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第五話 今あるものと黒兎

改善点、

誰がしゃべってるのかの表記

細かな部分の表現を追加、内容のボリュームアップ

次の日になって、気分改め狩りに出ようとする日陰拓人、そこであることを思い出した。

ガチャで出た武器などを鑑定していないとそこで今日の午前中は優と一緒に前回出て来たものを鑑定していくことにした。


まずはこの普通の短剣だな


■鋼の短剣

品質:C−

概要:鋼で鍛え上げられた、無駄のない造りの短剣。

刃はしっかりと研がれており、軽さと硬さのバランスが取れている

初心者を脱したものがよく使っている。


拓人:「……これは、なかなかいいな」

手に取った瞬間、重さの違いがはっきりとわかる。 鉄剣よりも手に馴染み、振ったときの感触も鋭い。 切っ先がぶれず、狙った箇所に正確に届く感覚がある。


拓人:「これを機に、短剣も使ってみるか」

せっかく短剣術のスキルも手に入ったことだし、戦闘練習を重ねればサブ武器として十分に活躍できそうだ。


優奈:「確かに。拓人は短剣があってそうだし、学校でもみんなから目立たないように徹していたんだからもしかしたら拓人のスタイルにハマるかもね。」


拓人:「ああ、そうだな」



■玉鋼

状態:A(不純物がなく高品質)

概要:剣の中でも刀を撃つのに適した金属 折れにくく、

曲がらないためこれで作った刀はよく切れるだろう




拓人は玉鋼の解析結果を見て、思わず息をのんだ。


拓人:「…これ、本当に玉鋼か。しかも良質…」

手のひらに乗せた金属が、ほんのりと冷たく、確かな重みを持っていた。


拓人:「これなら、日本刀が作れる。ずっと憧れてたんだよな…」

優が隣で静かに頷いた。


優奈:「…似合いそう」


拓人:「あ、優奈にも一本渡してみるのもアリかもな」


さてお次は魔物の素材かな


拓人はアイテムボックスから素材を取り出しながら、優に見せていった。

拓人:「次は魔物素材だな。まずはこれ、レッサーベアの毛皮。品質はC-だけど、柔軟性があるから皮鎧にはちょうどいいんだ」


優奈は毛皮をそっと触れてみる。

優奈:「ふわっとしてるけど、しっかりしてるね。動きやすそう」


拓人:「そうだな。軽装で動き回るなら悪くない。初心者向けって感じだ」


■レッサーベアの毛皮

品質:C-

概要:レッサーベアから取れる毛皮

柔軟性や硬さの点から皮鎧に適したもの





次に拓人は、光沢のある鱗を取り出した。

拓人:「これはメタルリザードの鱗。品質はC+。熱に強くて、鉄の武器じゃ傷つかないくらい硬い。盾や鎧向きだな」


優奈が目を丸くした。

優奈:「え、そんなに硬いの?でも…ちょっと重そう」


拓人:「まあ、今の優奈にはまだ重いかも。もう少しレベルが上がったら使ってみよう。ひとまず保管しておくか」


優奈は頷いた。

「うん、今は動きやすさ重視でいきたいかも」


■メタルリザードの鱗

品質:C+

概要:熱に強く鉄程度の武器では傷つくことのない鱗

盾や鎧に適した素材である


拓人は素材をしまいながら、次の話題へと移った。


さて次は特殊効果付きの武器かな


拓人は武器の一覧を確認しながら、優に声をかけた。

拓人:「さて、次は武器だな。まずはこれ、瘴刃双牙。品質はB+。左右対称の短剣で、攻撃時に30%の確率で毒、麻痺、火傷のどれかがかかる」


優奈が眉をひそめた。

優奈:「えっ、それって…かなり危ない武器じゃない?」


拓人:「そうだな。迷宮で生成された特殊武器らしくて、状態異常を活かした戦術に向いてる。俺の短剣スキルとも相性がいいし、奇襲にはもってこいだ」


優奈:「うん、拓人なら使いこなせそう。でも私はちょっと怖いかも…」



■瘴刃双牙

品質:B+

概要:攻撃時に30%の確率で毒、麻痺、火傷のノカからランダムにかかる)

