二十四頁 慢心の心得
ドライアイス@色塗り修行中 さんからFAもらいました。ありがとうございます。
* * *
とまぁいつものように学校で行なっていたのとさして変わりはないであろう魔法の特訓を終え、夜も明けて本番いよいよ当日の朝……ともいかず、これはまだ夜のお話なのであった。
「そうそう、私もデレルことになったから」
「デレる? 出れる? どっち? って――え!? なんで!? 出れないんじゃなかったの!?」
「そうね……まぁ本来は出れないんだけど、まぁお願いを使わせてもらったわ!」
あっ……察した。
「へーそうなんだ!」
と遠い目をくれながらあっそと言わんばかりにあしらうととミリが続けて、
「薄くないすか、反応」
そんなことはない、と否定できない……くぅう! と堪えながら言葉をこぼす。
「そ、そんなことないっすよ……親方……」
「そう? なら本当はどう思ってるのよ……って誰が親方っ……!?」
まぁ一度本気でこの人と戦ってみたかったんだよね。でも学校始まっちゃったからそんな機会もあるわけもなく……。
「嬉しいよ……! だってミリと戦えるかもしれないんだから!」
「ほっほ〜う、決勝まで残ると確信されているのですかな〜」
決勝? はて、なんのことだろうと単純に、シンプルに淡々と訊ねる。
「決勝? なんで?? 途中で戦うかもでしょ?」
あー、いってなかったっけ……とラノベあるあるヒロインおよびパーティメンバーの記憶喪失イベントを起こしたのか首を軽くかしげると、重要事項を吐き捨てた。
「「私、決勝で勝った方の人とエキシビジョンするの」」
「 知 っ て た 」と、すごい既視感あるなこれ、と自分でも思いながら一日に二度も同じセリフを入りょk……ゲフンゲフン、言わせられたのだった。
そんなことを思い耽っているとふと思い出されることがあった。
「そういえばあいつどうしてるかな...」
誰のことかわからないのかミリは、
「え……なになに誰?」と言った。
そういえば、何かと忘れがちなカトリス君は意外にも、その潜在魔力値の高さから一応は選抜クラスにいるようであった。クラスのドア付近に位置するカトリスは入学前のわだかまりも今ではあのように毎朝挨拶してくるまでになっていた。残念ながら近頃は風邪にかかっているらしく運動は控えているそうだ。そのためか、今回の体育祭には出場せずに観客席での応援に徹する……そう本人にグッドサインされながら言われたのをなぜか今思いだしたのだった。
「まっ、なんともないか!」
「誰々? 誰のこと想像してたの!? はっ、まさか好きな子でも……!?(ねっとり)」
「ってカトリスだよカトリス。あいつ最近体調崩してるだ?」
「あ〜そうだったね……大丈夫かな……って今日ももう遅いし今頃寝てるんじゃない?」
それもそうだろう。ずっとこんな意味もわからない雑談を続けていたら気がついたらもう夜の11時だった。
「ほんとだ、もう夜も遅いね……気づいたらこんな時間だよ!?」
早く寝たいという深い思いを言葉に隠しつつミリにさりげなく告げた。寝たい! と。
「そうねぇじゃあもう寝ますか!」
そういうことで今日はもう寝ることになったのであった。
* * *
エキシビジョンにしか出ないミリの姉貴と別れ、僕たち出場を控えた生徒は所定の位置に座る。
と...時間は流れ次はいよいよ僕の番だ。
出場が間近に迫った生徒が移動する控え室からみていた前の人たちの戦いは圧巻だった。魔法のどんぱち、そのものであったのだから、いやまぁ応援席からもみていたのだがね。と
「ふぃぅ〜...」と体の空気を抜いてるの?とミリに質問されそうなため息を吐きながら
「よしっ!」と気合いを入れて本気で勝ちに行く!と気合いたっぷりに控え室を出て舞台へと向かう
舞台へと登ると先に入場していた一般クラスの女の子からビシビシと感じる殺気に身構えながら、相手の出方を待つ。
非常に不味い。
相手は女子だ!しかもめっちゃ強そう!!ステータスの機能を使って相手の強さもある程度は数値化して見えるんですけど、普通に選抜クラスの人よりちょっと強いくらいには強い...
初めて、不安による心の動揺を感じていた。
この世界に来て、あまり感じる事の無い不安という感情。
本気で行こうとしてたのに!変に全力で行ったらイメージがぁ〜...
いや、相手が男子なら逆に、全力で怪我とか顧みずボコボコにしに行ったというわけでは無い。
勝てないなら、逃げながらチキンすればいい。逃げられない理由があれば、せめてちょい弱バーストでなんとか勝てた感じを演出するだけだったから。
だが、今回の事態。これは、相手の戦法がわからず、しかも潜在的な魔法の才能は途轍もない状態ーー
しかし、僕に対する殺意はある。
嗚呼、なんということでしょう。
これは普通にやったら勝てるかどうか判らない相手で、逃げる事も出来ない状況...多少これからのイメージとかに関わるかもしれないけど、ここは全力で行くか...!!??
「広範囲結界魔法!?」
この結界に囚われた時点で普通の人間なら勝率は大幅に下がる
しかし、わざわざ相手の能力を封じ込めるとは……
まぁ、僕はこれで魔法が使えなくなったわけだ……いや、使えるのだが、威力が心もとない程度に軽減されてしまう……それはちょい弱バーストも同じだ。
こういう戦い方もあるのか。しかも、気付かれないように広範囲の結界を確実に仕掛けていくスタイル。プロの犯行だ。
とんでもない念の入れようであった。ああ!女子ってこわ!
(一体なぜここまで本気で…てか開始前から仕込んでるだろ、これっていいのか?先生達はその距離もあってか気づいてないのか…)
そんな事を考えていたのだった。
このお話で出てくる、「魔術」「魔法」「魔導」は全て同じような意味です。あしからず...
(このままいくと多忙で (大嘘)失踪しそう...)
構想もできていない。筆も進まない…。
こっこれがスランプかああ!近々失踪を予定しております




