物や小型の動物も生息している。

 拠点を構えるに、こんなベストな階層他にないわね」


「そうだな。階層を一つ戻れば、戦闘と……ご馳走の宝庫だし……じゅるッ……。

 と、言うわけでここで、お前の戦闘訓練も兼ねて時間潰しの為に滞在する事にする」


「ねぇ、フロック……一つ頼みがあるんだけど——私にも、自然エネルギーの使い方を教えてよ。(もう、あの薬を飲むのは嫌なのよ!)」


「確かに、俺が居なくてもカエルの力が使える様になるのは便利だからな……

 でも、エリアル——俺は嬉しいぞ! お前もカエルになりたいと思ってくれているとは」


「別に……カエルには、なりたくないけど——いざって時の保険よ! 自分の身は自分で守れる様にならないと……って、巨人達に追われた時に思ったのよ」


「分かった、分かった。

自然エネルギーの使い方もレクチャーしてやるよ!」


 そう言って微笑んでいるフロックに


「まぁ……いいわ。教えてくれるなら……」


 そう納得したエリアルであった。



 そうして二人は、体力が戻ると——五階層に戻り基礎体力向上の為の戦闘訓練を行った。

 倒しても倒してもモンスターが湧いて来る五階層は、もっとも良い練習場所であった。


 そして、魔力切れ! 体力の限界を迎えると六階層に戻り自然エネルギーの訓練を行った。



「……ちょっと、待って! 休憩は!?」


「自然エネルギーを集めると体力も回復するから同時進行だ! 一石二鳥とは、この事だな」


 そんな事を言いながら二人は、自然エネルギーの訓練に取り掛かった。


「まずは、あぐらをかいて座ってくれ……それか、手を組んで目を瞑る。これが、基本姿勢だな!」


「なんか、お坊さんの修行みたいね」


「そうだな。心を無にして空っぽにしないと自然エネルギーは、集まって来ないから。

 お坊さんも同じ様な事をしているのかも知れないな。知らんけど!」


 そして、二人は修行を続けた。


「ここからは、出来る限り自分を空っぽにするんだ! そうすれば、自然エネルギーが勝手に集まってくる」


「……空っぽって、どうすればいいのよ!?」


「空っぽは、全身の力を抜くんだ。

こんな感じで……」


 そう言うとフロックは、口を開けて——ぼけ〜とし始めた。


「えっ!? そんなブサイクな顔をするしかないの?」


「…………別に、ブサイクな顔をする事はないが……全身の力を抜く為に……」


「待って、一緒にやるから! 順を追って説明して!」


 そして、フロックは順を追って説明をする。


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