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あなたの青春は何色でしたか?
桃色のために奮闘する男の青春をどうか、笑ってあげて下さい。
私立円堂西高等学校。学生の人数はゆうに、4000人を超えるマンモス高校である。
昭島憂太という名前を持つ高校二年生の私はその高校で図書委員長をやっている。この物語は私たち図書委員会の闘争を描いたものである。読者諸君どうか、私たちを笑うがいい。これが私たちの青春時代である。
そもそも、私が長を務めている図書委員会というのは表向きは図書の貸し出しや本の紹介などをしている。しかし、裏こそが、本職であるといっても過言ではない。
私たち図書委員会の本職は、代々桃色的な図書の保管。共有を行っている。故に、裏を知っている一部の人間からは、図書委員会は桃色図書委員会という異名をつけられているのだ。私はその7代目の長に当たる。
桃色図書委員会が保管している図書の量は増大で、その蔵書量は6000にも及ぶ。これは実際に私が一年生の頃に書類作成のために数えたので間違いはない。
無論、こんな事がバレては問題になり、最悪図書委員会すら無くなる可能性すらでてくる。この秘密を守秘する事こそ図書委員長の責務なのだ。