たんぽぽ
今の私は
飛んでいく前の
たんぽぽの綿毛のようなものなのだろうか。
風に揺られても
しがみついて
丸い形を保っている。
本当は
どこか遠くへ
自由に飛んでいきたいのに
臆病で離れられないでいる。
穏やかな日の光を浴びながら
青空へ向かって飛んでいけたら
どれほど気持ちが良いだろう。
そんな事を夢想しながらも
地上から離れられない。
どこへ飛んでいくのか
どこに着地するのか
分からないから。
本当は
上だけを見て
前だけを見て進んでいきたい。
風に揺られて
思わぬ場所にたどり着いても
こんな所に来たと笑っていたい。
なのに
その勇気が出ない。
飛ぶ事を夢見ながら
私はいつまで
ここにしがみつく気なのだろう。
誰にだって、『夢』や『やりたい事』はあると思います。
しかし、現実を見る毎に前向きに『やりたい事』だけを見続ける事は出来なくなっていきます。
性格的に『臆病』で安全圏にいる事だってあります。
『やりたい事』と『やれない自分』を、風に吹かれても飛んでいかない『たんぽぽの綿毛』を見て感じました。