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part09. 神殺しの告白 ~女神の願い ※R15

 私がタンジー公爵家に来たのは、8歳の時です。私の家は森しかない小さな領地を任された男爵家で、母は王都に憧れ、王都で知り合った自称伯爵と恋に落ち、私を身ごもった。


 お察しの通り、自称伯爵を名乗る男は、男爵令嬢の母の金目当て近づいただけのグズ男で、母に金がないとわかるとあっさり捨てました。なくなく、実家に戻ってきた母ですが、やはり王都への憧れを捨てきれず、私を置いて出ていってしまいました。

 私が2歳の頃です。

 それ以来、母の消息は不明。

 正直、母のことで、覚えていることはありません。肖像画を見ても、母だという実感がありませんでした。


 母の代わりに私を育ててくれたのは早くに夫人を亡くした祖父です。


 祖父は厳しい人だった。


『出生のせいで、人様に指さされるようなことがあってはならん』


 それが祖父の口癖でした。


 ですが、祖父も高齢となり、他に親族もいないため、祖父は後継人として旦那様を頼りました。


 なんの縁なのかは分かりませんが、祖父は旦那様の家庭教師をしていたことがあったらしいのです。かつての教え子は大貴族。後継人になってくれれば、これほど心強い者はありません。

 旦那様が後見人となり、私は領地を治める男爵となるはずでした。


 そうならなかったのは、やはり私も母に似たところがあったからかもしれません。


 森しかない静かな地にいるよりも、王都に屋敷を構えるタンジー家にいたいと思ってしまったのです。


 そして、祖父が亡くなったことにより、男爵家は没落し、名前だけが残されます。そして、私はタンジー公爵家の使用人として、働く日々が始まりました。


 一つの転機が訪れたのは、私が15歳の時です。旦那様が「男爵の爵位を持つなら女神の予言を受けなさい」と、言われたのです。


 最初は「名ばかりの爵位なので…」と、お断りしていたのですが、「名ばかりだろうと爵位を持つ者の義務だ」と、おっしゃるので、しぶしぶ予言を受けました。


 女神の神殿は今でもよく覚えています。


 王宮の地下深く、冷たくひんやりとした空気が漂う階段を下りたその先に、神殿はありました。


 白く、ただ白い空間ーー


 神殿は、白い岩石でできていました。卵の殻の中にいる、と言ったら分りやすいでしょうか。


 そこに女神はいました。


 その姿に驚いたものです。どこからが女神でどこからが壁なのか分からないくらい、女神は神殿と一体化しておりました。最初は銅像か何かかと、思っておりましたが、女神の顔がこちらを向き、口元が弧を描いたのです。


「よくぞ、来た」


 震え響く声にゾクリとしました。

 まるで、動くカメオ。

 この世界のものとは思えない光景に唖然としていると、女神の腕がゆっくり動き出しました。


 女神の指が私を指し、上半身がぼこりと出てきました。その上半身は、瞬時に飴のように伸び、私の鼻先まできます。戦慄し、思わず一歩下がると女神は笑みを深めました。ゆっくりと、舐めるように見られた後、小さな声が聞こえました。


「ちょうどよい。ぬしにしよう」


 そう満足げに言った女神は、私と距離を取り、見下げる。


「ぬしの未来を告げよう」


「ぬしは、神殺しとなる」


「国を滅ぼし、神を殺す業を背負うだろう」


 神殺し…? それはどういう意味だ…

 それに国を滅ぼすとは…?


