表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

席替え王!!

作者: NoRo

何となく書いてみた作品です。

駄文、長文と辛いですが、頑張って読んで下さいwww

あと、かなり下らないです。

 今、俺の心は熱く燃えていた!え、何でだって?学校生活で一番盛り上がって、一番人気なイベントの真っ最中だからだよ!!気を抜いたらあれだぞ!!即死だ!!!!

 全く、まあお前はこのイベントの初心者だからな。今回は俺のテクニックを、死ぬほど見ていろ。俺が手本を見せてやる!可愛いあの子の隣に座るチャンス、すなわち席替えの必勝法をなぁ!!!


 今回は、クラスで一番おしとやかと言われる、『松山月香』さんの隣に、見事座ってやろう!!

 は?そんな事無理?バカ!お前やる気あんのか!?俺はな、二週間前からこの席替えの作戦を、たった一人で自宅で立ててたんだぞ!?それをお前は「興味があるから、ぜひその席替えぶりを見せて欲しい」と、さっきトイレで頼み込んで来たじゃないか!!

 それは、あれだろう?この席替え王と呼ばれる俺の華々しい戦果を、聞きつけてやってきたんだろう!大丈夫、俺は失敗など恐れない。むしろ失敗しない!!これぐらいの意気込みを持たなきゃ、席替えで生き残っていけないんだよ!!!わかるかっっっ!!!!

「そこ、ちょっと黙れ」

「あ、すいません、調子に乗ってました」

 ……恥ずかしい所を見せてしまった。案ずるな、策はある。捨てるほどな。

 ゴメン、大げさ過ぎた。二つです。まあ、この二つの策をどう生かすかが、席替えを制する者にとって、一番重要な事だ!後さっき先生に怒られたから、小声で話すわ。

 まず、一つ目の策が名づけて『座席決定法誘導作戦』である!!え?どういう事かって?まあ、簡単に言えば自分の用意している作戦を、有利に実行するにあたって、とても効果のある作戦の事だ。

 ちなみに、後で話そうと思ってた二つ目の作戦も、面倒くさいから今話す!名づけて、『全把握あみだくじ作戦』だ!!!……なに?期待してた割には普通じゃないかって?全く!これだから素人は困る。いいか、全把握っていうのは物凄い記憶力ととてつもない判断力がないと、到底実行出来ないかなり高度かつ、危険な作戦だ!ま、今まで俺は失敗した事が無いけどな!!!

 え?あみだくじは運だめしだから、作戦なんて意味がないって?アホ!だからさっき記憶力が大事と言っただろ!!なに?判断力も必要と言ってた?知らん、その頃の俺はバカだったんだろう。

 大丈夫、何と俺はさっき担任に「俺があみだくじを作っておきます」、と根回ししておいたのだ!!!ちなみに今日の担任の気分は、あみだくじな気分だったらしいから、説得が楽だったぞ。

 ……そろそろだな。いいか、良く聞け。俺は今から黒板にあみだくじのポスターを貼る。その間にお前は、俺の番号の位置をしっかり覚えておけ。番号は十二だ。よし、覚えたな。そうだ、右から五番目だ。分かりやすくてよかったな!!!

 では、行ってくる!!!!

「早く貼らんか!!!」

「申し訳ございません!」


 よし、ちゃんと貼れてるな。ん?ああ、今回の席替えは女子だけが左端から、自分の番号を書いてくシステムとなっている。実はちゃんとそれも担任に根回ししておいたんだがな!!!

「それじゃ始めるぞー」

 くっくっく……、待ってました!!!良く見ておけ、俺の伝説が始まるぞっっ!!!

「じゃあ女子の右端の人と、左端の人、ジャンケンでどっちが先に書いていくか、決めろー」

「!!!!なんだとっっっ!?」

 嘘だろおい……、何だこの展開は……、ジャンケン?聞いてないっっ……!!!

「ジャーン、ケーン」

「ポイッ」

 お前は右の女子を確認しろ!俺は左を見る!!……なに、グー……?よっしゃあぁぁぁ!!!!ありがとう!!パー!!!俺は今、感動して失禁しそうだ……!!

「よし、じゃあ書いてけー」

 楽しみだ……、本当に楽しみだ!!!おい、見るんだ、松山さんの顔を!!!まるで地上に舞い降りた女神だ……!!あの方が十分後には、俺の隣に座っているんだぞ!?落ち着けだと?落ち着いてられるか!!これだから席替えはたまらん!!!

 ……よし、完璧だ。寸分の狂い無く、俺の伝説は動いている!俺の頭は何だ?コンピューターよりすごいのかもしれん!!

 え?松山さんの番だと?まあ見なくても分かるが、一応見せていただこう。

 ……ふんふん、……ああ、……こい、こい!……?……あれ、……え?

 オマエト、トナリ?

 何だ、これは夢だ。全く悪質な夢である!こんなのほっぺ抓ればすぐ起きるさ!!!

 ……痛っ!?何だと……?これは……現実?

 おい、嘘だと言ってくれよ、おい!ちょ、待て!え!?なになになに!?おい!クラス一のデブが俺の隣!?ちょっとふざけんなよおい!!!

 何で!?計算狂った?……あ、一人忘れてた。……ぐおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 はあ、はあ……見苦しい所を見せたな。まあ失敗は誰にでも……って!!!あいついねーし!!!しかも松山さんと楽しそうに会話……!?人生台無しだよチクショウ!!!

「お前、後で職員室に来い」

「!?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