左右対称の双剣。迷宮内で生成された特殊武器で、状態異常を活かした戦術に適している。 高い攻撃速度と軽量性を持ち、奇襲や連撃に向いている。


優奈の発言に拓人は少し苦笑いながら、次の武器を取り出した。


拓人:「じゃあこれはどうだ。疾風の弓。品質はC+だけど、風の力が込められてて、鋼の鎧すら貫通できるらしい」


優奈の目が輝いた。

優奈:「それ、すごくいいかも!遠距離からでも攻撃できるし、弓って憧れるんだよね」


拓人:「だろー、今の武器の強化版って感じだし、優にも合いそうだ。ひとまずは俺のお古でいいとして、いずれちゃんとしたのを渡すよ」


拓人:「ありがとう。剣か槍も欲しいけど、弓もあると安心できるかも」


拓人:「了解。じゃあ、優奈の戦い方に合わせて、装備も調整していこう」

拓人は武器をしまいながら、次の装備品の確認に移った。


■疾風の弓

価値C+

概要:風の力が込められた弓

鋼の鎧だろうと風の力で貫通させることができる



では次は装備品と行きますか


■ナイトヴェイル

品質:B-

概要:大抵の生き物から認識されなくなる

ただし嗅覚の優れたものや看破のスキルの熟練度の高いものに

至近距離で違和感を持たれると認識はされる


■リング系

品質:D+

効果:リングの種類ごとに+15ほど上昇


概要:一つ属性を一定値上げることのできるリング


■念話のイヤリング

品質:A

効果:このイヤリングを持っている同士で念和を送り合うことができる


概要:イヤリングを耳につけることで念和を行うことができる

意識の仕方を工夫すれば、見ている景色を見せたり

イメージを直接脳に伝えることもできる


■物理耐性の指輪

品質:C-

効果:物理によるダメージ10%軽減

概要:装備者の防御性能を補助する指輪。

種類によって軽減率や耐性の対象が異なる。


■運命の指輪

品質:A+

効果:運の上昇大(30〜50の上昇

概要:つけることで自分の運を上昇させてくれる指輪

時に運命を変えることもあると言われている


このナイトヴェイルは自分で使うとして、

この指輪はまだ育っていないであろう優奈にあげるか

それに今回は二人で行動する上で便利な念話のイヤリングが出て来たしな

これがあるだけで離れた場所からでも情報を共有できるのはいいな


あと気になるのは運命の指輪だな


拓人は指輪を手に取った瞬間、胸の奥にざらりとした違和感を覚えた。

拓人:「…今じゃないな。これは、もっと大きな選択の時まで取っておこう」

彼はそっとアイテムボックスにしまい、優奈の方を見た。


拓人: 「その時が来たら、きっとわかる気がする」


アイテムボックスに入れてとっておくか


次はスキルを見ていくか


[魔力付与]

魔力をものに付与することのできる

武器に付与する属性によって力は変わってくる

生産にも使うことができる


拓人:「魔力付与か…武器に属性を乗せられるってことだな。炎とか雷とか、そういうの」


拓人はスキル欄を見ながらつぶやいた。


拓人:「生産にも使えるってことは、クラフトにも応用できそうだ。俺の得意分野だな」


優奈が隣で首をかしげる。

優奈:「それって、武器が強くなるってこと?」


拓人:「ああ。例えば、瘴刃双牙に毒属性を重ねたら…かなり危険な武器になるかも」

(いや、もしかしたらスキル自体を付与できるかも例えば魔法に隠蔽をかけたら見えない

攻撃にもなるかもしれないなーこれは後で確かめなければ)



[身体強化]

魔力を使うことで、自分の身体能力を上げることができる

こめる魔力によっては強化率も増加する


拓人:「これは身体強化。魔力を使って、自分の身体能力を底上げできる」

拓人は拳にスキルの力を込めて実演してみせた。


拓人:「スピードも力も上がるし、戦闘中に使えばかなり有利になる」

優奈が少し不安そうに言った。


優奈:「でも、魔力ってすぐ切れちゃわない?」


拓人:「使い方次第だな。無理に込めすぎると消耗するけど、調整すれば持続もできるはず」


[短剣術4]

レベルに応じた技量で短剣を使うことができる

武器の性能の40%程度の力を引き出せる(レベル4の場合)


拓人:「短剣術レベル4か。これ、かなり高いぞ」

拓人は腰の双剣を見ながら笑った。

拓人:「武器の性能を40%増しで引き出せるって書いてある。

つまり、俺が使えば瘴刃双牙の本領を発揮できるってことだ」


優奈が感心したように頷いた。


優奈:「それって、もうベテランの域じゃない?」


拓人:「まあ、見た目は初心者でも腕は違うってことで」


[闘気]

