ダンジョン①ー③
三階層に進むと、二人前にはコボルトの群れが現れた。
コボルトとは、二足歩行のオオカミ型の魔物で、動きが速く——鋭い爪と牙を使って攻撃をしてくる。
「今回は、お前が戦え! エリアル」
「えっ!? この数を一人で?」
「問題ないだろ。その体は、目も良いし! 柔軟な上に、脚力も強い。
あとは、皮膚を鱗に変えればコボルトの攻撃くらい通さないと思うぞ。
知ってるだろ。鱗ガエル、アイツに慣れば良いんだよ」
「鱗ガエルは、知ってるけど……
もう少し詳しく教えて……」
などと話している間に、フロックは
「じゃ〜頑張って、俺は! この先を見てくるから……」
そう言って、いなくなってしまった。
「ちょっと! あんた、もう少し……」
ガゥゥーーー!!!
「あっぶない!!!」
エリアルを狙った——コボルトの攻撃が飛んで来た!!!
エリアルは、それを避けると……コボルトから一度、距離をとった。
「私は、剣も使うけど……どちらかと言えば、弓をと魔法を使った中距離型なのに
アイツが言っている戦い方は、近接戦闘よりなのよね。
とりあえず……出来る事を確認して行くしかないわ!」
そして、コボルトから距離をとったエリアルは、まず目に力を入れるとコボルトの動きを観察した。
『……見える。コボルトの動きがスローに見えるわ! これなら、近接戦闘でも戦える』
エリアルは、ショートソードを構えるとコボルト達の攻撃を避けながら切り裂いて行く!
「しかし、数が多いわね!!! キリがないわ……」
すると、エリアルはコボルト達に囲まれ! コボルト達の一斉攻撃が襲って来る。
エリアルは、それを避けるために足に力を込めると高く飛び上がった。
「……なに!? 今の感覚……足に血液が集まり血管一本一本に血が巡る感覚。
これが、アイツの言っていた足を使って戦うって事?」
そして、高く飛び上がったエリアルはダンジョンの天井に張り付いた。
「『!!!』何、この体——凄く便利!!!」
天井に張り付いたエリアルは、コボルト達の様子を伺っていると……数匹が壁を登ろうとして、無理な事が分かると——辺りに落ちていた石を投げつけて来た。
それをエリアルは、舌でキャッチすると……
口に含んだ石ころをホッペに溜めた空気を圧縮して高速で、コボルトに撃ち返した!
直撃したコボルトの頭が弾け飛ぶと、他のコボルト達は、一瞬怯んだ。
「凄い威力……
並のストーンバレットを遥かに超えるわね。
でも、そのせいでコボルト達が石を投げつけて来るのを辞めてしまったわ……どうしよう」
すると、エリアルは弓矢を作る際の矢の先端を持っている事を思い出した。
そして、それを口に含むと高速で打ち出しコボルト達を次々と屠って行く。
しかし、石ころより小さい矢の先端はコボルトにかする数も多かった。
「毒を塗る事が出来れば、かすっただけでも倒す事が出来るのに……
ポイズンフロックにでも、変化出来ないかしら」
そう思いながらポイズンフロックを思い出してみると……体の色が少しずつ変わって来た……。
「えっ!? なに!? この色……模様は……
ポイズンフロック?」




