表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

前科7 栗見さんとソーシャルハッキング


 クラス委員長の山田くんに頼まれて、教室まで荷物を運ぶお手伝いをした。


布里須(ふりす)くん、手伝ってくれてありがとなー」

「どういたしまして。委員長の仕事って大変なんだね」

「まーなー。でも皆の役に立てるし、やりがいあるよ」


 山田くん、良い人だなぁ。

 背も高くて顔も良いし、おまけに性格まで良い。僕とは違ってモテるんだろうなぁ。


「そういや俺達、連絡先まだ交換してないよな?」

「そうだね」

「交換しよーぜー。ID教えて?」

「ちょっと待ってね」


 スマホを取り出し、メッセージアプリを起動。自分のIDを表示させる。


「はい」


 山田くんに向けて画面を見せた。が、僕達の間に、別の顔がにゅっと割り込んできた。

 悪戯っぽくニヤける顔。だけど、そんな顔もとっても可愛いい栗見さんだ。


「ほーほー、これが布里須くんのIDか〜! 登録しちゃお〜!」


 自身のスマホを取り出し、勢い良く画面を操作する栗見さん。

 直後、僕のスマホが震える。栗見さんから可愛らしいスタンプが届いていたのだ。


「えへへ、布里須くんの連絡先ゲットしちゃった〜」


 にっこりと咲く、満面の笑み。


「キャッシュカードの番号も教えてあげる!」

「いらないよ!」





「布里須くん、俺は……?」


本日の罪状:なし(現行の法律では罪にならず)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