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2014~詩~  作者: ことは
3/3

夕立

開け放しの窓から飛び込んだ風が

ごろりごろりと転がりながら

対の壁にぶつかってへなりと崩れた


ご苦労様だね。

入道雲は重たかろうね。

すこし休んでお行きなさい。


ざんざん降りのどしゃ降りに

軒下に転がり込んだ娘が

びっしゃり濡れた裾に悪態をつく


許しておあげよ。

すまなさそうにしているじゃないか。


そろそろゆきます。と、風は言う


丁寧に丁寧に、頭を下げて

呼び止める隙もなく

風らしく、風の速さで


お詫びにと残されたのは

屋根に、木の葉に、水溜まりに

雨と風に洗われて

きらきら輝く 飴色の夕暮れ

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