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可憐なる決断。

満員電車の中、怪訝そうな顔をして席に座っている一人の少女がいた。


髪は黒く艶やかなストレートのボブヘアーで顔は完璧とまでは言わないがそれなりに整っていて可愛らしかった。


(絶対、、絶対に次こそは、、)


電車に揺られながら彼女の周りからは負のオーラが立ち込めていた。


彼女が向かう先は大学である。


目的は自身の入っている大学のサークルを辞めるために最後の挨拶をするためであった。



’’’’’’’’’’’

’’’’’’’’’’’



そして、彼女はサークルの先輩に辞めることを告げた。



「えっ!、カレンちゃんdots(ドッツ)やめちゃうの??」



dots(ドッツ)というのは、そのカレンと呼ばれる彼女が所属しているテニスサークルである。



「はい、えーと、どうしても新しいサークルで彼っ、、彼、カレンが入りたいサークルがあるんです、えーと確か、ミントンっていうバドミントンのサークルです。」


(あっぶねぇ、彼氏っていいそうになった!私の名前、華蓮(カレン)でよかったぁ)



数秒間が空いて先輩が返答する。



「でも、うち他のサークルと掛け持つこともできるよ?」



間髪いれずにカレンが返す



「いやぁ、ちょっと財布がそれを許してくれなくて、、泣きを入れてくるんですよね」



そして先輩がすぐに



「それ、またカレンちゃんがバイトするの面倒くさいってだけじゃない!?」



「ぶっ、、」


カレンが堪えきれずに吹き出して笑う、


そして続けて



「前の集まりでお金がないとかなんとか言って休んだのはそうですけど、流石に今回は違いますよ、、」(そう、彼氏を作るためだよ、ふ、ふ、ふ)



そして、先輩が優しい表情をして返す



「ふふっ、でも今のうちに色々なサークルを見ておくことも大事だと思うから、カレンちゃんの好きにしていいと思う。」



「いや、ほんとに申し訳ないんですけど、やっぱりミントンの方に力を注ぎたいなって思うので、、すみません。」



「わたしも2年前は色々なサークル見て回ったから大丈夫。また、dots(ドッツ)に入りたくなったらいつでも言ってね、大歓迎だから」



「はい、、ほんとにありがとうございます!」



カレンは自分の未来に胸を膨らませていた。自身のモテモテ逆ハーレムの未来を想像して。






彼女の名前は毒島(ぶすじま) 華蓮(かれん)



華城学院大学(はなしろがくいんだいがく)に通う大学一年生だ。



華蓮かれんという名前は彼女の両親が華やかに成長してほしいという思いを込めつけた名前なのだが、毒島(ぶすじま)という姓を気に入っているはずもなく、少々不憫な思いをしている。






(はぁ、先輩いい人だったから心が痛むけど、彼氏を作るため、、これもやむをえない、、)



そんなことを考えながら帰路に着く華蓮に声がかかった、



「あ、ぶっすー!、なにしてるの?」



そう話しかけてきたのは、華蓮と中学の頃から仲の良い、佐渡(さわたり) 玲奈(れな)である。



「ぶっすー言うなっ!dots(ドッツ)やめるって言って来たから今から帰ろうとしてた、、」



「そうなんだ、って、えっ!dots(ドッツ)すごく楽しいって言ってたじゃん。」



「はぁぁ、それが私の花園(はなぞの)にはふさわしくなかったのだよ」



華蓮は続けて、



「テニスサークル入れば、とりあえずパリピして彼氏できると思ったのに、なんかギャグ枠とか言われておもちゃにされたし、服ダサいとか、笑い方汚いとか、関西だしが効きすぎて食えないとか、普通に男子が言ってくるし、デリカシーなさすぎなんだよまじで!」



レナは困惑しながらも半笑いでそれに返して、



「えぇ、、、でもカレン、dots(ドッツ)の男子はイケメンが多いし、手応えもあるみたいなこと言ってたじゃん。。」



「いや、イケメンは多かったし、みんなとは仲良くなれていい感じ?だったんだけど、どうやらみんな私の可愛さに気付けないみたいでさぁ」



「気付けないんじゃなくて、そもそも可愛いくないんじゃないの?」



華蓮と共に中高校時代を過ごしてきた玲奈れなは、またいつものことだな、と呆れながらそういった。



「ほんとうに、避けるか面白がって馬鹿にしてくるかで全然相手にされない。。なぜだ!私は何も悪いことはしていないのに!!常時どんと来い体制なのに!!」



と、声を大にして言う華蓮に対して、玲奈れなは、またまた呆れながらそれに返す。



「いや、そういうところよ」



華蓮はそれに動じず、



「まぁ次は本気でモテに行くから余裕っしょ。どれだけ取り(つくろ)えるかが肝だね」



「はぁぁ、、とにかく、そのしゃべり方と性格と身だしなみとご飯の食べ方と、人に接する態度と仕草と表情と、あと生活態度全般の改善は必要だと思う」



「いや、もうアンチで草っ!」



そう言ってがはがはと笑うカレン



「あ、もう救いようねぇわこいつ」


 

親友のことがかなり心配になってきたレナであった。



’’’’’’’’’’’

’’’’’’’’’’’



玲奈と別れた後、華蓮は帰路につきながら、ずっと考え事をしているようであった。


(よし、次のサークルでは絶対大学生活を満喫してしてやる、待ってろよ私の華の学園生活。私の華城学院になる日はすぐそこまで来ている。dots(ドッツ)では男子どもの反応からして失敗しちゃったみたいだけど、これを糧に次は咲き乱れてやる。いざ、華の学園生活!さらば脈なし、ようこそ楽園!私は、学園に咲く一輪の花。そう、可憐なる花!カレンだけにね。これから私の目の前に現れる男子どもはみんなその美しいお花を詰みに、、ってトイレじゃないよ、カレンだよ!まぁこれから先の私の人生は、、って、いつまで続くねーん!あ、話がだよ?人生はまだまだ続くよ!おあとがよろしいようで。。)



彼女がモテないのは、その残念な性格の(ぶす)故であった。


初めての小説投稿をさせて頂きました。拙い文章になっているかも知れず、とてもお恥ずかしいのですが、温かい目で見てください_(._.)_

もし、いいなと思っていただけましたら、評価、ブックマークなど、どなたか一人でも応援して下されば、すっごく励みになりますので、どうかよろしくお願いします(’_’)

コメント・メッセージなど、どのような内容でも構いませんので、お時間がございましたら是非お願い致します。

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