1章 ---3(黒の日常生活)
黒井美理の日常はというと
学校の成績は そこそこ良くできるほうだった。
しかし 体育が苦手で いつも体育のときは
みんなの 足手まといになるほど 運動が
苦手過ぎたのだった。
そんな 黒井美理は存在感が 薄いというか
黒井美理自身で 自分自身の存在感を
消そう 消そうとしている 女子だった。
周りの クラスメイトたちからは
黒井美理のことを そんなふうに見られることが
多かったのである。
しかしながら 黒井美理は存在感が
薄くても それでもいいと思っていた。
あまり目立ちすぎるのは 好きじゃなく
霊感があるのも 相まって 目立ちたくない
目立ちたくないと 日常的に思って
そういうふうに 振る舞っていた。
黒井美理の 交友関係はというと
宇佐美青乃という ちょっと
変わったところがあるが ごく一般的な
女子高校生の親友がいた。
宇佐美青乃は 何事にも 偏見を
持つことが嫌いで 幼いころからの知り合いで
目立たない 黒井美理のことを 色々と
面倒をみていた。
その宇佐美青乃が 同級生で親友の
黒井美理に こう声をかけたのだった。
「美理 今日も一緒に帰るわよ。
あなたは なぜかわからないけど
ほっとけないのよ。
存在感が薄いとか 周りの人たちは
そう思っているようだけど
私は そうは感じないのよ。
あなたは私が 守るからね」
と ビシッと 人差し指を 黒井美理に向けて
言ったのだった。
そんな黒井美理と 宇佐美青乃との
やり取りが あったのだった。
そういう黒井美理の 日常生活であった。






