第五話 今あるものと黒兎
次の日になって、気分改め狩りに出ようとする日陰拓人、そこであることを思い出した。
ガチャで出た武器などを鑑定していないとそこで今日の午前中は優と一緒に前回出て来たものを鑑定していくことにした。
まずはこの普通の短剣だな
鋼の短剣
品質:Cー
効果
力+20
概要:鋼で鍛え上げられた普通の短剣
これは普通に強いなこの鉄剣だと力の補正は10ほどしかなかったからありがたい
これを機に少し短剣使ってみようかな
せっかく短剣術のスキルも入って来たのだし、戦闘練習して使いこなせば、サブ武器でも十分に扱うことができるぞ
「次は玉鋼だな」
玉鋼
状態 良質(不純物が少ない)
概要:剣の中でも刀を撃つのに適した金属
折れにくく、曲がらないためこれで作った刀はよく切れるだろう
これで日本の刀を作れるぞ
やっぱり日本に住んでいたからには刀は持ちたいよね
思い切って優にでも渡してみてもいいかも
次の二つはThe異世界って感じの素材だな
レッサーベアの毛皮
品質:C-
概要:レッサーベアから取れる毛皮
柔軟性や硬さの点から皮鎧に適したもの
メタルリザードの鱗
品質:C+
概要:熱に強く鉄程度の武器では傷つくことのない鱗
盾や鎧に適した素材である
これはひとまず残して、置いてあとで優とも相談してから使っていくか
さて次は特殊効果付きの武器かな
状態異常の双剣
品質:C+
効果 力+27(攻撃時に30%の確率で毒、麻痺、火傷のノカからランダムにかかる)
概要:左右対称の2本短剣迷宮などで生成された武器
風の弓
価値C+
効果:力+34
器用+24
風の力による命中率と貫通力の補正
概要:風の力が込められた弓
鋼の鎧だろうと風の力で貫通させることができる
これは今の武器の大幅強化版だな
これで戦力も強化されたと
「ちなみに優は何か使いたい武器とかに希望はある?」
「ひとまずは剣か槍ぐらいは欲しいかな
あとはあったら遠距離用に弓も欲しいかも」
なるほどなるほどひとまずレベルを上げるためにも武器は必要かな
ひとまずは俺のお古でいいとしてそのうちしっかりとしたものも入りそうだな
では次は装備品と行きますか
隠密のマント
品質:B-
概要:大抵の生き物から認識されなくなる
ただし嗅覚の優れたものや看破のスキルの熟練度の高いものに
至近距離で違和感を持たれると認識はされる
リング系
品質:D+
効果:リングの種類ごとに+15
概要:一つ属性を一定値上げることのできるリング
念話のイヤリング
品質:A
効果:このイヤリングを持っている同士で念和を送り合うことができる
概要:イヤリングを耳につけることで念和を行うことができる
意識の仕方を工夫すれば、見ている景色を見せたり
イメージを直接脳に伝えることもできる
物理耐性の指輪
品質:C-
効果:物理によるダメージ10%軽減
身を守るのに適した指輪
ものによって軽減具合は違ってくるもの
運命の指輪
品質:A+
効果:運の上昇大(30〜50の上昇
概要:つけることで自分の運を上昇させてくれる指輪
時に運命を変えることもあると言われている
この隠密のマントは自分で使うとして、この指輪はまだ育っていないであろう優にあげるか
それに今回は二人で行動する上で便利な念話のイヤリングが出て来たしな
これがあるだけで離れた場所からでも情報を共有できるのはいいな
あと気になるのは運命の指輪だな
これは今使うべきではないと直感ではあるけど感じるから使うのはやめて
アイテムボックスに入れてとっておくか
次はスキルを見ていくか
[魔力付与]
魔力をものに付与することのできる
武器に付与する属性によって力は変わってくる
生産にも使うことができる
[身体強化]
魔力を使うことで、自分の身体能力を上げることができる
こめる魔力によっては強化率も増加する
[短剣術4]
ベテランの人のような扱いで短剣を使うことができる
武器の性能の40%増しで引き出せる
[闘気]
体にある気力を使って体の機能を向上させる
気の込め方によっては色々な動きに活かすことができる
これらで最後かな全体的にはかなり便利だけど
これはどう分けるべきか?優にも何かあげたほうがいいかな?
ひとまず聞いてみるか
「優は何か欲しいスキルある?」
「うーんひとまずはいらないかなまだどのように戦っていくかのスタイルも決まってもないのにスキルを覚えても無駄になっちゃうし今回は遠慮しとこうかな」
「うんわかったよ」
じゃあひとまず自分で覚えておくとするかセレに俺のスキル的に相性も良さそうだし
最後にこれか
魔導書「従魔との契約」
従魔の召喚から魔法陣、出てくる従魔の説明を全て調べ、知ることができる
読むことである程度自分が召喚-契約できるのかなどを感覚的に理解できる
これは今からでも実践してみたいな
これだけでも人一人分の戦力が増えたことになるから
出す従魔によってはかなり有用になりそうだし
「これはせっかくだし試してみようと思うんだけど。優はどう思う?」
「え、これって本?」
「ああ、これは魔導書で従魔っていうペットみたいなものを召喚して契約することに関する本で、今から実践しようと思うんだ」
「えっいいの?」
「うん、いいよ!なんなら優もやってみる?」
「うんやってみたいかな、ワンちゃんみたいなの召喚もしてみたいし」
そうして、試しに召喚しやすいウサギ系の魔物を召喚してみることにした
そこで出て来たのはどうしてか、ちょっと変わったウサギだった
シャドウラビット メス 5歳
レベル10
HP 40
MP 140
筋力 34
耐久 18
敏捷 56
知力 46
器用 37
持久力 53
幸運 23
スキル:影渡り3、気配感知3、暗殺術4、身体強化2、隠密4
へー意外だなこんなのが出てくるなんて、てっきりもっと弱そうな奴が出てくると思ってたけど意外だったな、それにしてもこいつ俺と同じくらい強くないか?ほとんど俺と同じくらいのステータスをしているぞ
これで、不利な状況でも対応がしやすくなるな
例えば魔物の間引きにも使えそうだ
それはいいとして契約には名前が必要なんだよなでも何も思いつかないんだよな
「優は何かいい名前思いつかないか?」
「うーん名前かー・・・あ、黒雨って書いてくろさめってのはどう?」
「よしそれで行こう、ねーうさぎちゃん僕の従魔になってくれない?
「キュー」
「うんよろしく、じゃあ君の名前はこれからは黒雨だ」
そういうとそのウサギは
「キュ〜〜」
と嬉しそうな声をあげていた
そして正式に契約が成立したところで自分のステータスを確認してみると
ステータスにある表記が出てきた
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(黒雨のご主人様)
シャドウラビットの黒雨の主人である証
効果、隠密性アップ、俊敏+30%
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これで契約は終わったみたいだな契約のおかげで奇襲もしやすくなったし、これでレベル上げもなんとかなりそうだな
そう考えているといつの間にか黒雨は優の腕の中で抱きしめられていた
本当は先に抱きしめさせてもらおうと思っていたけど優もこの森のせいで気が滅入っているかもしれないし今回は我慢するとするか
そうしてその日は黒雨を抱きしめながら寝ることになったのだった
次回は優奈の従魔が登場予定です。
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