 困惑する私に、女神は笑う。


「忘れるな。神殺し…」


 そう言うと、女神はまた神殿の中に溶け込んでいきました。



 神殿を後にした私は王宮で待つ旦那様に女神の予言を話しました。

 旦那様は神妙な顔をして、押し黙ってしまいました。


「ローバー…お前に話しておくがある。お前だけに…」


 そして、私は旦那様の予言を聞いたのです。



 そして、13年後…


 私は再び、女神に会うべく神殿に向かいます。自分の予言を果たすため。



 ーーーーー



「行くのか」


 正装になった私に旦那様が声をかけます。


「はい。お世話になりました」


 深く頭を下げると、旦那様が大きくため息をつかれました。


「どうしても、行くのか」

「はい」

「ローバー…お前には王がいなくなったこの国を安定させるために力をかしてほしいのだが。お前にはその裁量がある」

「旦那様、私は申し上げた通り、王を手にかけた者です。そして、これから神をも殺す者」


「旦那様のお作りになる国に私のような罪人がそばにいては、何かと邪魔になります」


 王が消えたこの国は自由の活気で満ち始めている。それと同時に、自分達で作るしかない未来に不安を覚えてもいます。

 必要悪とはいえ、『王を殺した者』というのは、なにかと暗い噂を引き寄せる。

 私は旦那様の足を引っ張りたくはなかった。それに…


「私は罪を背負う者。その役割が終えましたら、静かに余生を過ごしたいと思っています」

「お前ばかりが罪を背負うわけではない。私も同罪だ。誰がなんと言おうと」

「旦那様…ありがとうございます」


 私がまた頭を下げると、旦那様は私に剣を差し出しました。


「持っていけ」

「これは?」


 ズシリと重く、やや古い剣を持たされます。


「お前のお祖父様が私にくれたものだ」

「祖父が…」

「家庭教師の最後の日にな。贈り物だと言われたが…因縁を感じるな。必要になるものだと言われたからな」


 重い剣は私には到底、勇ましく振るえそうにありません。


「私、剣の腕はからっきしなんですけどね」

「何を言う。これから、神を殺しに行くんだろう。なんなら、私が指導してもよい」

「申し訳ありませんが辞退させていただきます。私などでは、一生かかっても、使えるようになると思えませんので」


 にこりと笑うと今日、何度目かのため息をつかれる。そして、おもむろに、頭をぐしゃぐしゃに撫でられた。


「旦那様…?」

「昔はこうしてただろう? こうやって、誉めてやった」


 忘れてました。タンジー公爵家に来た頃、旦那様はこうやって、乱暴に頭を撫でてくれてました。


「ローバー…お前は私の家族だ。どこにいても、何をしても、それは変わらん」

「っ…」


 旦那様の言葉に胸が詰まる。そして、熱くなった目を見られないように、また深く頭を下げた。


 旦那様と別れを告げた後、私はその足で神殿へと向かいました。女神に会うべく。



 ーーーーー



 神殿は何も変わっていませんでした。相変わらず卵のように、ただ、白い空間があるだけです。


「あぁ…ぬしか…待ちくたびれたぞ」

「お久しぶりです。女神様」


 私が声をかけると、女神は高笑いをし、私にぬるりと近づいてきます。そして、またゆっくりと顔を見始めました。

 前と違うことは、私が一歩引かなかったことです。


「王を殺したな…」


 嬉しそうに囁く声に、私は「ええ」と短く答えます。


「ふふっ、あはははははははは! いい! ぬしで間違ってなかった! はははははは!」


 神殿が震えるほどの高笑い。それを静かに見つめながら、私は言います。


「王の次はあなたです。あなたを殺しに来ました。しかし、私はあなたの殺し方がわからない。だから、教えて下さい」


「どうすれば、あなたを殺せますか」


 そう言うと女神は笑みを深める。


「わらわが言うとでも? 己が殺されるのに、わらわが教えるとでも?」

「はい。あなたは教えてくれるはずです」


「あなたは死にたがっているから」


 女神が神殺しなどという予言を告げたのかわからなかった。自分を殺す相手に、わざわざ、それを意識させる必要はない。意識させたということは、殺されてもかまわないってことだ。


