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爆弾と呼ばれた男  作者: 岡上 山羊
極道の世界へ
14/50

制圧

光一郎と彰の名前は徐々に備後組にも広まって行った。その為か、備後組が岡山組の領地シマに現れる事は少なくなっていた。そのお陰か?最近の呼び出しは、酔っ払いの素人客、相手くらいになって行った。

「素人さんには手を出すな」と玉野に強く釘を刺されていた二人にとって、少し物足りなさを感じる日々が続いていた。

そんなある日、組長の岡山源蔵の命が狙われた。幸い、近くにいた市橋博己いちはしひろきと言う、玉野も一目置く男が組長をかばって右肩に銃弾を受けた。

周りの連中は直ぐ様、相手の鉄砲玉を追いかけたが逃げられてしまった。

これを期に、いよいよ備後組との全面戦争の様相ようそうもよおして来た。

玉野は全員に完全武装させて「おどれら!分かっとんな、組長オヤジタマが狙われた。備後組ヤツら事務所サヤに殴り込む!全員、壊滅させるつもりで行くど」と激を飛ばした。

こうして備後組に殴り込む事になった岡山組の面々の中、成長著せいちょういちじるしい光一郎と彰に切り込み隊を命じた。

一応、彰も光一郎も短刀ドスを持たされたが「あんなクソ共に短刀コイツ使つこたら、腐ってまう!彰、素手で行くど」とすっかり武闘派が板に付いた口調で言った。

彰も自信を付け始めたらしく「おうよ!決まっとる、先手必勝やな?」と頼もしく返した。

実は備後組の本体は東京にあるらしく、大阪にあるのは言わば支部と呼ばれる所だった。その為か、備後組の事務所には、ほぼチンピラの寄せ集めと言った感じの烏合うごうしゅうの集まりだった。事務所自体も雑居ビルの二階にひっそりと構える物だった。

光一郎と彰は乗り込むや否や、入口付近にいた三人を一気に倒した。すると岡山組の面々が雪崩込なだれこむ様にして、一気に押し寄せた。

備後組事務所には20名ほどの組員が顔を揃えていたが、いきなりの襲撃と岡山組組員達の勢いになす術がなく、アッと言う間に全員が大怪我を負わされてしまった。

結局、事務所を壊滅させるのに、岡山組側の犠牲者は無しで、たったの十五分足らずで完全制圧出来た。

「お前ら!うやった!しかしな、これで終わりちゃうぞ!この舐め腐った備後組ヤツら本部ほんたいに乗り込みじゃ!気合い入れて行けよ」玉野は奥のデスクの上に立ち、真剣ほんとうかかげて怒号を発した。

「分かっとりますわ、若頭かしら!一気に行ったりましょう」誰から言うでも無く、言葉が発せられた。

これを期に、岡山組は一気に東京進出して行く事になって行った。

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