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23/56

②ー⑩

「待たせたな! エリアル——準備は、整った!!!」


 フロックの周りには、大量の水魔法が浮遊している。


「奥義! 《水千手観音》!!!」


「フロック……私、もう戦わなくていい……?

 気持ちが悪い……」


「後は、俺に任せろ! エリアル」


 そう言うとフロックは、一本の水の腕でエリアルを優しく包み込むと、フロック本体へと運んできた。それを抱き抱えると……


「ありがとう。あとは、ゆっくり休んでてくれ……」


 その言葉を聞いたエリアルは、静かに目を閉じて眠りについた。

 そして、それとほぼ同時くらいにエリアルのカエル化は解けた。


「五分って、とこか——まだまだ改善の余地がありそうだな……」



 それからのフロックは、凄まじかった。


 水千手観音の腕は、水の刃と化し……昆虫達の硬い甲羅も、もろともせず切り刻み——粉々にして! フロックは、五階層をゆっくりと進んでいく……


 そして、一つ……一つだけ難点と言えば、魔力の消費量が馬鹿みたいに多い事……

 しかし、それを解決する策もフロックにはあった。

 エリアルの為に作ったMPポーションを飲みながら倒したモンスター達を次々に食べて行くと……

 それにより、異常なまでに魔力を消費する魔法だが……継続、維持する事が出来た為に

 フロックは、エリアルをお姫様抱っこをして一歩一歩……ゆっくりと進む。

 エリアルを抱っこして塞がった手の代わりは、水千手観音の腕を使い。ポーションとモンスターを次々に、フロックの口へと運んで行く。


 しかし、クチャクチャ……ペチャペチャ……と食べるフロックの下では、エリアルが食べこぼし飲みこぼしにりよ。

 ベタベタになっていたが……疲労でぐっすりと寝てしまっているエリアルは、自分の顔や体に——虫の触覚や手足……羽などがついている事には気づかない。


 そして、二人は五階層を抜けた。



 だだ今、六階層……ダンジョン内にのセーフティーゾーンいわゆる安全地帯である。


 そこで、フロックは湖の水を使いエリアルを洗い流していた。


「…………冷たいッ…………」


 それにより、エリアルが目を覚ます。


「…………私が、気絶をしている間に五階層を抜けたのね……。

 ところで、フロック……湖で何をしているの?」


「洗い流していた!」


「……何を?」


「汚れ……」


「ああ、そう言う事……戦いっぱなしで、汗もかいているからね。

 私、このまま水浴びをしようかしら」


「なら、俺は——その辺で果物でも探して来るよ!」


「ありがとう。でも、果物って……自分の分は良いの?」


「大丈夫だ! 俺は、お腹いっぱいだから」


「それなら、良いんだけど……

 なら、お願いするわ!」


 そうして、エリアルは水浴びをフロックは果物を探しに行った。


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