ソノジュウニ
今日は遂にはじまる実践訓練開始当日
昨日は浮ついていた様子であったクラスメイト達もいささか不安そうな感じを見せている
だかそれに対し一部はいつも通りのようだ
「やっと魔獣とかをぶっ殺せるぜ。鍛えた俺の力で暴れまくってやる」
などと盛り上がっているのは近藤トリオ
「今日から俺の無双物語がはじまるぜ!ヒィヤッハァァァァァァァア!!!」
と発狂しかけ(?)なのは田中
もう彼は既に手遅れかもしれない
「みんな訓練通りやれば大丈夫、僕達が先陣を切って戦うから頑張ってくれ」
「ボスなんかの強敵は俺と遠山がいるパーティーに任せておいてくれ」
とリーダー的な発言してるのは遠近セット
そんな遠山や近山の言葉のおかげか他のクラスメイト達も少しは気が楽になったようだ
そんな2人を見た俺はこれが表向き主人公の力か!なんて言って一人巫山戯てたりするけど
そうしてそんなこんなしているうちに俺達はリバールの街に辿りつきダンジョンの入口前へと到着した
入り口に着くと俺達戦闘組と騎士団員が全員揃っているの確認してからラハットが口を開く
「これから我らはダンジョン内に入っていきさっそく実践訓練を行っていく。今日は様子見のためあまり奥まではいかない予定だからとりあえず20層を目標にやっていくぞ。基本的にランクが足りているからといって油断するなよ。ダンジョンには魔獣だけでなく罠なんかも沢山あったりするからな!」
という号令の元、俺達戦闘組18人とラハット含む騎士団の人間10人がダンジョンへと入っていった
ダンジョン内部は少しひんやりとしており薄暗い
パッと見た感じは俺らの世界でのRPGでよくあるような洞窟みたいなかんじである
話に聞くところ各ランクのエリアによって様々な地形があるようで1~20階までは普通の洞窟みたいだ
そんなダンジョン内には所々光箇所がありそれがダンジョン内の光源となってるらしい
そうして俺達異世界人が興味津々に辺りを見渡しながら少し歩いているうちに最前線のパーティーがどうやら魔獣と遭遇したようだ
魔獣を確認したラハットが素早く指示を出す
「こいつはホローラッド、ランクはFで一般的に初心者が狩るような魔獣だ。気を抜かず処理していけ」
そうラハットがいい終わらないうちに遠山達や近藤達がそれぞれ処理していっているみたいで最後尾の俺達には1匹も抜けてこなかった
その後も階を進むためにウォーバット(F)、リルラビット(F)、ゲロフロッグ(E)や定番であるスライム(F)やゴブリン(E)なども続々と現れるも俺達に抜けてくることなく処理されていく
楽なことこの上ない
またそんな魔獣だが階を進むにつれ出てくる数もふえきており、5層を超えたあたりからやっと俺や希暗のほうにも時たま来るようになり俺達は2人で協力して確実に処理していった
といってもほとんど俺が処理していたが
そうこうしていると初めてのボス戦となる10層に辿り着く
「この10層のボスはネロ・ウルフ、ランクはEで3~5体出てくるぞ。連携して向かってくるからこちらも連携をしっかりして対処しろ。ここは遠山達のパーティーを主体にしてお前らだけでやってみろ」
そうラハットが言うと騎士達は後ろに下がり俺達は扉を開けてボス部屋に入っていく
もちろん俺と希暗は最後尾で気配を消して戦闘に関わることがないようにしていた
そしてボス部屋に入るとそこには情報通りにネロ・ウルフが3体いた
それを確認して勝てると思ったのか
「行くぞ近山」
と掛け声と共に遠山が一人で切り込むと1匹を相手どり、近山と2人ですぐに倒していた
その間に他の奴らも
「へっ、こんな奴ら余裕だぜ」
といいながら近藤達も1匹担当し、3人で即倒していた
その他の残りのメンバーで残りの1匹を倒すことで初めてのボス戦は楽々と幕を閉じた
流石異世界人だけあって10階程度では全くもって苦にもならないようだ
勿論俺と希暗はなにもしていない
なんせやることなんてなんも無かったし
こんな感じでどんどん調子よく進んで行き気がつくと16層
クラスメイト達は初めての実践が思いのほかスムーズにいっていたことからみんな気が緩みはじめている
特に近藤達は完全に調子に乗っていた
そんな時16層を進んでいると
「おい!これ見ろよ。こっちの方でなにか光っているぞ」
と近藤が言うとそれに向かって走っていき、みんなもそれに引かれてついて行く
それを聞いた俺は
(おいおいそれってまさか)
と思い隣で顔色を悪くしている希暗に話しかける
「おい希暗、これはもしかしてあのパターンか」
「多分そうだね…。どうしようか呂阿?」
「いっそのこと俺達だけでも逃げるか?」
「いや、それは駄目かな。だって玲奈がもう既に向こうに行ってしまったから。僕としては追うしかないね。玲奈に何かあったら多分耐えられないし」
「キツイいい方だがお前が行ってもなにも変わらないんじゃないのか?」
「それでもだよ。もしピンチになったら僕の秘められた力が覚醒するかも…だし。まぁそんな都合のいいことなんてないだろうけど…」
そう言っている希暗は震えている
そんな希暗を見て
(ここはどうするべきなのか。俺としては希暗に行かせたくないが希暗の意見も無視出来ないしな…。はぁ、仕方ないなこうなったら最悪のケースを考えながら警戒しとくか)
と考えた俺は希暗の方を向くと
「仕方ない。行くか、希暗」
「よし、行こう呂阿」
そう言って俺達はみんなのあとを追いかけた
俺達が向かう先にあった他の全員がいた部屋らしきところは宝石の様なものが壁一面で光っていて、まるでこの部屋が特別なところですよーといわんばかりに周りから浮いている場所だった
もう完全に罠にしか見えない
そんな場所を見て他のみんなは興奮気味である
「これ売ったら凄い金になるんじゃねぇのか?」
「綺麗だな、ダンジョンにもこんな場所があるんだな」
「このような場所は報告されてなかったはずだが…」
と口々に何かを言っている
その時床に魔法陣が浮かび上がり俺達は全員光に包まれた
さぁ…ここからはフラグ回収のお時間であるようだ
……To be continued →