体にある気力を使って体の機能を向上させる

気の込め方によっては色々な動きに活かすことができる


「闘気…これは気力を使って身体の機能を強化するスキルだな」

拓人は深く息を吸い込んで、軽く構えを取った。

「気の込め方次第で、動きにキレが出たり、攻撃力が上がったりする。魔力とは別の力だから、使い分けが大事だ」


優が首をかしげた。

優奈;「気力って、疲れたりすると減るの?」

拓人:「ああ、集中力が切れると使いづらくなる。だから、冷静さも必要なんだ

まあ、疲れなかったら誰だって無敵だよな」


優奈:「うん、確かに。地球でもそんな都合のいい力なんてなかったし…当たり前のことなのに、ちょっと忘れてたかも」




これらで最後かな全体的にはかなり便利だけど

そう言いつつ、ゆうなには他のことを任せて最終確認をしていく拓人

そこでふと思った


拓人:「スキルは便利だけど…俺だけが強くなっても意味ないよな。

優奈にも何か渡した方がいいかも」

そう思い立ったら吉と言った流れでひとまず優奈に必要かを尋ねることにした


拓人:「優奈は何か欲しいスキルある?」


優奈;「うーん…今はまだいいかな。拓人と一緒に行動するのも初めてだし、

どう戦っていくかもまだ全然わかってないし…」


優奈は少し笑って肩をすくめた。


優奈:「せっかくもらっても、ちゃんと使えなかったらもったいないし…

今回は遠慮しとくね」


じゃあひとまず自分で覚えておくとするかそれに俺のスキル的に相性も良さそうだし


最後にこれか


魔導書「従魔との契約」

従魔の召喚から魔法陣、出てくる従魔の説明を全て調べ、知ることができる

読むことである程度自分が召喚-契約できるのかなどを感覚的に理解できる


これは今からでも実践してみたいな

これだけでも人一人分の戦力が増えたことになるから

出す従魔によってはかなり有用になりそうだし


拓人:「これはせっかくだし試してみようと思うんだけど。優奈はどう思う?」


優奈:「え、これって本?」


拓人:「これは従魔契約の魔導書だよ。召喚して、契約すれば仲間になるってやつ。 俺もまだ試してないけど、今からやってみようと思ってる、優奈もやってみないか?」


優奈:「えっいいの?」


拓人:「もちろんだよ、優奈の戦力が上がるなら俺の助けにもなるだろうし、

何か試したかったの?」


優奈:「うんありがとう、私もせっかくやるんだし、

ワンちゃんみたいなの召喚もしてみたいなぁー、よーし頑張るぞー」


拓人は魔導書を開き、ページに記された魔法陣の構成を目で追った。 手をかざし、魔力を流し込むと、魔法陣が静かに光を放ち、空気が少しだけ張り詰めた。 その中心から、黒い毛並みの小さなウサギがぴょんと跳ねるように現れた。


つぶらな瞳は警戒しているようで、でもどこか不安げ。 耳がぴくりと動き、周囲を見渡す仕草は、まるで迷子になった子どものようだった。


拓人:「……ウサギ? でも、なんか雰囲気が違うな」

拓人はそっとしゃがみ込み、目線を合わせる。


黒い毛並みは夜の影のように滑らかで、動きは静かだけど、どこか優雅さがあった。 その瞳に映るのは、恐れでも敵意でもなく――ただ、居場所を探しているような寂しさだった。


さすがにパッとみただけでは判断ができなかったので早速神眼を通して鑑定してみると


??(シャドウラビット) 5歳 メス

ステータス

レベル10

HP:110/110

MP:140/140

筋力 34

敏捷 56

知力 46

幸運 23


[戦闘系]

暗殺術Lv4、身体強化Lv2


[補助系]

気配感知Lv3


[隠密系]

隠密Lv4、影渡りLv3



拓人:「……うわ、すごいな」

ステータスを見た瞬間、拓人は思わず声を漏らした。

小さな体からは想像もできないほどの能力。 俊敏さも高く、スキルも実戦向き。


拓人;「見た目は可愛いのに、やることは本格派ってやつか」

黒雨はそんな拓人の視線に気づいたのか、ぴょんと跳ねて耳を揺らす。 その仕草に、思わず笑みがこぼれた。


拓人;「なぁー、きみ。一緒に旅に行かないか?」


ウサギは一瞬だけ首をかしげて、拓人の顔をじっと見つめる。

その瞳には、警戒よりも興味が宿っていた。


黒うさぎ?:「キュー」

小さく鳴いたその声は、まるで「うん」と言っているようだった。


拓人は思わず笑みをこぼす。


拓人:「よし、じゃあ名前をつけないとな。旅の仲間に名前がないのは寂しいし」


優奈が隣でそっと口を開く。

優奈:「黒雨ってどう? “くろさめ”って読むんだけど、この子の雰囲気に合ってる気がする」


拓人:「黒雨か……いい名前だな」

拓人はウサギに向かって、優しく言った。


拓人:「これからは黒雨って呼ぶよ。よろしくな、黒雨」

優奈:「私からもこれからよろしくね。黒雨ちゃん。」


「キュ〜〜」

黒雨は嬉しそうに耳を揺らし、ぴょんと跳ねた。

魔導書が淡く光り、契約の証が静かに刻まれる。

するとステータス画面にもこのような称号が追加されていた




—————————————————————————————————————

(黒雨のご主人様)

シャドウラビットの黒雨の主人である証

効果、隠密性アップ、俊敏+30%

—————————————————————————————————————


この称号が出たことがどうやら契約が完了されたことを表すようだったようだ。

これで契約は終わったことだし、契約のおかげで奇襲もしやすくなった。これでレベル上げもなんとかなりそうだな


そう考えているといつの間にか黒雨は優奈の腕の中で抱きしめられていた


本当は先に抱きしめさせてもらおうと思っていたけど優奈もこの森のせいで気が滅入っているかもしれないし今回は我慢するとするか


そうしてその日は黒雨を抱きしめながら寝ることになったのだった

次回は優奈の従魔が登場予定です。

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