君は今も
掲載日:2022/05/01
風とともに駆けて行く笑い声
あの日の君の声
葉擦れの香り
水陽炎の揺らめき
霧が晴れた森の中、浴びた木漏れ日の滴
いつも君を思い出す
元気でいるか
幸せでいるか
笑えているか
風がざざざと吹き抜ける
あれはあの日の君の笑い声
緑の若葉が揺れるたび
繰り返し、繰り返し
君が必要だったと
後悔ばかり
隣にいたかったと
後悔ばかり
後悔ばかりを思い出させるのに
君は今日も風の中で笑っている
僕の愚かさなど気にもかけずに
元気でいるか
幸せでいるか
笑えているか
あの頃、君が隣にいてくれる事に気づかなかった僕は
今も1人で
風の中に君の笑い声を聞く
繰り返し、繰り返し
毎年、繰り返し
君といたあの豊かな季節が来るたびに
葉擦れの音
水の輝き
光と影が切り取る君の笑顔
そして風の中に笑い声
子どものままの君の、あの
君は今もそこで笑えているか
日々を優しく過ごせているか
答えを探すには日々はもう遠すぎて
僕は今年もただ風に立ち止まる
君が今も笑えていますようにと願いながら
木漏れ日を浴びて
遠い水陽炎に溺れて




