第九話ゴブリン掃討戦②
前回、ゴブリンの巣を攻め込んでいた拓人たちは最奥に侵攻していき、ボス部屋の前に辿り着き
軽く準備を始めている状況
拓人たちは攻め込もうとする前に最終確認と拓人が、
他のみんなにナイショで作っていたものを出し、使い方を説明した。
それの説明を聞いたみんなは
「そ、それはちょっとやりすぎじゃーない」
「ウウ〜」
「キュ〜」
と少し微妙な反応だった
別にこれのどこが悪いのか俺は少し疑問だが
やること自体には反対ではなかったようなので、早速突入することにした
作戦自体は昨日とほぼ同じだが変わっていることといえば最初に敵の姿を確認した後に、一度撤退するふりをして秘密兵器を投入し、次の行動に移すという点だけだ
「じゃあいこうか、最初にこれを入れてその後に各自が閃光玉、
ポイズンポーションを投げていくよ準備は大丈夫?」
「少しそれを使うのはかわいそうだとは思うけど、まあ生きるためだし、仕方ないよね
うん大丈夫だよ」
「ワン」
「キュキュー」
そうして返事が返ってきたところで作戦を開始した
勢いよく中に突入したタイミングで敵の姿を確認できた
実際にステータスを鑑定してみると
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ゴブリンジェネラル
レベル24
HP 132
MP 58
筋力87
耐久63
敏捷40
知力38
器用33
持久力44
幸運3
スキル:大剣術5、身体強化3、統率2、咆哮2
装備:ジェネラルの大剣、ゴブリンアーマー
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ゴブリンキング
レベル27
HP 143
MP 70
筋力59
耐久43
敏捷35
知力68
器用32
持久力29
幸運1
スキル:火魔法3、水魔法3、風魔法2、土魔法2、知力強化3、MP削減2
装備:ゴブリンキングの王冠、キングズロングマント、キングズスタッフ
称号:ゴブリンの王(ゴブリンの戦闘能力の向上効果)
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さすがこの規模の親玉なだけあってかなり強いなでも倒せないほどではない
「よし、みんなステータスを確認したが俺たちなら苦戦せずに勝てるレベルだ
作戦取りにいくぞ相手が突撃してきたタイミングが始まりの合図でいくぞ」
「うん」「キュー」「ワン」
そうした確認を終わったタイミングで相手がこちらの存在に気がついた
それと同時にこちらに攻め込んできた
それを合図に俺はあるものをアイテムボックスから取り出し、ゴブリンの集団に投げ込んだ
そのアイテムとは
ミスト爆弾
品質C
お酢の入った爆弾を魔石を起爆剤として周囲に強烈なお酢の霧をあたりにまく
まあ簡単にいえばお酢爆弾だ
これを思いついた経緯としては生き物が油断するのは予想外のことが起きる時である
その真理を利用したものが今回作ったお酢爆弾だ
これは丁度ガチャさんのお酢があったので錬金術の力を使ってお酢の成分を強めて
魔石を使って周囲にばら巻けるようしたのだ
その効果はというと
お酢の煙が晴れた様子を見てみると大半はお酢の匂いに鼻がやられており、戦闘不能になっていた
そこに今までもお世話になっていた閃光玉とポイズンポーションを投げると
なんてことでしょう
あんなにたくさんいたゴブリンも上位種も全部戦闘不能になっているではありませんか
その様子を見た拓人たちは
「「あれ」」「ワフ?」「キュキュー?」
絵もう終わりといった状況で少しだけ思考が停止していた
数十秒後経つと
さすがに状況を理解できたのか行動に移し始める
「あ、まずい今のうちに仕留めないとゴブリンたちが立ち直ってしまうから先に仕留めよう」
その声で残りの3人も行動に移し出した
そうしてしばらく残っていたゴブリンを全てトドメを刺した
その時ここにいる皆思った
こんなに魔物って弱かったっけ?と
お前らが普通じゃないとこの話をした時には言われることだろうと今は思う
そうした現実逃避を終えた拓人たちは戦利品を確認し始めた
戦績
ゴブリン 100体ほど
上位種の個体 30体ほど
ゴブリンジェネラル 1体
ゴブリンキング 1体
これを見た僕たちは改めて自分たちがこんなにも魔物を倒していたことにも驚きながら
この数を倒したことから得られた達成感を味わっていた
その後、ゴブリンたちの住処をあさって見てみると
最奥だと思っていた部屋の奥にあったゴブリンキングが座っていた玉座の後ろあたりから
下へと続く階段を見つけることができた
次回は戦闘の話はなく主に探索がメインの話を想定しています