②ー⑥
「ゔわぁあぁぉぁぁぁぉぉぉぉーーー!!!」
ダクトを滑り落ちて行くと、エリアルはダクトのフタにぶつかる。
その衝撃で、フタが外れたエリアルは投げ出されて宙を舞う……
『終わった……ゎ。私、間違いなく死んだ……』
べちゃ……エリアルは、地面に落下した。
しかし、飛び出たダクトが低い位置に設置されていた為に死ぬ事は無かった。
「びっくりしたぁ〜! 死んだかと思った……」
すると、何処からか……キコ……キコ……と、変な音が聞こえて来た。
エリアルが周りを確認すると、大きな揺れる椅子に座って寝ているお婆さん巨人がいる事を確認すると、咄嗟に口を押さえた。
そして、この部屋から逃げる事を選択した。
『…………起きないでよね……』
そう思いながら、お婆さん巨人の前を静かに通ると……
お婆さん巨人が持っていた本が、ガタンッ! と、大きな音を立てて落っこちた。
エリアルは、一時停止! ピッタッと動きを止めて、お婆さんに目線を向けると……巨人のお婆さんは、薄らと目を開いた。
しかし、エリアルは……まだ動かない。
すると、巨人のお婆さんはゆっくりと目を閉じて眠りについた。
エリアルは、さっきより速くなっている鼓動を落ち着かせる為に胸に手を置くと……また、ゆっくりと動き出した。
そして、お婆さんの部屋を出たエリアルは廊下で力が抜けた様に座り込むと、深いため息を吐いた。
「…………ふぅ〜〜〜…………。
これから、どうしよう? フロックと合流するには、何処に向かえば良いのかしら……」
すると、ドカドカドカッ!!! と、走って近づいて来る音が聞こえたのでエリアルは、近くに合ったボロ雑巾の塊に体を突っ込んだ!
それと入れ替わる様に、巨人の母親が現れると巨人のお婆さんの部屋へと入って行く……
その後、二人の何やら話す声が聞こえて来ると、母親の巨人が部屋から出て来た。
そして、ゆっくりとエリアルが隠れているボロ雑巾の方へと向かって来た。
ドクンッ……ドクンッ……ドクンッドクンッドクドクドクドクッ……………鼓動が早くなる。
すると、母親巨人はボロ雑巾に手をかけるとボロ雑巾の山が動き出した。
悲鳴を上げそうになる口を押さえて……
『これは、ボロ雑巾じゃなくて……生き物!? 巨人達のペット!?』
そして、母親巨人はボロ雑巾ペットにテーブルにあったお皿の匂いを嗅がせると、ボロ雑巾ペットは、周りの匂いをクンクンと嗅ぎ出すとクルクル回って吠え出した。
『……ちょっと、やめて! この雑巾、私が近くに居る事に気づいてる……』
しかし、母親巨人は……その行動の意味を理解できなかった。
『よかった〜。とりあえず、ここにいれば安全ね……それはそうと、早くどっかに行ってくれないかしら!』
そして、母親巨人がそこから立ち去ろうとすると……ボロ雑巾ペットは、後をついて行った。
『ちょっと……この雑巾、何してんのよ!!! 話が違うじゃない。あんたは、私達の匂いを嗅いだんだからフロックを探しに行くのよ!』
しかし……エリアルは、最初の場所に戻って来てしまった。




