表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

分からない自分

作者: uso

 誰かに肯定して欲しいわけでなく、褒められたいわけでもない。ただ自分が突然書きだした自分語りだ。

僕は寝る前にカーテンの隙間からこぼれる月明かりを見て思う。「なんてやる気のない人生なのだろう...」と。苦しいと思えば逃げ出し、気に入らないことがあればわがままを言い、やると言ったことも続かずに、どんどん自分が分からなくなり腐っているようにさえ感じる。夜になると毎日それを考えてばかりだ。そして過去を振り返り成長しているように感じず「いつまでガキのままなんだろう。成長しないのか?」と自分を責める...何も自発的にやろうとしなかったくせに。そうして何かをやろうとしても踏み出せずにいたり、また意味のないことをやってしまう。こんな人生は嫌だ、変わりたい、自分が嫌いだと毎晩隙間からこぼれる月明かりを見ながら思う。

 今の自分が嫌になると、僕は過去をみるようになっていた。無邪気に遊び、馬鹿正直に笑ったり遊んだり、リーダー的な存在に憧れたりしていた。明日が楽しく、明日に憧れ、明日が色鮮やかで...。そんな生活をしていた。今はどうだろう。明日は辛く、暗く、先がなく、色が死んでいるのだと、そう思える。だからだろう、過去を振り返ってしまうのは。

 理想を描く、そうすると現実がつまらなく思う。僕は努力をしようと、つかみたい夢があったから。けど、叶うはずなかった。逃げ出し、目を背けながら生きてきた自分は弱かった。表面上の努力はできていたが、ただそれだけであった。自分の本質を鍛え上げることはなく、芯は細く折れやすいものであった。そして気づく、その夢は何のためにあったのだろう。自分のため、他人のため、人に褒められ認められたいから、現実を忘れたいから、思い返してもわからない。

こんなことを考えていると枕に顔を沈めていた、そして朝がやってきて、夜になる。また同じことを考える。その繰り返し。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