「あはははははははは! よい、実に。察しのよい子供は好ましい。お前の言うとおり。わらわは、殺されることを望んでおる」


 女神が音もなく近づく。


「それは、わらわを深く恨み、その剣をわらわに刺せばよい」


「神殺し。お前にだけは、わらわの真名を教えておる。気づかなくとも、その魂に刻んだ。だから、お前の前ではわらわは人も同然。深く恨んで、わらわを殺せ」

「そういうことなら…」


 私は剣を構える。


「あぁ、ダメじゃ。そのようでは。恨みが足りぬ。そうじゃ。ぬしに、事の真相を教えよう。ダリアとかいう子供のことじゃ」


 それにピクリと反応する。


「はははっ。聞きたいか? 聞きたいか?」

「お嬢様がなんだと言うのです」


 自分でも驚くぐらい声が低くなりました。ぐらぐらと、押さえ込んでいた感情が蓋を開きだす。


「ぬしのお嬢様が死んだのは、わらわが仕組んだことだからじゃ。あの子供だけじゃない。タンジー、ピィール、ユリ…あの子らにも偽りの予言を教えた。ぬしもじゃ」


「恨みあい、狂うように仕向けた」


「最初はタンジーにわらわを殺させようかと思っておったのじゃが、あれは生まれながらに心が強すぎる。脆さがない。だから、駒の一つにした」


「だが、ぬしが現れた。ぬしはよい。ぬしの心には何もない。空っぽじゃ。ぬしには自分というものがない」


「ぬしは、自分の欲求のままに動いたことがあるか? ないじゃろ。常に自分以外の者のために動いておる。今も誰のためにここにおる? 自分のためではなかろう」


「だから、ぬしにした! 自己犠牲でしか生きられず! ずっと本性を隠し続けるぬしに!」


 女神は狂ったように笑っていた。


「ぬしがわらわの元に来るように、まず、ダリアの運命を歪めた、そして、ピィール、ユリ。すべての駒が、実によく動いてくれた」



「ダリアの本当の運命を教えてやろうか? 」



「『王子と手をとり、末永く国を発展させるだろう』じゃ!」



 脳裏にお嬢様とピィール様の微笑み合う姿が横切る。



「ぬしらは所詮、わらわのかいた戯曲の上で踊り狂っていたにすぎぬのじゃ! あはは! はははははははははは!!」



 ーーーガキンっ!



 気づいた時には、女神の顔の横に剣を突き刺していた。


「よく喋る方ですね。余計なことを言わなくても、お望み通り、殺して差し上げますよ」


 笑みを浮かべ、女神を見据える。女神はまた嬉しそうに笑う。


「本性が見えたな…なら殺せ! わらわを殺せ! 道化師よ!!」


 剣を引き抜き、女神の心臓に突き立てる。



 ーーーガキンっ!



 岩を砕くような音がして、女神の体にヒビが入る。実に簡単に。あっけなく。


「勘違いしないでください」


「お嬢様はあなたの戯曲の上で踊っていたのではありません」


 体のヒビが大きくなり、体が裂け始める。


「お嬢様は選んだのです。ご自身で運命を。迷いながらも、願いのために邁進されました」


 体の中が燃えるように熱い。命が沸騰しているようだ。


「あなたは自分の死で終焉を望んだが、お嬢様は自分の死で国の誕生を望みました! あなたの死こそ、お嬢様の願いのための一つの駒にすぎない!」



 バリンっーーーー



 女神の体がくだけ散る。キラキラと光りながら消えてゆく。その刹那、最後の声が耳に届いた。


「わらわの子供はまこと…強くなった」


「わらわの最後の予言をしよう」


「ぬしは、死ぬ間際ーーー」


 そして、消えていきました。

 その光を見ながら、私は遠くを見つめて笑いました。



「終わりましたよ、お嬢様…」



「よくやったわ!」と、嬉しそうな声が聞こえたような気がしました。



 ーーーーー



 すべてを終えた私は、その足で小さな家に行きました。この家は旦那様が用意してくださったものです。

 お嬢様の墓に近く、なにもない場所。

 私はそこでひっそりと暮らすことになります。


 たまにシスター・アザミと、クロタ様がいらっしゃいましたが、それ以外は誰も来ませんでした。


 そうそう、その後の国のですが、プロメッサ王国は、ただのプロメッサ国となりました。公国にして、旦那様が国政を続けた方がよいとの声もあったそうなのですが、旦那様がそれをよしとしませんでした。


