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クソッたれな日常

主人公の口が悪いため一応R-15です、残酷描写も一応でつけてます。

それでも大丈夫な方はぜひ呼んで下さい。

目が覚めると見飽きた天井が気分を憂鬱にしてくれる、たまには見知らぬ天井を見せてほしいぜ。

体育館かよってぐらい広い部屋にゴッテゴテとした利便性ゼロの装飾が施されていて嫌気がさす、黒に砂を混ぜたような色をしたフード付きのマントを頭から被り鏡の前に立つ、このマントを被ると顔の部分が真っ黒に染まる、原理なんて知らないが便利なんだから使うただそれだけだ。

俺の顔を知るやつはいない、なんかしらんが忠誠を誓ってるここのやつらにさえ見せたことはない、俺はやつらを信用してないからだ。

部屋からでてファッキン長い廊下を歩く、べつにどこかに目的があるわけでもないが俺が部屋に引きこもってると部下?家来?手下?知らねぇがやつらが五月蠅いから仕方なく大広間に向かう。

大広間にはすでにやつらが整列して俺を待っていた、深々と頭を下げているこいつらを素通りして俺は奥のこれまたゴテゴテした椅子に腰掛ける。

「おはようございます、シューゼン様」

この真っ黒なスリーピーススーツを着た白髪オールバックのこいつはシュタインハイム、こいつらの中ではおそらく一番偉いんだろう、気がきくしいつも落ち着いていて頭もいい、レザーの手袋をいつもつけているセンスはどうかと思うが。

「本日はいかがされるご予定でしょうか?」

クソッたれなお前等が俺を外にだすことも許さないからいつも俺はここで暇してんだろうが、ここら一帯は異形の者たちの巣窟だとかなんだとか言いやがるがてめぇらも一切合切漏れずにファッキン化け物だろうがよ。

「なにかありましたらすぐにお呼び下さい」

シュタインハイムは俺が苛ついているのがわかったのか返事を待たずに広間から出ていく、こいつらは俺がどんな態度や言葉をぶつけても逆らったりしない、変わらず忠誠とかいう犬の餌以下のものを持っている馬鹿野郎とクソアマ達だ。

「シューゼン様、今日はどうされますか?」

ほかのやつらは出て行ったにも関わらず空気を読まずに俺の隣にくるファッキンビッチにはほとほと嫌気がさす。

「踏みますか?罵倒しますか?セックスしますか?」

正解のない三択問題をふっかけてくるこいつはスバイ、頭の中に三角木馬でもあるのかってぐらいのドマゾでド淫乱などうしようもないやつ、一反木綿を前後につけてだけのような売春婦も裸足で逃げ出す格好をしている、おまけに胸がでかいから前の一反木綿がヒラヒラと動き青少年なら風を吹けと諸葛亮になりきってしまうだろう。

「そ、そんな……放置プレイだなんて……はあぁぁん」

スバイはその場に倒れ込みビクンビクンと体を震わせている、なんでもいいんじゃねぇかこのファッキン自家発電女は。

「なにをしているスバイ」

シュタインハイムとエトセトラがゾロゾロと広間に入ってくる、体をクネクネさせながら寝転がっていたスバイは少し不機嫌そうに立ち上がった。

椅子に座る俺の前に整列し片膝をつき頭を下げる。

「さきほどドクロの情報で炭鉱の街クエンに異世界転移した者が現れたようです」

低く渋い声でシュタインハイムが言う、ドクロってのは名前の通り骸骨の形したやつで迷彩のツナギに頭にバンダナ巻いたやつだ、なんでも遠くをみることができる能力らしい、もちろん俺の部屋は絶対に見ないように釘を刺している。

「おそらくギルドで仲間を集いシューゼン様の命を狙うでしょう」

異世界転移した者は一切の漏れなくもてはやされやれ勇者だやれ神様だとか言われ調子に乗る、もう何人のクソッたれ勘違い野郎がここを目指したか覚えちゃいない。

「いかがいたしましょうか?」

決まっている、俺は立ち上がり命令する。

「殺せ、この世界に迷い込んだことを存分に後悔させてな」

なにもしていないいや違うな、なにもできない俺を勝手に悪者にして殺そうなどと考えるやつには死を与えてやる、所詮人間にはこの世界ではなんの力も持たないことを教えてやる。

「仰せのままに、魔王シューゼン様」

クソッたれどもがリハーサルでもしたかのように声を合わせて言う、結局今回も俺はなにもしないんだろう、このクソッたれどもや街の奴らや勘違い御神輿勇者どもはお祭り騒ぎなんだろう俺を省いて。


異世界転移してくるやつらなんてクソくらえだ。

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