十五頁 悪目立ち
こんばんは。よろしくお願いします。深夜に立て続けの投稿。誤字ありましたらよろしくです
午前5時。職人の朝は早いってか?
ウェミシア王国からかなり離れた地域で実際に起こっている。紛争の視察、兼ねては見学を学校が、実施した。頭おかしいんじゃね?
学校での授業もかなり進み世界地図などを見た際には驚いた。地理はあまり地球とさして変わりないのであった。
世界地図で見るところのポーランド辺りに位置するラグランド共和国、その郊外にあたる平原には各々の軍隊が集まっていた。また、同盟国ということでウェミシアの兵も居るようだが、もっともそうでもなければ年端も行かぬ学生――まぁ、選抜されるエリート30人前後だけだが――を紛争の見学なんて頭のネジが何本外れてるのか数え切れなくなるようなことはしないだろう。
否、そうであっても普通に考えればおかしいのだが、そう思っているのは僕だけのようだ。
かつては同盟国同士であったラグランド共和国と、現在、紛争に事実上の介入を行っているウェミシア王国の2倍ほどの国土を占めるリパイル帝国は、その政治形態の違い、また、貿易摩擦などにより関係が悪化してしまったのであった……。
いや、もっとも重要なのは亜人種や魔人種の国であるということだな。さすがファンタジーの世界、なんでもありだなぁと初めて聞いた時は思った。
種族の違いの差別も戦争の要因なのか……これは獣耳っ娘の国でもあれば最高だなだな…おっと、そんなことはどうでも良い……ことも無いが、まあどうでも良いのである。
それが今では事実上の戦争状態、いつ本当に世界大戦が勃発してもおかしくない。
なんだかとてもあほらしい気もしないこともないが、以前の世界での第一次世界大戦、二次大戦を彷彿とさせるこれらの諸列強。
いまは学生の身、いつかは前線に赴く時も来るであろうが、頼むから収まれ、収まれ、と願うばかりであった。
見学担当の兵士であろうか。僕たちに詰め寄ってくる2人の兵隊さんたち。
しんと静まり返った集合場所の大きなテントの中に、魔法で増幅された兵士の声が響き渡る。
「――本日は、社会、いや政治見学とでも言うべきかな? お集まりいただいたにもかかわらずこんな状態で申し訳ないねぇ」と先程まで凛々しく清々しく空を舞い、敵兵たちを屠っていたであろう血と硝煙の香り漂う彼はそのまま続ける。
「あまり危険のないように取り計らうつもりだが、流れ魔弾に被弾しない、という保証もない。エリートだと聞いてはいるが、君たちを死なせる訳にはいかない。万が一のこともある、防壁は展開するように!」と不安募らすセリフを言い放つとみんなに少しざわめきが起こる。まぁ無理もない。
というより、何? 流れ魔弾って……。
とツッコミを入れたくなった。それを抑え堪えていると兵士は僕たちに対して、ナショナリズムを煽るような自分の言葉に忸怩としたものを覚えたのか、
「まぁ、大抵のものなら大丈夫さ!」と付け足してくれた。
そんなことを言われると余計に不安になるのだが……とみんなが心の中で叫んだ。
そして驚愕の事実も同時に告げられる。
「みんなも見てて分かると思うけど、もう戦争をしてるんです。普通は硬直状態とかが続くんだけど、明らかに開戦していまs」
と言いかけると、ドーン!! と火炎術式による火炎弾が複数近くに着弾した。
「「キャー!!」」
「「うわぁあああああ!!」」
みんなが驚く。もちろん僕も。
「何事だ!」と兵士は言い放つ。
すると近くの兵士が、
「は! 中佐殿! 遅滞戦闘を強いられていた我が軍が攻撃に出るや否や、潜んでいたリパイル軍が司令部を直接狙いに来ました!」
なんということだ、それでは戦線を下げて後退せねばいけないのでは? と僕は不安になる。が、それは兵士さんたちも同じようだ――。
と思いたかったのだが、彼の発言に耳を疑ったのは言うまでもないであろう。
将校の言葉に驚きを隠せない。
もっとも、それは他の彼らも同じであろう。
「よし、奴らの抵抗を数で押し切る。損害を厭る余裕などない。ひとえに前進あるのみだ」
「前進でありますか? 基地の損害は……」
兵士の心配も軽くあしらう将校。
「そんなもの援軍にでも任せておけ」と。
しかし、将校らの表情に浮かぶのは、高揚とは無縁の、形容しがたい奇妙な緊張であった。それにしても、信頼の厚い中佐殿の様で、それでも将校たちの中には付き従う者もいるように見えた。
そして、前進を選択した故、彼らは渋面を険しくさせざるを得なくなっていったのだ。
我らが連合軍の頭脳とも言える司令部を開けて前進だと? 一体どこの誰ならそんなとこを思いつくんだ! ――ってか、僕たち放ったらかしかよ!
