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その10



俺たちが召喚されてから約一ヶ月

この1ヶ月は適度な訓練と知識の学習とかでそれなりに大変だった

途中挫けそうな奴も何人か出かけて遠山達が何とか説得するとかいうイベントもあったとかなかったとか

そして遂に明日から実践訓練がはじまるそうだ

今日も今日とて行われている1日の訓練を終えた俺達に向けてラハットが


「今日の訓練はこれで終わりだ! そして明日からは実践訓練をはじめようと思っている。場所は王都から少し離れた街・リバールにあるダンジョンを予定しているのである程度の情報は前もって確認しておくといいだろう。だから今夜はしっかり休んで明日に備えてくれ」

と説明したあと解散となった


ここで軽く説明しておくとリバールのダンジョンは合計100階層存在しているとされており難易度的には

1~10階までがF

11~20階までがE

21~30階までがD

31~40階までがC

41~60階までがB

61~80階までがA

81階以上がS

と国によって設定されており、いままでに80階のボスまでは突破されたことが記録に残っているらしい


まぁ今回はあくまで練習なのでとりあえず20階までいってみて余裕がありそうなら少し進むといった感じみたいだ

ちなみにステータスでのF~Sランクとダンジョン難易度のF~Sまでのランクは同じではなく要求ランクの一段階から二段階上のステータスが適正とされているがぶっちゃけ人数次第で変わる

簡単いえばぼっちにはきつい仕様ってわけ

また魔獣のランクはF〜SSとされていてこちらはそのままのステータスのランクがソロで活動する際の目安となっているみたいだ

またこれらに関してもパーティでとなると少し変わってくるらしい

まぁ俺にはあまり関係ないだろう

1人で暴れればなんとかなる思うし、逆にこのステータスでどうにもならないようならこの国を救うのは無理ゲーすぎると思う


(いよいよダンジョンかぁ…確実になにかしらのイベント事が起こるだろうから一応警戒しとかないと。結局希暗の固有技能も使えるようになってないからまだ俺も国も離れれないしどうしよっかな)

なんて考えている俺はこの一ヶ月の間に自身の力をほぼ完璧に把握することができており、そのスキル等を使ってこの国で集まる情報はほとんど集めることができていた

もちろんそのことは他の奴には誰一人として伝えていない


一応俺だけが成長してるということはなく、他の戦闘組のクラスメイト達もステータス的にはあまり成長が無いもののほぼ全員が格闘術か体術のLv1を入手していて、更に個々の戦闘スキルや魔法もある程度使いこなせるようになっているようだ

特に遠山・近山・近藤なんかは元々のステータスが高かったこともあり騎士団の人と比べても遜色ないくらいに強くなっていた

武器に関しては訓練はすべて一般的な鉄製のものを使用していたが、俺達には特別にダンジョンに行く際にある程度の業物をくれるとのことだ

そのうえ防具に関しても個人の職業やスキルに合わせたオーダーメイド品を準備してくれるとの事で、それらを明日受け取れる予定であった


ただ一つ気がかりなこととしてはやはり希暗のことである

訓練中は基本的に俺とペアでくんでいたため特に問題なく過ごせていたが、タイミング悪く1人になったりするとそれを見計らったかのように近藤達が絡んできていたらしい

鬱陶しいことこの上ない

希暗は戦闘組の中でも唯一戦闘スキルや魔法がなく、ステータスも非戦闘組を含めても最低レベル

結局固有技能もまだ解放されていない

ぶっちゃけこのままいくとテンプレ通り死にかける又は死んでしまう運命にある


(それだけは何とか避けねぇとな…。恐らく希暗の性格的に大切な誰かが傷付いたり、もしくは死んだりするのを目の前で見るかなんかしたら覚醒しそうなんだけど難しいよなぁ。手っ取り早いのはここで幻覚見せて精神を揺さぶって覚醒すればいいけど多分無理だろうなぁ。まぁ今は死ぬようなことが無いように俺が頑張るしかないか。その頑張りの分はあとで希暗に返してもらえばいいや)

といろいろと脳内シュミレーションで試行錯誤しながら俺はもはや日課となっているフロリアとのお話しのために中庭に向かうことにした





そして考え事をしているうちに中庭につくといつものように椅子に座り本を読んでいるフロリアとその横にたっているリアが見える

そんな2人のうちの片方に


「よっ、フロリア。今日も本を読んで勉強中か?」

と声をかけると俺の分のお茶が出される

こうしてもらえるくらいはリアからも信用を得たようだ

フロリアは俺から声をかけられると本を読むのを中断して


「こんにちは呂阿様、今日は天気も良いですし気分転換に過去の英雄の物語を読んでるんですよ」

と返してくれた

ちなみに俺は既にタメ口であるにもかかわらずフロリアの方は多分今までの教育によるものだろう、基本的には敬語である

そんなフロリアに俺は引き続き話しかけていく


「過去の英雄の物語?具体的にどんなんなんだ?」


「昔にあった3種族間の大きな争いにおいて人間種の戦闘員の中でも一際強く、他の人々を導いたとされている方の人生を綴ったもので我が国では殆ど全員が知っているほど有名なんです」


「なるほどなぁ。今度時間があったら読んでみるよ」


「ではこの本貸しましょうか?返すのはいつでも大丈夫ですので」


「いいのか?まだ読んでる途中だろ?」


「わたしはもう何回も読んでるから大丈夫ですよ」


「なら有難く借りとくよ、字は書けないけど本くらいなら多分読めるからな(大嘘)」


「そう言えば、呂阿様達は明日からリバールのダンジョンでの実践訓練だそうですね?」


「そうだな、とりあえず明日は様子見の予定らしい。多分徐々に慣らしていって俺達をもっと強くするつもりなんだろうな」


「多分お父様もラハットも安全第一で考えておられてるということもありますよ。でも様子見とはいえあまり無理せず無事に帰ってきてくださいね。まぁ呂阿は見た目とそぐわずのんびり屋さんなので大丈夫だと思いますけど」


「まぁね、基本的に呑気な俺は無茶しないよ。それに最初のうちは騎士団の人達が守ってくれるらしいしね」


「騎士団の方々が守ってくれるなら安心ですね。スリイアの中でもかなりの実力者ぞろいですから」


「だから明日はちゃっちゃといってサッサっと帰ってくるよ、多分日が暮れる前には帰ってこれると思う。そしたらまたここに来て明日の感想を話に来るよ」

とそんな感じでいつも通りに暗くなるまで適当にフロリアと話をした後、俺はフロリア達と別れてて食堂に向かいながら思った


(あら?俺、ヤバめなフラグ建ててね???)






……To be continued →

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