分からない自分
誰かに肯定して欲しいわけでなく、褒められたいわけでもない。ただ自分が突然書きだした自分語りだ。
僕は寝る前にカーテンの隙間からこぼれる月明かりを見て思う。「なんてやる気のない人生なのだろう...」と。苦しいと思えば逃げ出し、気に入らないことがあればわがままを言い、やると言ったことも続かずに、どんどん自分が分からなくなり腐っているようにさえ感じる。夜になると毎日それを考えてばかりだ。そして過去を振り返り成長しているように感じず「いつまでガキのままなんだろう。成長しないのか?」と自分を責める...何も自発的にやろうとしなかったくせに。そうして何かをやろうとしても踏み出せずにいたり、また意味のないことをやってしまう。こんな人生は嫌だ、変わりたい、自分が嫌いだと毎晩隙間からこぼれる月明かりを見ながら思う。
今の自分が嫌になると、僕は過去をみるようになっていた。無邪気に遊び、馬鹿正直に笑ったり遊んだり、リーダー的な存在に憧れたりしていた。明日が楽しく、明日に憧れ、明日が色鮮やかで...。そんな生活をしていた。今はどうだろう。明日は辛く、暗く、先がなく、色が死んでいるのだと、そう思える。だからだろう、過去を振り返ってしまうのは。
理想を描く、そうすると現実がつまらなく思う。僕は努力をしようと、つかみたい夢があったから。けど、叶うはずなかった。逃げ出し、目を背けながら生きてきた自分は弱かった。表面上の努力はできていたが、ただそれだけであった。自分の本質を鍛え上げることはなく、芯は細く折れやすいものであった。そして気づく、その夢は何のためにあったのだろう。自分のため、他人のため、人に褒められ認められたいから、現実を忘れたいから、思い返してもわからない。
こんなことを考えていると枕に顔を沈めていた、そして朝がやってきて、夜になる。また同じことを考える。その繰り返し。