 国民から君主を選ぶ。


 旦那様が選んだのは、国民の国政参加でした。そのため、貴族は特権を剥奪され、その土地の象徴としてのみ存在を許されました。華美な舞踏会も廃止です。


 貴族はその土地を要人に案内する役目が与えられ、爵位の高さよりも、人柄や外交手腕に秀でた人物が重陽されるようになっていきました。


 お嬢様が描いた理想の国に、一歩、また一歩近づいています。


 嬉しいことに、お嬢様が通っていた孤児院から、つい先日、国政への参加をした方もいらっしゃいます。


 移りゆく国を見つめながら、私は静かに年をとっていきました。


 そばには誰もおらず、実に静かな余生です。


 でも、それでよかったのです。


 私はお嬢様の願いを見届ける者。それ以外したいことなどありません。


 だから、これでよかったのです。



 ーーーーー



 これで私の話は終わりです。長い話を聞いて頂きありがとうございます。


 死ぬ間際に、お嬢様のことをお話できて嬉しかったです。


 それでは、これで。


 失礼させていただきます。



 そういうと、ローバーの体はだんだん老人へとなっていく。ローバーは目をつぶり動かない。



 コンコンコン



 しばらくすると、ノックする音がして、そっと扉が開く。



 そこに立っていたのは、赤毛の髪をして、赤い眼鏡をかけた少女でした。



 next…最終話 「花のように生き、花のように散りましょう」


【公開中の設定】


□プロメッサ王国


女神の祝福がある地といわれているが、女神を幽閉し、女神の予言の力に頼っている。この物語の舞台。女神がきえた後はプロメッサ国となり、国民の国政参加が認められ、貴族も特権がなくなり、爵位も意味のないものとなる。


□女神


プロメッサ王国に幽閉されている。人の未来を予知し、予言として伝えることができる。その予言は外れない。自分の死を望み、そのためにダリア、ピィール、ユリ、タンジーに偽りの予言をする。最後はローバーに剣で砕かれ、その命を終える。


□タンジー公爵家


代々、国政にかかわってきたプロメッサ王国の二大貴族の一つ。


ーCAST


◆ダリア・タンジー


タンジー公爵家の令嬢。「この先、悪に身を落とし、18歳の年、婚約者に死を宣告されるだろう」と女神から予言を受け、悪役令嬢となるが、最初の頃はうまくいかず、ピィールにやりこめられていた。一年間のうちに自作の悪女語録を元に夜な夜な悪女の演技を磨き、ユリの応援もあって立派な悪女となる。本当は孤児院の手伝いをしたりする心優しい女性。孤児院の手伝いの時は身分を隠すため、赤毛に赤い眼鏡をかけて変装していた。ピィール王子と婚約中だが、王子がユリに心を移していくため不仲となる。食べることが好き。令嬢でなかったら、先生になりたいという夢を持っていた。

自ら公開処刑を望み、最期は民衆の前で人生を終える。


◆ローバー


タンジー公爵家の執事。物語の語り手。飄々としているが、誰よりもダリアの気持ちを大事にして仕えている。また、「神殺し」の予言を受けており、ダリアと同じく運命に従おうとする。

