♪六音目♪
『……ショキショキ♪……ショキショキ♪』
『……ショキショキ♪……ショキショキ♪』
『……ショキショキ♪……ショキショキ♪』
家庭科室に静かに響くー御犯萩さんー(仮)であろう小豆洗い(容疑者A)の小豆を研ぎ洗う音♪
そして独特な歌詞とメロディーに乗せて自供する歌声♪
『〜〜小豆研ごぅかァ♫〜〜人間とって喰おかァ♫』
『〜〜小豆もろたがァ♫〜〜餅米も欲しィよォ♫』
『〜〜餅米もろぇなぁなら♫〜〜御萩が喰えぬぅ♫』
『〜〜御萩が喰えぬぅならァ♫〜〜御萩の代わりにィ♫』
『〜〜ショキショキ♫〜〜人間とって喰おかァ♫』
『〜〜お供え物のォ♫〜〜御萩が欲しィよォ♫』
『〜御萩もろえなぁならァ♫〜人間の盗って喰おかァ♫』
『〜〜ショキショキ♫〜〜御萩盗って喰おかァ♫』
『〜〜ショキショキ♫〜〜オハギハギィィィィ♫』
独特な歌詞とメロディーに乗せて自供の歌を歌った♫
ー御犯萩さんー(仮)であろう小豆洗い(犯人A)の可愛いオデコに僕は、護符をデコピン!と当てて静かに諭しました。
「…お供え物を盗んだら…駄目だょ!!(メ`0ε0)σ滅!」
そうして反省したー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)と共にお詫びの御萩を作り…今は、夏のお盆の時季だから夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)を作って、其れを祖父(被害者)の御墓前に共にお供え致しました……。
そうして草木も眠る丑三つ時も過ぎる頃、、、、
『あーん、あむあむそわか♫』と…祖父が、僕とー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)が共に作り共にお供え致しました…御萩…今は、夏のお盆の時季なので夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)でしたね。を食す時の咀嚼音♫…を鳴らして…御萩…今は、夏のお盆の時季なので夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)でしたね。……を食し言う。
『う〜〜む、やはり餅米の殺しが甘い!餅米は全殺し(ぜんころし)と言ったぢゃろうが!そして餡子の半殺し(粒餡)の誓いがまるでなっとらんのぢゃ!餡子を殺しすぎぢゃ!此の食感はどちらかと言うと中立の小倉餡に近いのう!因みに小倉餡とは滑らかな漉し餡の中に甘く煮た大粒の小豆(大納言など)を粒のまま混ぜ込んだ餡子の事ぢゃ!漉し餡の口溶けと大粒小豆のシッカリとした粒々食感を同時に楽しむ事が出来るお得な餡子なのぢゃ!よぉ〜〜く!覚えておけぃ!…まぁ。儂は、餡子は殺さず(粒餡)の誓いを立てているのでなぁ。…まぁ。今回の夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)は、及第点と言ったところぢゃの!和音そしてとー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)よ!』
……何行にもわたり…御萩…今は、夏のお盆の時季なので夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)でしたね。……に対する小五月蠅いダメ出しの、その後に、『…これで事件は解決ぢゃのぉ…』と、音魂祖父は『ー良いか和音ょ!立派な音陽探偵となるのぢゃ!』……そう言い遺して、キラキラと夜空の星の如く瞬いて、軈て消えて逝きました……。
「…ぅん…祖父、僕、頑張るょ!」
きっと、成仏して逝ったのであろう音魂祖父の強い生き様を型どったフォルテッシモなfff音魂fffを、お見送りして、僕は眦から流れた涙を拭う。
そうしてほどなく草木も眠る丑三つ時も過ぎ去りし、、、
まるで餡子の如く闇黒に染まりし魑魅魍魎の百鬼夜行の列に加わりー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)も彼の世へと還って逝く…………。
「ー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)!!もぅ、お供え物の御萩…今は、夏のお盆の時季なので夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)…盗っちゃ駄目だょォオオオ!!御萩…今は、夏のお盆の時季なので夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)…食べたくなったら僕ンとこにおいでぇえ!!いくらでもー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)にお供えするからさぁァァァッッッ!!!!」
僕はまるで餡子の如く闇黒に染まりし魑魅魍魎の百鬼夜行の列に加わり彼の世へと還って逝くー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)に向かい大きく手を振って出所者に再犯防止の声掛けをする刑務官の様に声を掛けて百鬼夜行をお見送り致しました!!
ー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)は僕に向かって餞別とばかりに洗っていた小豆をライスシャワーならぬ小豆シャワーの如くに投げて降らせました!!!!
「〜〜わぁ!!小豆シャワーだぁ!!ちょっと当たると痛ぃや(笑www!!…これで本当に…今回の『追い剥ぎ御萩事件!!…今は、夏のお盆の時季だから夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)追い剥ぎ事件!!』(←事件名です!!)…無事に事件解決だね…」
ー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)が僕に向かって餞別とばかりに降らせたライスシャワーならぬ小豆シャワーの頭にクリティカル小豆ヒットした小豆を手に握り締めて、少しの寂しさと、沢山の愛しさと、胸いっぱぃの切なさを、ほんのり香る小豆の匂いに乗せて、少し明るくなり始めた寅の刻の空を仰ぎ見て、僕は、一人で笑って、そして小さく囁きました。
ー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)が僕に向かって餞別とばかりに降らせたライスシャワーならぬ小豆シャワーの僕の頭にクリティカルヒットして当たって辺りに散らばった何だか御利益がありそうなたぶん霊験灼かであろう小豆を拾い「今度ー御犯萩さんー(仮)だった小豆洗い(犯人A)が来たら此の何だか御利益がありそうなたぶん霊験灼かであろう小豆で御萩…今は、夏のお盆の時季なので夜船(※御萩の夏の隠れた呼び名)…になるかな、作ってお供えしよ……」僕は、何だか御利益がありそうなたぶん霊験灼かであろう小豆を羽織りの裾いっぱぃに家に持って帰ったのだった。
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