ここ何処?
何か声が聞こえる?
「お・・・て」
なんだって?
「起きろっていってんでしょうが!!」
大声で怒鳴られたと思ったら突如、蹴られる様な強い衝撃が襲ってきた。
「痛い,痛い、起きる、起きるから蹴らないで!」
僕は慌てて起き上がり、かなり暴力的な起こし方してくれた人の方を見て驚いた。
「全く、起きてって何度も言っても起きないし、こんな所で寝るなんてモンスターがいつ襲ってきてもおかしくない、って何よ人の顔をジッと見詰めて」
「えーと、その、その服装とか耳とか尻尾はコスプレか何かですか?」
そう、彼女がポニーテールで結んでいる頭には耳があり腰の辺りには尻尾がある。服装はゲームとかでよく見たりする冒険者の様な服装で腰には剣が納まっている。
「はぁ?何言ってるの?コスプレって言うのはよくわからないけど私は人狼よ。尻尾と耳があって当然じゃない」
彼女から帰って来た質問の返答に僕は混乱してしまった。
えっ、待って、人狼って何?リアルに存在するものなの?どう見ても人間に耳と尻尾がついてるだけにし見えないんですけど?!ていうかここ何処!?しかもさっきモンスターとか言ってなかったか。
「お~い、聞いてる?」
彼女が何か言ってくるが僕は彼女の言葉に耳を傾ける余裕はない。
落ち着け、 落ち着くんだ僕。何故こんな所にかてしまったのかユックリで良いから思い出すんだ。