ダリアに執事としてはあらぬ思いを抱いており、絶対の服従を誓いつつ、生きて逃げてほしいと願っている。

ピィールの最期は首切り台の綱を、彼への罪滅ぼしのため、自ら切った。

女神の予言の全貌を知り、死を望む女神を祖父の剣で砕く。その後は国政の参加をタンジーに望まれるが、辞退し、ダリアの墓に近い場所で静かな余生を過ごす。


◆ピィール


プロメッサ国の王子。ダリアの婚約者。

ダリアより一つ年下。

ダリアが悪役令嬢になりたての頃は、彼女の心が離れたことに苦悩していた。

後に同じ年で庇護欲をそそるユリが現れ、ダリアと婚約中でありながらも心惹かれてしまう…と、みせかけて本当はダリアに嫉妬してほしかったために、あえてユリと仲良くしていた。しかし、ダリアが結婚を拒否したことにより、心が壊れ、ユリをダリアだと思い込み、妻にする。自身も王となり、ダリアに死を宣告する。その後、自堕落な日々を送り、即位一年未満でクーデターを起こされる。その時、誰も彼を助ける者はいなく、ダンジー公爵により公開処刑をされ、その生を終える。




◆ユリ・ポムグラネイト


ポムグラネイト男爵令嬢。ピィールと同じ年齢。この国には珍しい長く白い髪に金色の瞳、透き通るような白い肌をしている。奥ゆかしい性格とみせかけて、本物の悪女。ピィールが好きだとダリアに言い、ダリアの悪女を応援するという。しかし、ローバーには、「私は協力者。自分も運命に従っている」と何かを知っているような発言もしている。

後にピィールが自分をダリアと勘違いして愛してるいるにも関わらず、それをむしろ好み受け入れている。後に、王妃となる。

物心ついた時からダリアと比較され続けひがんでいたが、ダリアを見た瞬間、心を奪われ彼女のために生きる決意をする。女神から『王を惑わし、滅ぼす魔女となる』と、予言を受けており、それがダリアの願いを叶えるために必要なことだと知り、自分の役割を演じていた。ダリアの死後、殺される日を待ち望んでいたが、ダンジー公爵から生涯幽閉と言いわたされ発狂する。


◆アザミ


ダリアの孤児院の生活をまとめるシスター。ダリアの親友。ダリアの予言を知る人物。気心が知れた相手にはものすごく口が悪くなる。ダリアが悪役令嬢をすることに反対し「生きろ」と、説得する。ダリアの処刑前夜に駆けつけ、バカと言って号泣した。


◆クロタ


新聞記者。アザミの古い友人で、よく孤児院にも顔を出している。国嫌い。国へのネガティブキャンペーンをはるため、ダリアから情報を受け取っている。飄々した性格でダリアのことをお嬢ちゃんと呼ぶ。ジャガイモパンケーキが好物。


◆タンジー公爵


ダリアの父親。『新たな国を作るただろう。ただし、愛する子供は死ぬことになる』との予言を受けている。娘の覚悟を受け、自身の運命を進もうとしている。また、食と民を愛す「グルメ公爵」の異名をもつ面もあり、よく城下町に出没。しかも正装でくるので、有名人。

ダリアの死後、一年未満のうちにクーデターを起こし、王と王妃を捕らえる。最前線に立ったことから豪剣であることが伺え、ピィールの剣も容易く弾き飛ばしている。娘をとめられなかったと、今でも後悔しており、罪滅ぼしとして、ピィールには娘が死んだ同じ日に処刑を、ユリには幽閉を命じた。

王が亡き後、国の改革を進め、国民が国政を参加できるようにし、貴族の特権も廃止した。


◆タンジー公爵夫人


ダリアの母親。娘の予言を聞いて倒れるが、強い一面ももつ。


◆タンジー公爵家の門番


タンジー公爵夫人が倒れた時に、いち早くローバーに伝えた。


◆国民

王が見つかったことを皆に知らせた。


◆国民

王を捕らえろと叫んだ。


◆国民

王の首を切れ!と、声高に叫んだ。


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