表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の奥さん。  作者: モク
4/9

後輩

仕事が終わり家の前の玄関で、いつもどおり玄関を開ける。

「ただいまー」

そう言いながら玄関を開けると、目の前には高校の制服姿の雨沙が立っていた。

「おかえりなさい晴太先輩、先にお風呂入っちゃってください」

笑顔でそう言うと、雨沙は俺の上着を脱がし、脱がした上着を持ってリビングに歩いて行く。

「う、うんわかった」

反射的にそう返事すると、俺はそのままお風呂に入っていく。

体を洗い終わり、お風呂に浸かるとすぐさま、さっきのことを思い出す。

少し考えるとすぐに答えはでた、先輩と言っていたので今週は後輩属性だろう。

答えがでたのでお風呂から上がる、服をきてリビングに向かう何故だかはわからないが、いつもより少しだけテンションが高い気がしなくもない。


リビングに入ると美味しそうな料理が机に並べられている。

机の前に座り、台所から出てくるであろう雨沙を待つ。

文字通り台所から出てきた雨沙に目を向けると、思わず驚いてしまう、なぜなら高校の制服を着ている、ここまでは帰って来た直後に見たので平気なのだが、その上にエプロンをしている。

制服の上にエプロンを付け、男女が2人だけしかも、後輩属性もの凄く危ない匂いが、する気がする。

まぁ結婚してるし大丈夫だろうと心を落ち着かせる、すると雨沙が早く食べようと言わんばかりに、こちらを上目遣いで見ている。

それでまたドキドキしてしまったが、なるべく顔に出さないように。

「いただきます」

そう言いながら、ご飯を食べ始める。

「私の作ったご飯美味しいですか? 先輩」

どうかな? と少し心配した表情でこちらを見ている、もちろん料理はいつもどおり美味しいので素直に。

「うん、いつもどおり美味しいよ!」

そう言うと雨沙は、さっきの心配そうな顔が嘘のように、顔が笑顔になっていく。

「本当ですか! 先輩に美味しいって言ってもらえて嬉しいです!」

なにこれ後輩ってこんな可愛いものなの? 俺はそっと自分の中での好きな属性ランキングに後輩を入れた。


ご飯を食べ終わると雨沙は、食器を洗うために台所に向かってしまった。

いつもならここで、雨沙が先にソファに座って何かをしてくれるのだが、今日は違うようだ。

じゃあ今日は洗い物が終わるまで、ソファに座って待っていようとソファに座る。

しばらくすると洗い物が終わったのだろう、雨沙がこちらに歩いてくる。

そのままソファに座ると思っていたのだが、雨沙は俺の目の前に立ちながら少し恥ずかしそうに。

「あの先輩お願いがあるんですけど」

「うん、何?」

「次の先輩の休みの日久しぶりに、その、デートしたいなって思ってるんですけど、どうですか?」

なんだそんなことか、別に断る理由もないし、むしろ行きたいくらいだし。

「うん、いいよ行こ!」

そう言うと雨沙は、いかにも嬉しそうに、表情を笑顔にして、勢いよくソファに座ってくる。

座った雨沙は、だんだんとこちらに近づいてくる、ある程度近づいたところで、雨沙は俺の腕を掴み雨沙自身の腕と組ませる。

そのまま俺の腕を雨沙の胸元に近づけてくる。

「晴太先輩」

そう言いながら雨沙は、上目遣いでこちらを見ている。

色々察してしまった俺は、静かに俺の唇を雨沙の唇に重ねる。

しばらくして、唇を離し2人は会話をしないまま寝室に入っていく。



いつもより早く起きてしまって、もうちょい寝ようか悩んだが、せっかくだし起きよう。

リビングに行くと先に起きていたのだろう、雨沙が朝ご飯を作っていた。

「おはよう晴太」

「うんおはよう雨沙」

そんな会話をしながら、俺は顔を洗いに洗面台に足を進める。

顔を洗い終わりリビングに向かうと、朝ご飯ができていた、そのまま机に向かい座る。

ご飯を食べながら1つだけ質問をする。

「雨沙、聞きたいんだけどさ、昨日のデートの話ってあの後輩でするの?」

「そんなわけないよ、普段の私でデートはする」

あたりまえと言わんばかりに言ってくる。

「晴太もしかして、制服のままがいいとか思ってないよね?」

思わぬ質問に驚きに表情を隠しきれずに慌ててしまう。

「そ、そんなわけないだろ!」

否定をしたがそんな物は無意味だったようで、雨沙の表情が蔑みに変わっていく。

「晴太ちょっと気持ち悪い」

「だから違うってば!」

こんなやりとりをしながら今日も仕事に向かう。

こんにちはモクです

後輩っていいですよね。

それでは次の話でお会いしましょう。

さようならー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