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arc-en-ciel(アルコンスィエル)#2

arc-en-ciel#2

図書館のお姉さんがオーナーやったのにはめちゃくちゃびっくりしたなー。


お風呂でぶくぶくしながら今日を振り返る。


きっと七瀬さんみたいな素敵なお姉さんがオーナーさんやから、家族を知らない私でもやって行けそうな気がする。めちゃくちゃ根拠の無い自信やけどw


七瀬さんが素敵やから、他の方々も悪い人はいなさそうやし⋯


お風呂でよくよく温まって、パインジュースを飲みながら、叔父と美紅ねえにシェアハウスが決まった事をメールした。


すると叔父からは、おばあちゃんの施設が決まったようで施設の情報が送られてきた。


そして、決まったなら早目に出て行けないかと…


七瀬さんに電話すると


「早目に引越しておいで」

って言ってくれた。


ちょうど来週は午前の授業でバイトも無いから、来週引越しに決めた!



。。。。。。。。。。。。。

1週間後



引越し屋費用はなんだかにこやかな叔父が出してくれて、正直助かった。



「いらっしゃい!」


「七瀬さん!」


今日も美人や…


「貴女の部屋は2階の右端ね。お片付けが終わったら、リビングに降りてきなさいな」


私はさっそく片付けにかかる。


片付けていると、ノック音


「貴女、お昼食べたの?」


「いえ、食べてないので、お菓子でもつまもうとしてました」


「一緒にランチしましょう。15分後に降りてらっしゃい」


「ありがとうございます」


15分後、リビングに行くと、素晴らしいくらい美味しそうなお蕎麦が用意されていた。


「引越し蕎麦食べましょ」


七瀬さんとお蕎麦を食べながら、今月は途中入居やから、今月末の来月分のお家賃からで良いと言われてまた泣きそうになった。


七瀬さんいい人。

他の住人の方々は、30代の方二名と20代が1名で、30代の方々は、一見、顔はキツく見えるけど、凄い優しくて、1人はふにゃっとした感じの姫タイプで、1人は王子タイプらしい。


3人とも笑顔がめちゃくちゃ可愛いって言っていた。


夕飯は今日は19時からで、皆さん揃うらしい。ちょっとドキドキやん。


部屋に戻って片付け済ませないと。


。。。。。。。。。。


18時45分


片付け終わったー!

リビングに行くとテーブルに美人なお姉さんが2人座ってる


「あ、新しい子?可愛いー!」

背の高いお団子頭のお姉さんが話しかけてくれた。


「美華ちゃん。どこでこんな可愛い子拾ってきたん?」


少し背の小さい美人なお姉さん…女性やけどすごいイケメン…ボーイッシュではなくて、とにかく美人、そしてお2人とも笑顔が素敵すぎる。見とれてしまった。


「あ、早田穂稀です。よ、よろしくお願いします!」


「私は天久 珠莉あめくじゅり、多分めっちゃ年上やけど、仲良くしよ!」


長身の美人さん、珠莉さん、同性でも惚れそう。。。


「高月 海美たかつきひろみ、珠莉とタメやから、多分めっちゃ年上やけどよろしく」


高月さん…かっこいい


「穂稀ちゃんって呼んでいい?」


「はい。天久さん。」


「覚えるのはやーい!珠莉でいいよ!」


「穂稀ちゃん何歳?」


「20歳です。大学2年です。」


「若いねー。。歳を感じちゃうねー海美ぃ」


「お2人は何歳なんですか?」


「36今年37,20って事はひかるとタメやん」


「陽さん?っていうか、36って見えないですよ!」


「ここのもう1人の住人…藤城 ふじきひかる。黒一点ね。もうくると思うよ。あ、私も海美でいいよ。」


「ねー穂稀ちゃん可愛い。珠莉の妹にしたい」


その時、金髪の1つに髪をまとめた長身な美人さんがまた1人現れた。黒一点って男性のはずやのに、綺麗すぎる。


「は、初めまして。今日引越してきた早田 穂稀です。よよよよろしくお願いします!」


藤城さんはぺこっと頭を下げてソファーに座った。


ここの顔面偏差値どうなってるんや!!


七瀬さんが作った夕飯は本当にどれも美味しくて、皆さん美人すぎていい人すぎる。


珠莉さんは看護師さん

海美さんは介護士さんで、お2人は中学からずっと仲良しらしく、今も同じ高齢者施設で働いてるらしい。


藤城さんは寡黙で食事が済んだら少し会釈して部屋に戻って行った。


私が介護福祉の大学に通っている事を言うと、海美さんが藤城さんと私が同じ大学であると教えてくれた。


あんな美人、絶対目立つのに、大学で会ったことないと思うんよねー


。。。。。。。。。


翌日・7時


大学の準備を済ませて洗面所から出てリビングの扉に手をかけると…


後ろから包まれた…


「穂稀ちゃんおはよう」

「珠莉さんおはようございます」

「穂稀ちゃん身長何センチ?」

「160です…」

「海美とかわんないのかーって痛っ」

「こらっセクハラで訴えられるで。穂稀ちゃんおはよう」

「海美さん。お、おはようございます」


リビングの扉を開けると、エプロン姿の、今日も美人な七瀬さんとソファーでコーヒーを飲む藤城さん。


どうしましょうか…朝からハーレムです…


今日は15時までバイトして、おばあちゃんの施設に面会に行く予定で、夕方には戻ってこれる予定だと七瀬さんに伝えて家を出ようとしたら、海美さんの運転する車で珠莉さんも一緒に出勤するようで、大学は通りみちやからと乗せてくださった。


車内で、また夜にお話しする事を珠莉さんと海美さんと約束した。


大学で2つ授業を受けて、15時までバイト。


バイトが終わってバスでおばあちゃんの居る施設、椿ホームへ


面会票を記入して、おばあちゃんの居る6階へ


「すいませーん。早田と言います」


スタッフさんがおばあちゃんの部屋に案内してくれた。


おばあちゃんとしばらく色々と話して居ると、ノックが聞こえた。


「はーい」


「早田さんお茶置いときますね」


「海美さん?!?!」

「穂稀ちゃんやん!!びっくりしたわー!」

「おばあちゃんもお世話になってますですね」


「一応介護主任の、高月海美ですwもうすぐ看護主任が夕方の検温しにくるよw」


「失礼します…血圧とお熱⋯んー⋯海美ぃ、穂稀ちゃんによく似た可愛い子が居るよー?」


「本人やw」「本人です」


あ、ハモったw


「穂稀ちゃんどうしたの?迷子?」


「んなわけw早田さんのお孫さん、穂稀ちゃんやってんて」


「運命ー。穂稀ちゃん、もう少し居る?もう帰る?」


「あとは帰るだけなので、特に決めてないですね」


「私と珠莉はあと25分で仕事終わるから待ってなよ。車で一緒に帰ろ」


「良いんですか??」


「帰るとこ一緒やしねw」


珠莉さんと海美さんの制服姿、めっちゃ素敵や…


おばあちゃんと話しながら待って居ると、私服に着替えた珠莉さんと海美さんが呼びにきてくださった。



arc-en-cielに帰り、七瀬さんにおばあちゃんの入所した施設が、珠莉さんと海美さんの勤める施設だった事を話すと、七瀬さんもかなりびっくりしていた。


夕飯を食べながら、私は両親が居なくて、おばあちゃんに育てられた事、おばあちゃんが入院して、退院しても家に帰ってこれなくて、1人で住む事になったこと、住む所を探している時に図書館でたまに話していた七瀬さんにここのシェアハウスを教えて貰った事を話した。


話終わると、珠莉さんと七瀬さんに両側から抱きしめられた。


「穂稀ちゃんーやっぱり、珠莉の妹にする…」


「私達は家族よ。穂稀ちゃん」


。。。。。。。。。。。。。


お風呂から上がると、珠莉さんと海美さんがコンビニに行っていた。


七瀬さんが入れてくれたアイスティーを飲む。


「ここはどう?」


「楽しいし、皆さんいい人すぎるし、美人すぎるし、毎日ドキドキです。」


「気に入ってくれた?」


「もちろんです」


「良かったわー。私も穂稀ちゃんが家族に入ってくれて嬉しいよ」


七瀬さんと話して居ると、珠莉さんと海美さんが帰ってきた。


「ただいまぁ。みんなのアイス買って来たよぉ。珠莉と海美もお風呂入った後一緒に食べよぉ」


「珠莉、私先にお風呂使わせて貰うよ」


「OK」


海美さんがお風呂に入ってる間に七瀬さんは台所の仕事を済ませる様で、珠莉さんとソファーで2人でお話しする。



「珠莉さんはここに住んで長いんですか?」


「んー。海美と椿ホームに入った時やから、もう12年になるね。」


すごっ!!!


「海美さんと、中学生からのお友達でしたよね?」


「うん。私は沖縄出身でね、中学1年の時に大阪に引越してきて、転入した中学で初めてできた友達が海美だったんよぉ」


「沖縄行ってみたいです」


「沖縄良いとこだよー。たまに親戚が沖縄の食材とか送って来てくれるんよぉ」


「沖縄にも行かれるんですか?」


「んー。珠莉、家族と縁切っちゃっててさぁ。ここの住所を知ってる唯一の沖縄の従姉妹が食材を送ってくれるのぉ」


「なんかごめんなさい。」


「別にいいよぉ。平気。」


「絶縁理由とか聞いちゃってもいいです…か?」


「ん?穂稀ちゃん引くかもだけど。珠莉の家ってね、ひぃおじいちゃんが病院開業して、一族みんなが医療従事者なの。おじいちゃんは、沖縄と大阪に病院を作って、大阪の方を父に任せたの。珠莉は一人っ子で、両親は私が医師と結婚して、病院を継いで欲しかったみたいなんだけど、私のセクシャル的に両親の願望を受け入れられなくてねぇ」


「セクシャル?同性愛って事ですか?」


「うん。珠莉は初恋相手を想い続けてて、異性と結婚って言うか想い人以外となんて考えらんなくて、両親にレズビアンだって打ち明けたけど、受け入れて貰えなくて、家を出たのぉ。」

 

「一途な想い。素敵ですね」

「穂稀ちゃん引かないの?」


「恋愛の形って人それぞれやし引きませんよ。家族と縁を切れるほどの想いって素敵じゃないですか!」


「ありがとお」


「そのお相手には珠莉さんの気持ち伝えたんですか?」


「伝えてはないよぉ。でもずっと仲良しでいられてるから私は幸せなの」


「珠莉さん素敵です。」


その時、海美さんがお風呂から出てきた。


「はーお先ー」


「海美ぃ。穂稀ちゃんめっちゃいい子ぉ」


「良かったやん。珠莉もお風呂入っておいで。アイスたべるんやろ?」


「はーい!先食べないでよぉ」


「待ってるから」


「穂稀ちゃん。さっきの事、海美には内緒ね」


珠莉さんは耳元で囁きお風呂へ向かった


「なに?内緒話するほど仲良くなったん?」


「だって、穂稀ちゃんは珠莉の妹だもぉん」


 3へつづく

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