第十話 ゴブリンの玉座の階段はどこに続く
今回は主に新たな出会いの会となっています
改善点
精霊の性格変更
見つけるまでの流れの話など多数ストーリーを足したこと
ゴブリンの集団を倒した後にあたりを捜索することになった
流石にボスの部屋とあったので何かあってもおかしくない状況だったからだ。
スズが鼻をひくつかせながら玉座の裏に近づき、くんくんと何かを探るように動き回る。
黒雨も影からすっと現れ、布の端を前足でちょいちょいと引っかいた。
拓人:「ん? そこ、何かあるのか?」
布をめくると、ひんやりとした空気が流れ出し、そこには石造りの階段が続いていた。
そうして見つけたはいいがどうするかをひとまず優奈と相談することにした
拓人:「優奈はどうしたらいいと思う?」
優奈:「うーん私はひとまず行ってみるだけ行って見てもいいと思うよ
だって今私たちは森の中にいるんだし、足りていないものだって多くあるんだから少しでも役に立つものが
あったら、もらったほうがいいと思うんだけどタクトはどう思う?」
確かにそれはそうなんだよな今の現状入手方法がガチャだけってのもあって安定性があるわけではないんだよな
そのためにもここで何かを得ること自体はいいよな
拓人:「よし、じゃあ奥に進んでみるか、でも危険だと思ったら、撤退はするからな」
ゴブリンたちを圧倒して言うことではないとは思うがまあ気にしない方がいいだろう
そうして話がまとまって早速降りていってみるとちょっとした広場の奥に明らかに何か入っているだろうと思う
宝物このような扉が見えた
それを見た拓人が第一に思ったことは明らかに何かありそうでちょっと怪しいと感じた
しかし、さすがにこんな大事そうな場所に一人も見張がいないことから気にしすぎだと感じた
拓人:「優奈たちはここに違和感はないか?」
優奈:「うん、特に魔力的なものも感覚的にないと思うよ」
スズ:「ワフ」
黒雨:「キュー」
どうやら黒雨とスズにも違和感が無いようだったので早速開けてみることにした
しかし、思ったよりも重そうだと思い試しに押してみようとすると
突然魔法陣が浮かび出して、扉が開き出したようだった
突然のことで驚きはしたがここが異世界だと言うことを再認識するとあまり気にならなくなった
そうして開き切ったところで中に入り込んでいった
宝物庫の中は様々な金銀財宝や武器などが数多く置かれていた
しかも宝物庫の大きさは大きめの体育館ほどの大きさをしており、そこを埋め尽くすほどの宝があることに
拓人たちは圧倒されていた
しばらくして宝物庫の優美さにある程度慣れたこともあってひとまず興味を引くものをそれぞれ探し始めた
すると拓人はやけに大事そうに飾られている球状の物体に目についた
その玉は薄い緑色ながら何か気を引くようなものであった
ひとまず鑑定をしてみると驚くべきことが書かれていた
風の大精霊の封印玉
品質S-
風の大精霊が無理やり封印されてしまっている宝玉
長い年月が経っており、いつかは封印が壊れることになるl
解放するには魔力を一定量こめることで解放できる
うん思ったよりやばい品物だったよ
え、なんで風の大精霊なんて封印しているのこれってかなりやばいことじゃない
これ人がやっていたとしたら、敵に回したいのかこいつら、こんなん絶対戦争案件になるだろう
発覚したとしたら本当にヤバそうだな
ひとまず解放だけしてみるか絶対に望んで封印されたわけではなさそうだし、
そうして精霊を解放するために宝玉に触れ魔力を込め始めた
MPにして200ほど加えたところでひびが入り魔法陣が浮かんできた
どうやら経年劣化の影響か本来よりMPが少なく済んだようでありがたかった
今の俺の魔力じゃー必要量を満たすまでに何回かMPがつくていただろうか
そして魔法陣から出てきたのは日本で言えばアイドル並みの美形の女性が姿を現していた
出てきた女性はまだ状況が理解できていないようだがしばらくして思い出したのか
こちらを向いて話し始めた
風の精霊?:「ふふ……あなたが、私を助けてくれたのね?」
拓人:「ああ、丁度この宝玉が気になって鑑定してみたら無理やり封印されていると言うことがわかったから
ひとまず助けられるか試してみて結果としては助けたことになるかな」
風の精霊?:「ありがとう。お礼に、私と契約してくれないかしら?」
「えっ……なんで俺と契約?」
予想外すぎて、思考が一瞬止まった。
まさか、助けたお礼が“契約”だなんて。
いや、戦力が増えるのはありがたいけど……それにしても、なんで俺なんだ?
拓人:「どうして自由になってわざわざ俺と契約してくるんだ」
ひとまず落ち着いて頭を冷やすためにもこの問いを問いかけていた
まあ確かに契約してくれることで戦力が上がるのは嬉しいんだよでもねー
すると意外な言葉が返ってきた
風の精霊?:「私と、他の大精霊たちはね……昔、とある小さな村の守り神のような存在だったの。 その村はとても貧しくて、でも皆が助け合って、懸命に生きていたわ。
私も、ほんの少しだけれど力を貸していたの。風を運んで、雨を呼んで…… 村の人たちが少しでも楽に暮らせるようにって、毎日祈るような気持ちでね。
でも、ある日―― ある人間達が、私を“珍しい存在”だと言って、捕らえようとしたの。 最初は抵抗したわ。でも……その人達は、村の人たちを人質に取ったの。
私は……戦えなかった。 村の人たちを傷つけたくなかったから。
それで、おとなしく捕まり、この宝玉に封じられたの。 この中は、精霊の力を抑えるためのものだったから、外に出ることもできず……
それから、どれくらいの時が経ったのかしら。 宝玉は、あちこちを転々として…… 最後には、この森の奥深く、誰にも知られない宝物庫に置かれていたの」
うん、そんなクズみたいなやつはやっぱこっちの世界でもいるんだね
自分の持っていないものを持つものに惹かれて悪いことに利用するって異世界でもいるのか
まあーこんなことがなかったら世界で生きていない人もいるんだろうけど
今回の場合は絶対に悪どいことに使おうとしていたよな
例えば、戦力としての理由か芸術品のように珍しいから捕まえたとか
絶対にそんなところだろうな
風の精霊?:「……そんなことがあったから、私はあなたに恩を感じているの。 ねえ、お願い。私と契約してくれない?二度とこんなことを起こらないようにしたいの」
と期待の意がこもった目でこちらを見つめてくるのであった
そうして、ここまでのことを聞いて突き返すのは何か違うと言うと感じたため拓人は
拓人;「うん僕でよかったらその手伝いをさせてくれないかな」
と契約を結ぶのであった
そうして他のみんなんと合流を目指しながら
周辺にあるものを片っ端からアイテムボックスに突っ込んでいくのであった
次回は宝物この中にあったものを見ていく回と精霊の仲間が加わったことに注目して書いていく予定になっています。それが終わったらひとまず今までの話を他の視点から見ていくかいにする予定でもあります。
すみません次回は更新が遅れるかもしれません。更新できなかった場合、次の日に二話掲載させてもらいます。




