二十六頁 親善試合①
原点回帰。以前の書き方に戻してみました。次回以降どうするかは未定です。
「てなわけよ!そろそろ全力で行くけどいいかしら?」
「良くは無いけど、ほら最初からってのはさ...?それにほらそのお父さんとかってなんで怒ったの?」
大規模な破壊魔法でも発動するの!?とも取れる様な風格を醸し出し、今にも攻撃してきそうな相手に問いかけた。
その女性は、首をかしげ、
「あぁ...もういいわ...言ってなかったかしらイラついていて忘れていたわ。いやどうでもよすぎて、かしら?私は、"ウェミシア第104魔導大隊"大隊長の娘。アリエル・シルビーナと言います。...大隊長の娘が一般クラス...これだけでお分かりかしら!?行くわよ!」
そう言って、初手にそこそこ威力のある電撃魔法を発現させる。
武装なしといってもビジュアライザーは装着している。いかにも魔法の道具の様なそれの周りに浮かぶ幾数かの小さく、電撃の綺麗な青、黄色にひかる魔法陣。
薄っすら黄色に覆う魔力が見える。本当にそれはまるでスタンガンのビリビリのようだった。
というか、コイツがあの将校さんの娘か…。
そう、何を隠そう!あの時のあのおっさん!あの人がこの人のお父さんなのだ!
もっとも僕も先ほど彼女の父の所属を聞いて初めて知ったのだが....
相手が本当にやる気なら丁度いい。僕も本気で潰してやる!
俺もビジュアライザーにイメージを込め身構えつつ、
「そうだったのか...色々ごめんなさい...でも!それでも!そっちが本気で来るならこっちも遠慮なく行かせてもらう!」
「えぇ!結構よ!元より全力のつもりだからっ!!」
「はぁっ!!」
そう叫ぶと次の瞬間、電撃が僕をめがけて走る。薄っすらと見蕩れるような微笑を浮かべていた彼女、おそらく回避は想定していないのだろう
まぁ元より回避行動を取るつもりはないのだが
「うそ...?防いだの...?防げる筈ないわ...普通の防御魔法の許容ダメージは超えているのよ!」
それはつまり普通の防御魔法なら、の話である。僕が使ったのはとっさに作った、というより使ったのは、スキルで作った防御魔法「防御隔壁」である。まぁ長いので防隔とでも呼ぼうかそれは空気をとてつもない強度に圧縮っ!圧縮っ!したものである...というかそう咄嗟に想像した。
僕を休ませる気は無いようで、一気に攻めて来る。
っとすぐに
観客席でもそれと同時にどよめきが起こる。
「うそだろ...?」
彼女の周りには僕が実地研修の時に見せた様にその時よりも多少多い数の魔弾が浮いていた
「行くわよ...!!」
「え、ちょ、おま..ぎゃああ」
ひゅーんと空気を切る音を幾数も奏でながら、順に、時に同時に僕の元へ飛んでくる、僕はそれを防隔で防ぐ。がしかし...防ぎ損ねて、2撃程食らってしまう。
焼け付くような痛みが走る。「え...また...?で、でも今回は多少は食らわせれたみたいね。どこまで頑張れるかしら?」
何だか判らぬが、ヤバイという直感に従い僕は途端に少し後方へと体をやった。
しかし、前方の少しの範囲にしか防隔は作れていないので、ちょくちょく当たってしまう。




