メイド
俺は、いつもどおり家の玄関を開けながら。
「ただいまー」
そう言いながら、家の中に入っていく。
玄関で待っていたのは、膝丈ぐらいの、スカートのメイド服を着た雨沙が立っていた。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
そう言いながら、俺の上着を脱がし、バックを持ちながら。
「先にお風呂入ってしまってください、ご主人様」
これは今週のあれだな、風呂場に向かっている間に、答えはでた、これはメイドだ。
お風呂から上がり、リビングに行くと机に、美味しいそうな料理が並んでいる。
机の前に座り、台所から雨沙が出てくるのを待つ。
しばらくすると、申し訳なさそうに雨沙がこちらに向かってくる。
「申し訳ございません、ご主人様待たせてしまって」
全然大丈夫だよと、手を軽く振り知らせる。
「それじゃあ食べようか」
2人で同時に。
「いただきます」
と言って、ご飯に箸を進める。
しばらくすると飲み物がなくなり、注ごうとすると、雨沙が慌てて注ごうとした手を止める。
「ご主人様待ってください、お飲み物は私が注ぎます!」
そこまでしなくてもと思いながらも、雨沙の私がやるという目力負けて、お願いしますとグラス持ち上げる。
いつもは目の前に座っている雨沙が、飲み物を注ぐために、真横に座りなおしてきた。
瓶を持ちグラスに飲み物を注いでいく、そこまではまぁいいのだが、なぜか体まで傾けているので、メイド服の隙間から、胸元が見えてしまっている。
これはヤバイので、目線を外らす幸い雨沙は俺が胸元を見ていたのを気づいていないようで、飲み物を注ぎ終わると、先ほどまで自分がいた位置に戻っている。
飲み物を飲みながら俺は決心をした、今日はもう飲み干さないようにしようと。
食事が終わり、雨沙は食器を片付けに台所にいるので、俺はソファーに座りながら雨沙が来るのを待っている。
しばらくすると洗い物が終わったのだろう、雨沙がこちらに向かってくる。
そのままソファーに座ると、こちらをじーっと見てくるので。
「な、何?」
と優しく聞き返す。
「ご主人様何か命令はないのですか? 今ならなんでも聞きますよ」
予想外に返答に慌ててしまう。
「め、命令? そんなこと急に言われても」
すると、雨沙の顔がしょんぼりしていくので、勢いで。
「肩たたきしてもらおうかな」
肩たたき!? と自分でも言った後に思ったが雨沙はそのまま言われるがまま、両手を俺の肩に向かわせる。
「トントン、モミモミ、トントン、モミモミ、こんなのでいいんですか? ご主人様」
耳元でずっと、雨沙が掛け声をしながら肩を叩いてくれるので、ぼーっとしてしまっていたので、雨沙の質問にすぐには答えられなかった。
「聴いてます? ご主人様」
少し怒ったような口調で、聞かれたタイミングで、答えることができた。
「あ、うん大丈夫だよ、俺は幸せだよ」
肩たたきが終わり、2人でソファーに座っていると、雨沙が突然。
「ご主人様次の命令はまだですか?」
またもやこちらを見ながら言ってくるが、次はもう断ろうと。
「命令って言っても何も思いつかないよ」
そうですか、と引っ込むと思ったのだが、雨沙は粘ってきた。
雨沙自身の口元に指を置きながら。
「なんでもいいんですよー、ご主人様」
なるほどねと、ここでやっと理解ができた。
「わかったよ、じゃあ命令するね俺にキスして」
俺が言い終えると、雨沙は唇を俺の唇に重ねてくる。
しばらくそのままの状態の後、唇を離し。
「この後の命令は? ご主人様」
「うん、寝室でね」
そう会話し2人は一緒に寝室に向かっていった。
こんにちはモクです
正直これがメイドなのかわかりませんが、読んでいただけたら幸いです。