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しかし……エリアルは、最初の場所に戻って来てしまった。
『…………最悪だわ。
この場所から逃げ出したのに、初めの場所に戻って来てしまうなんて……フロックは、きっと——何処か違う場に居ると思うし。
早く合流したいのに……』
そんな事を思いながら……棚の上の水槽に目を向けると、水槽に閉じ込められたフロックの姿が、そこにあった。
「あんた!!! 何してんの……」
エリアルは、咄嗟に口を押さえる。
しかし、さっきまで居た母親巨人の姿が無かったので……何とか見つからずにはすんだが、声が聞こえたボロ雑巾が騒ぎ出した!
エリアルは、必死に捕まりながらフロックを確認する。
フロックは、天を仰ぎボーとしていた。
『アイツ……マジで! 何やってんのよ。
あん時、俺は大丈夫とか言ってなかった!』
水槽を見てみると、脱出しようとした痕跡があり……無理だと分かったフロックは、ボーとしている事が分かった。
「あのバカを私が助けなきゃ!!!」
そして、エリアルはボロ雑巾ペットが棚の方を向いた時に——全力で雷魔法をお見舞いした!!!
すると、電撃を受けたペットは——ビックリして棚に激突すると、上の水槽が揺れて地面に落下……粉々に砕け散った。
「……フロック、生きているわよね……」
*
「ヨッシャーーー!!! 脱出成功!!!」
「あんたは、何もしてないでしょ! 私が助けたのよ!!!
って、そんな事は——どうでも良いから早く! このボロ雑巾に飛び乗りなさい」
「なんだ!? そいつは……犬か?」
「知らないわ。良いから襲われる前に、飛び乗りなさいよ!」
そう言った矢先に、ボロ雑巾はフロックに襲いかかった!!!
「フロックーーー!!!」
しかし、フロックはボロ雑巾のお腹に回り込むとペタペタとよじ登ってくるとエリアルの隣へとやって来た。
「これから、どうするんだ!?」
「………………。まぁ、いいわ……!
このボロ雑巾を使って、外に脱出しましょう! フロックは、舌を使って——この子の首を固定して……私は電撃を使って! この子を走らせるから」
そして、エリアルとフロックはボロ雑巾を使い巨人の家中を走り回った。
途中、巨人達に見つかるも……ボロ雑巾の方が足が速い為に、捕まる事なく無事——外へと脱出に成功した。
そらから、ボロ雑巾には……ありったけの雷魔法をお見舞いすると、気絶をしたので二人は、その場から逃げる事が出来た。