と言いかけると。
「君たちにお願いがあるんだけれど、この中で攻撃魔法に長けた人はいるかな? いたら複数名一緒に来てほしいのだけれど……」
と、まぁそれ自体は別にいいのだけれど、僕が選ばれたらどうしよう……。
あぁ、でも判断基準は魔力だな、魔力の少ない僕は選ばれようがない。
「ええと…この中だと…」と、中佐は呟き、案の定、入試の時の魔力バカの女生徒と、その他複数名が選ばれた。
「君たちには悪いが、一緒に来てもらって前進に際して相応の対応を執り行うものとする」
そして、「それと」とつけ足して、
「残りの君たちは避難するように!」
そう言い終わると、既視感の様なものを醸し出しながら管制官がそのヘッドフォンのようなものを外し大声で叫ぶ。
「敵部隊に高魔力反応! 大規模破壊魔法……流星の波動と思われます!! 間もなく収束!!」
なんだと!? と途端に周りが騒がしくなる。地下の階段に避難しかけていた取り残され組の最後尾に偶然にも居合わせた僕は、それを聞くことが出来た。
それはどんな魔法なんですか!? と選ばれた人たちが将校らに尋ねる。
しかし彼らは焦っているのか、
「んなこと考えてる暇ねぇよ!! 大規模破壊魔法だ! 向こうから無数の流星がそれこそ文字通り全て破壊しつくしにの飛んできやがる!」
そ、そんな……と一同は命の儚さを目の当たりにする。
「総員! 防壁を! 急ぎだ!」
「「は!」」
と忙しなくみなが動いている。
あれを使えば……あれなら、流星を壊せるかもしれない……。
最低威力で山のど真ん中くり抜いて蒸発させて見せたアレなら……と。
「ぼ、僕なら! 僕なら防げるかもしれません!」と叫ぶと、辺りが一瞬「ほう?」とでも言うように静まる。
バカを言うんじゃない、と言われ、続けて、
「そんなことが出来るわけないだろ! 君は早く避難するんだ!」
すると。例のごとく突撃隊に選ばれていた――というより必然的に居たミリが、
「いや、彼ならやってくれるかも知れませんよ」と太鼓判を押してくれた。
当然だ。もちろん全力を、出させてもらう。死にたくはないのでね。
「ミリさん……!」
いや、まぁミリさんが言うならかけてみてもいいか……と、将校さんはそう思ったのだろうか、
「何か策があるならやってみせろ!! 君に賭ける!」
と言ってくれた。
「敵魔力反応収束! 来ます!!」
その声と同時に、ゴォーという轟音が響く。
行ってこい! と言われて僕はテントの外へ出て、みなが見る前で、久しぶりにこのウィンドウを開く。目下、2キロ程先に複数の真っ赤な帯を引いた岩――魔力の塊が飛んでくるのが視認できる。
えぇと、複数なら1発じゃあ足りないか……複数起動じゃないと……。
スキル想像……!!
※スキル「水蒸気爆発(展開)」を獲得しました。
早速スキルを使用し、自分の上、左右に5個ずつ程砲門の様な魔法陣のようなものを具現化させイメージを膨らませる。敵の流星の波動はすぐそこまで来ている……!
「いけ!! 水蒸気爆発!!!」と叫ぶと、とてつもない衝撃波と共に轟音を連れて、流星へと電撃のようなものを帯びた魔弾が飛んでいく――。
やぁ、お待たせしました。塩島です。2日ほど前に明日出すよと言い放ち、エイプリルフールです。エイプリルフールなので疑うことなく明日と言えるでしょう。ええそうでしょう。ということで文面の都合であまり多くは語れませんが…そんなこんなでいよいよ舞台は戦争…?学園で魔法の勉強…?に向かいます。これからもよろしくお願いします




