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②ー③

「こわ! じゃないわよ。助け出しましょ!」


 そして、二人は檻に近づくと……硬質化する粘液などを何やかんや使って鍵を開けると

 中に入り気絶をしていた冒険者達に駆け寄った。


「コイツら……入り口で会った冒険者達だ!」


「こっちは、リーゼントベアーから助けた冒険者よ……」


「少し怪我をしているみたいだから回復してやるか……」


 そう言うと、フロックは入り口で言い争った冒険者を回復の粘液でベトベトのギトギトにした。


「本当に、ギトギトにしたのね……」


 そして、他の者達にも回復の粘液をぶっかけると……

 女性の冒険者が、薄らと目を開けて——フロックを見てこう言った。


「……ぁぁ……なんて、イケメン……私の王子様が助けに来てくれたのね……」


 彼女には、フロックの顔から下の部分は目に入ってなかった。


「顔だけはね……全身を認識したら、恐怖でまた気絶するわよ!」


 すると!


ドドドドドド…………


巨人が走ってくる音が聞こえたので、急いで机の下に張り付き隠れると、巨人の子供は

 ギャーギャー騒いだ後に、檻をまた閉めると何処かへ走って行った。


「急いで、彼らを助けましょう!」


「ああ、巨人が戻って来る。その前にな!」


 それからテーブルに、よじ登ると二人は冒険者の元へ駆け寄る。


「どうするの? フロック……

 また、胃袋に入れて運ぶの? この人数いける?」


「いや、今回は転送魔法で運び出そうと思う」


「あんた、転送魔法まで使えるの!?」


「俺は、基本的に何でも出来るぞ!」


「基本的に何でも出来るって、前にも言っていたけど……何でもって、幅が広過ぎるのよ!

 何でもじゃ! 分からないのよ」


 この頃のフロックは、姿全てがカエルに戻っていた。


「まぁ、条件はあるけど……今回は、転送魔法は二回使える。

 一回は、自分達の脱出の為に使いたいから余分に使えるのは、今回きりだな……」


「大丈夫じゃない。これより先には、冒険者は居ないと思うわ! 

 このダンジョン四階層から難易度が異常に高過ぎるのよ。

 どうやったら、人間が巨人なんかに勝てるのよ。少しは、考えて作りなさいよ!」


 そんな文句をエリアルが言っていると……


「そうだな。

 なら、急いでコイツらを転送するか! 巨人が戻って来る前に……」


「そうね。急ぎましょう」

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