1章 八重桜編
『前書き』
桜が舞えば、別れがあり、出会いがある。
八重桜の花言葉は『善良な教育』
これはゲームを学ぶ学校での太陽、海、月、等それぞれの運命を仕組まれた少年達の物語。
運命に従うか、逆らうか、その判断を委ねられたら、あなたはどうしますか?
桜吹雪が穏やかな春の陽光と共に校庭を優しく包む中、俺達はダンジョンの奥深くで、モンスターと戦っていた。
俺の名前は皇 雅<すめらぎ> みやび>
種族 火妖精<サラマンダー>
所属ギルド ノアの方舟
職業 長剣士<ナイト>
で、コンバートした。
基本的に、この世界での体格は現実世界に比例する。
俺は現実でハンドボールを習っていたため、少し筋肉質な身体付きになっている。
「雅!進行方向にスライム6体とエンカウト!」
1番隊隊長の望雨<のあ>の声が響いた。
レイドは基本、6人4チームの合計24人でダンジョンクリアを目指す。
だが、メンバーの都合上、このレイドでは4人6チームの総勢24人のフルレイドとなっている。
今回のレイドチームの役割分担は、
1番隊 壁役、重戦士などの職業で固められ、終始、ヘイトを集め続けるチーム。
2番隊 メンバー全員がアタッカーで、火力を出す以外に目的を持たないチーム。戦いながらも迅速かつ冷静な判断で、ボスの攻撃を回避しなければいけない。
3番隊 周囲を警戒しつつ、全体の指揮を取る。
場合によってはボス攻撃に加勢する。
4番隊 ボスを取り囲む、取り巻きの除去、追加モンスターの除去にあたる。
5番隊 ヒーラーで構成されており、回復、バフ、デバフ、障壁付与などが主軸。
6番隊 遠距離からの狙撃、魔方攻撃を行うチーム。
状況を確認し、3番隊にボイスチャットで報告する。
1チーム4人という編成は、チームがモンスターの群れと出くわした時に不利になるのだが、その危険が少ない。
このレイドダンジョン<山岳の奥地>はロール・プレイング・スクール通称<rps>の生徒が活動する為に、アップデートで追加された拡張パック<チェリー・ブロッサムズ>に入っていたダンジョンだ。
レイドダンジョンとしては珍しく、モンスターのレベルが低い。
平均レベルは11~14。俺達の平均レベルは10なので、太刀打ちできない訳でもない。
「進行方向のスライムは2番隊でカバー!4番隊はもっと広い範囲を索敵して!」
俺は全体に指揮を入れながら、マップを確認する。
もうマップの半分を攻略し、次のキャンプポイントに到着すると、いよいよボス戦だ。
後書き
ロール・プレイング・スクールをお読みくださり、ありがとうございます。
この作品は1000字程度を目安に投稿していきます。
トイレに行く時のお供程度で良いので、続きを読んでくれると幸いです。
基本後書きは緩い感じで書いていきますので、ご理解のほどお願いします。