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ダンジョン①ー②

「一階層だから、大したモンスターは出て来ないな……」


「そうね。

 人喰い植物と小動物系のモンスターなら脅威では無いわね」


「本番は、二階層からか……」


 そして、二層へと進むと……


 ところどころに毒にやられた冒険者達を見つけると解毒薬で治療をして行く。


「また、冒険者よ……」


「二階層は、毒を持ったモンスターが多く生息しているみたいだな。

 強くは無いが……準備もせずに油断すると、救助を待つしかなくなるみたいだな」


「そうね。私達も油断したら同じになるわよ」


「心配するな! カエルの体は粘液で守られているから、ちょっとくらいの毒針は通さない。

 それに、俺の体内で生成した解毒薬と回復薬が沢山あるから問題ない!」


「さっきから冒険者に飲ませてる解毒薬、アンタの体内で生成した物なの?

どおりで普通の解毒薬よりトロミが強いと思った……」


「MPポーションもあるから、必要な時は言ってくれ!」


「私は、遠慮しておくわ!

 そんな事より……私達、ダンジョンに入ってから冒険者の救助しかしてないじゃない!

 当初の目的を忘れてない!?」


「……当初の目的って言っても、ただの暇つぶし。時間潰しに来てるだけだろ! 俺達……」


「確かに、そうだけど……この体の使い方を教えてくれるとか言っていたじゃない!」


「あっ…….すっかり、忘れていた。

 でも、もう少し大型のモンスターになってからでも良いんじゃないか!?」


「じゃー早く先に進みましょう!」


「ああ、冒険者達を助けながら急いで進もう」


 そうして、二人は冒険者を助けながら先を急いだ。



 そして、小鳥系のモンスターと出会した。


「おお——こいつらは、ソードバード!」


「ソードバードって、翼が刃物の様に鋭く! 物凄く早く飛ぶ鳥型のモンスターよね」


「ああ、攻撃力はそこまで高くはないが……油断して首を切られない様に気をつけろ!」


「分かったわ!」


「とりあえず、コイツらは俺が片付けてもいいか? 久しぶりの人間の体に慣れておきたい」


「別に、構わないけど……」

『まぁ、底知れないフロックの実力を前から見たいと思っていたから——良い機会だわ。

 見せて頂こうじゃない! あんたの剣技(実力)を……』


 すると、フロックは一本の剣を構えるとソードバードの前に立ち塞がる。


 ソードバードは、フロックに標的を定めたのか一斉に襲いかかった。

 それをフロックは、そらを目にも止まらぬ速さで切り刻んで行く……


「……早い……なんて速さなの……目で追うのが、やっと……」


 すると、襲いかかったソードバードが一度距離をとった。


 そして、上空で旋回を繰り返すと——どんどんスピードが上がって行く……


「来るわよ! フロック!!!」


「分かってる!!!」


 いっせいに急降下してくるソードバードは、先ほどより数倍早いスピードでフロックを襲った。

 フロックは、剣で薙ぎ払いながら倒しきれないモノ達を避けるが……少しずつ切り傷が、増えて行く。


「やっぱり、人間の体は硬くて動きにくい……」


「そんな事を言っている場合じゃないでしょ!

 頑張りなさいよ!!!」


「分かってるよ」


 そう言うとフロックは、剣をしまう……


 そして、少し短いショートソードを二本——呼び出すと!


「全て、叩き切る!!!」


 先ほどより早いスピードで、剣を振るう。フロックの周りには、剣の残像、風圧で……半円のバリアみたいな物が確認出来る。


「凄い……」


 エリアルが、そんなふうに見惚れている間にフロックはソードバードを全て倒してしまった。


「やっぱり、カエルの方が楽だな……皮膚を鱗に変えれば避けなくても良かっただろうし」


 そんな事を言っているフロックの目元には、赤いラインが化粧をしたみたい入っていた。


「フロック……目もとが変よ……?」


「目……!? ああ、これはカエルの力が目だけ戻ったって事だな。

 どおりで途中から見える様に、なった訳だ」


「人間の状態でカエルの力が戻ると、そんな風になるのね……なんか、化粧をしているみたいで《《素敵よ》》」


「あ!? そうか……俺は、カエル方が強いしカッコいいと思うけど——ああー! 早くカエルに戻りてーーー!!!」


 エリアルは、そのままの方が良いんじゃない! と言う言葉をそっと、胸にしまった。


 そして、二人は三階層へと進んだ。


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