初恋

私は男子が大嫌いだ。

しつこいしうるさいしめんどくさい。

・・・でも、杉山くんだけは違った。

一度も話したことない。でも、何かが違う。

私はそれを探したいと思った。

そう、その時。

私の人生で初めての恋が芽生えたのだ。

「もも～。いい加減教えてよぉー」

私の友人、ももは、私よりもすごく頭がいい。

真面目なももが、恋をしているという。

「教えてくれへんと、メアド消すでー？」

なんて、幼稚な脅しをかけているところだ。

「えー。でもー、ななみは好きな人おらへんやんかー。ななみが好きな人おったら教えるんやけどなぁ」

「私、男子嫌いやから」

「んー・・・。じゃあ教えるんはきついかな・・・。」

「えーっ！」

残念。今日も無理っぽい。

私はももの友人でもある、みつきに聞き出すことにした。