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其の九



部屋でのんびり希暗と会話して待っていると誰かが来たのか扉を叩く音が聞こえてくる


「希暗いる?私と歩が来たから開けて」

そう扉の向こうから声が聞こえたので希暗が扉をあけると桜前と白月が部屋へと入ってきた

その時に何故か白月はこっちを見ていたようなので視線を合わせると顔を逸らし桜前の後ろに隠れる

やっぱり怖がられるてるじゃまいか

まぁ予想はしてたので俺はそんな白月を無視すると、桜前が部屋の中を見渡しながら


「後誰か来るの?」

と聞いてきたので


「旦椋さんがくるみたいだよ」

と希暗が答え、希暗の答えを聞いた2人は何やら話しているようだったので俺は1人ベッドで横になりながらあと一人が揃うのを待つ

その間にも白月は桜前の横でこちらを時折チラチラ見ていたがほとんど喋っていない様子だった

それから少しすると瑠奈が来たのでさっそく本題を話し合うことにする


「とりあえず5人揃ったけど、どっちが内容を話していく?呂阿」


「そういうのは希暗に任せるよ、説明は苦手だ(というよりめんどくさい)」

そう俺が言うと希暗は3人に大まかな説明を始める


「とりあえず今回協力して欲しいと思ったのは情報集めについてなんだ。玲奈と白月さんよく分からないかもしれないけど今回のような異世界に召喚された時にはその世界の情報を集めることがかなり重要で、この国の人の言葉を丸呑みせずに自分で考えて行動していくのが大事なんだ。だから僕と呂阿が話し合った結果3人に協力してもらって色々と情報を集めていこってことになったんだよ」

すると3人は


「理由はよく分からないけど、希暗の頼みなら仕方ないわね。できる限り協力すると思うわ」


「玲奈ちゃんがするなら私もできる限り協力するよ」


「ここは非戦闘系の出番、任せて」

と3人とも協力の意を示してくれた

すると今度は桜前が質問をしてくる


「クラス全員に協力を頼むのはだめなの?」


「あんまり良くないね。全員でバラバラに動いてしまうと怪しまれて動きづらくなる可能性があるから」


「希暗、この5人なのはどうしてなの?」


「僕の友達が玲奈と呂阿だけだから……」


「俺も友達、希暗と瑠奈だけだし……」

と落ち込む2人

そんな俺と希暗の地雷を踏み抜いた桜前は申し訳なさそうな表情をし部屋の空気が居た堪れないものになる


「なんかごめんね…、デリカシーが欠けてたわ」


「いや、別にいいよ。とりあえず話を戻すけど具体的にどんな感じでやっていく?僕と呂阿と玲奈と白月さんは戦闘組で、旦椋さんだけ非戦闘組だよね?」


「私はしばらく書庫に篭って本を読む予定。歴史とか地理のことは任せて。あと多分この国の情勢なんかも多分聞ける」


「なら私と歩はメイドさんや城下町に行った時にこの国だけでなく他の国とかの情勢とかを聞いてみたりするね」


「なら僕は騎士団の人達にさり気なく聞いみたり、魔獣について調べてみたりするよ。呂阿はどうする?」


「俺は早めに冒険者登録でもして色々と調べれるようにしてみるよ。多分ラハットとかに聞いてみたらいいやり方とか教えてくれそうだし」

というやり取りを行ったあと俺達5人はどのように情報を集めて行くのかや、その際に注意することについて話し合った

それが終わるとひと通りの今後の予定の話し合いを終え、3人がそれぞれの部屋へと帰ってからも俺は希暗と2人で話をしていた


「今日の訓練どうだった?やっぱりステ的に少しきつかったか?」


「そうだね、やっぱり結構きつかったかな。もとから運動は苦手だったし。それにこんなステータスだからね」


「ステータスは命のやり取りのような実践じゃないとあまり伸びないらしいからな…。まぁ基礎訓練も無駄にはならないだろうけど」


「一ヶ月の実践までには足を引っ張らないくらいには頑張っておくよ。僕のせいで誰か傷ついたりしたらかなりショックだからね。それに僕が傷ついたらきっと玲奈が取り乱すだろうし」


「確かになww 桜前はお前にベタ惚れだもんな。まったくリア充は羨ましいよ」

なんて冗談をいいあっているうちに希暗は訓練の疲れから寝てしまったようなので、俺もボチボチ眠ることにした

















《side フロリア&レア》



呂阿逹が部屋で色々と話していたその頃

フロリアの私室にてフロリアとリアはこんな会話していた


「フロリア様、今日は随分機嫌が良さそうですね?」


「ええ、久々に思いっきり笑うことができた上にお友達までできましたもの」


「争いさえ無くなればフロリア様もお城からでたり学院に通ったりしてお友達と楽しく過ごせたはずですのに…」


「仕方ないことですわ、リア 。この国の王女として生まれた以上ある程度の不自由はしかたないことです。王族がしっかりしないと国が成り立っていきませんからね」


「きっとロア様達が争いを無くしてくれます。それを信じて待ちましょう」


「そうですね、呂阿や他の方々を信じましょう。どうか皆様が無事に生きたまま争いを終わらせたいものですね…。そのためには我が国も頼るだけでなく全力で協力しないといけません」


「はい!フロリア様も大変かと思いますが頑張っていきましょう。私も精一杯サポート致しますので」


「以前の大きな戦のようにはならず、今回はどこ国にも大きな被害なく終わって欲しいですね。それにあわよくば永久的な3種族の共存も…」


「3種族の共存はフロリア様の夢ですもの、本当にそのようなことが実現すればどれくらい素晴らしいか…」

そうしてその後も2人は夜が耽るまで話を続けていく


まぁ結局とどのところこの3種族共存の夢を叶えるための重要な役割を担っているのは何処かの部屋で今は呑気に寝ている奴だということはまだ誰も知らない






……To be continued →

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