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第35話 秩父ダンジョンへ

 集合場所は、午前十時、秩父鉄道の三峰口駅前だった。


 騒動以前まではバスが発着していた停留所に、今は軍用のトラックが何台も待機している。よく映画とかで見る、後ろがカパっと開いて、中に荷物の代わり人を入れて運べるあれだ。


「やっほー、元気ぃー?」

 ちょっと余裕を持って到着した俺たちに、鴨居さんがヒローショーの司会のお姉さんみたいな口調で言って、手を振る。


「いえーい、元気でーす!」

 なぜか、鴨居さんにだけは全く人見知りしない七里が、駆け寄ってハイタッチした。


「おはようございます。鴨居さん」

 俺も鴨居さんに歩み寄って挨拶する。


「おはよー、今回は急なお誘いなのに来てくれてありがとねー、あ、あなたが腰越さん?」


「はい。ウチが腰越瀬成です。新たに鶴岡のギルドのメンバーになりました。よろしくお願いします」

 腰越が深く腰を折る。


「よろしくぅー、それにしても、鶴岡くんのパーティーはどんどん人が増えてくわねえ。それも女の子ばっかり。このハーレム野郎♪ お姉さんのことも狙ってるのかぁー?」

 鴨居さんがからかうように言った。


 そう言えば、あまり意識したことなかったけど、これってハーレムなのか? いや、でも、義妹×2、プラス、ツンツンだぞ?


「すいません。+-3才くらいが俺の守備範囲なので、無理っす」

 俺は軽口を返す。


 隣で由比が野球の審判のような「セーフ」の言葉と共に両手を水平に切る。冗談に付き合ってくれるらしい。


「たはー、振られたああああ」

 鴨居さんがおでこに手の平を当てて、天を仰いだ。


 この人と一緒に働くのは楽しいだろうな。何となくそう思う。


「ねえねえ。こづえっちも潜るの?」

 七里が鴨居さんの袖を引く。前は一応、ですます調を意地していた気がするが、ますます遠慮がなくなっていた。


「ええ。一応ねー。もちろん、カロン・ファンタジアの戦士としては弱いからあなたたちと同じ荷物持ち係として随行するだけだけど」

 鴨居さんが七里にウインクする。


「やったー」

 七里が大きく手を突き上げる。


「じゃ、とりあえずじゃんじゃん乗っちゃって。あ、シートベルトは忘れずにぃ」

 鴨居さんに促され、俺たちはトラックへと乗り込む。


 周りには公道にモンスターが出現した際の護衛の車両と思われる、人が剥き出しの荷台に乗れるようなのもあって、否応なしに緊張感を煽られる。


 やがて、定刻通りに車両は出発した。

ダンジョン編に突入。

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