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三十三頁 不敗の魔導士-志水亮太①
お久しぶりです...お待たせしました。こんな時期だからこそ、というのもありますが少し頑張って書いてみました。みなさんコロナに負けないように頑張りましょう!
死にたくなりそうなほど晴れた空だ、と戦場を駆ける亮太は思った。
荒野と草原が国土の大部分を占めるウェミシア王国の、短い夏の空はとても綺麗だったけれど、何故か亮太は死を連想する。
この不条理に見える戦争を、なんとかして終わらせるっ!
* * *
「どういうことだ...!?このままでは包囲陣の思うまま、敵部隊に包囲され...そして、そのまま...」
悲壮感漂う面持ちで現状を告げるミリに亮太は「否」というように踵を返す。
「失礼ですが、これは好機であると捉えるべきかと」
黒っぽい軍服を身に纏った自分と同じ魔導士達が一列に並び、恭しく敬礼をする。
「それはどういうことだ?」
作戦本部は椅子の前、深く腰掛けたままであったミリの真っ当な質問に亮太は、鷹揚に頷いた。




