出雲国風土記
雨の中、歩き続け家に着くと、俺はタオルを優奈に渡した。
「とりあえず、身体中拭いて。あと、リビングは濡れると親にバレるから俺の部屋だけど……良い?」
「どこでも良いよ。ここまでしてくれて、ありがとう」
「そんなかしこまった言い方しなくても」
恐らく今の俺の顔はまた赤くなっているのだろう。
「濡れた服はストーブとかで乾かそう。髪の毛はドライヤーで良いだろうし……」
俺はそう言いながら優奈の額に手を当てた。
「えっ……ゆき君?どうしたの?」
顔を赤くさせて恥ずかしそうに言う。
「大丈夫かな……。優奈、頭痛とか無い?熱有りそうだけど……」
「まぁ、頭痛はあるけど……大丈夫」
「ダメだ。ちゃんと休め」
俺は優奈の頭を優しく撫でた。
「う、うん」
優奈は小さく頷いた。
その後、身体を拭いて、髪の毛を乾かした優奈を俺はベッドで寝せた。
俺は極度の披露を感じた為、床で寝そべって寝た。
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不思議な夢を見た。
俺の姿は着物に大きな刀。VR……ではない。
何かと戦っているのか……?
俺の目の前には首が何個もある大蛇の死体……。
俺が倒したのか?俺は蛇嫌いだから戦うとか無料なんだけどな……。
「汝は見事、邪悪なる大蛇を仕留めた。汝の望み通り、妾が妃となろう」
優奈?何やってんだ?汝だの妃だの、妾だの、意味わかんねぇよ。
俺の体は自然と優奈らしき人物に近付き、唇を重ねる。
俺は顔が赤くなる感覚を味あわなかった。
キスなんて初めてだったから俺は戸惑ってしまうり
「姫!大蛇の尾から、このような剣が見つかりました!」
着物をきた人物が優奈らしき人物に剣を渡す。
「そなたは新しい剣を欲しておったな……。そなたにこの剣を授けよう。ついでと言ってはなんだが、私の身体も…」
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俺は不思議な夢から目覚め、自分の姿を確かめる。
着物も来ておらず、未だに濡れているジャージだ。
あの夢はなんだったんだ?そんな疑問を抱えつつも
俺は濡れている服がへばりつき、じめじめとしている体をさっぱりさせる為、シャワーを浴びようと一回に降りた。
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不思議な夢を見た。どうやら私はとある男性の櫛になっているようで、その男性は大きな蛇と戦っていた
水溜まりに映る男性の顔を見たとき、私は驚愕した
ゆき君?なんでこんな所に……。
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夢から覚めた私は自分が櫛ではないか確認した。
まだ少し湿っているが、ちゃんと、青い服に、青いスカート……。自分の姿を確認して私はゆき君の顔を確認しようとした。
途中でゆき君が床で寝始めた所までは、記憶がある
その後、なぜか安心して眠りについてしまった。
私はゆき君を探して、物音がした一階へ下りた。
ドライヤーの音が聞こえる部屋の扉を開けた。
そこには、上半身裸で髪の毛を乾かしているゆき君の姿があった。
「え、あっごめん……」
私は恥ずかしくて顔を真っ赤にしてしまう。
「いいよ。別に……。俺の体なんて見ても得は無ぇしな……」
そう言いながらもゆき君は顔を赤くする。
ゆき君は私の額に手を当てた。
私の顔はさらに赤くなる。
「もう熱無いみたいだな。もうそろそろ学校戻ろうか」
ゆき君は少し微笑んで言う。
そんなゆき君の体に、私は思い切って抱きついてみた。
「な、なんだよ……」
さすがの雪美もこの攻撃には照れを隠せない。
「ゆき君……。私、ゆき君のこと……好き。だから、これからもよろしくね」
少し冷えた細身で白い肌は、どこか頼りがたい。
だけど、何故か信用できる。
「あぁ。こちらこそよろしく。あと好きなかけ算の段……何?」
『へ?』
私は心の中でこのセリフの意図を本気で考える。
こんなセリフ、想定していなかった。恐らく、ノストラダムスでも、イルミナティカードでも、マヤ文明でも予言出来ないだろう。
「私は一番5の段が好きかな」
なぜか真面目に答えしまう。
「はは!やっぱり?俺も5の段が一番好きなんだ」
「何よそれ」
私は思いっきり声に出して笑ってしまう。ゆき君は
恋愛不器用なんだな~。
その後、私達は二人で一つの傘に入り、周りの目なんて気にせずに楽しく学校へ戻った。
1,5章4話をお読みくださりありがとうございます
<雑談コーナー>
いやいや、女子小学生の心情とか分かるかよ(笑)。
僕は一昨年まで小学6年生だったので、多少分かると思ったんですが、全然分かんねぇーよ(笑)。
一応伏線を仕掛けておいたんですが、難しすぎだろ(笑)。
新キャラじゃんじゃん追加しますが、雅が通う学校の生徒は、まとめを作るつもりなので、それをお待ち下さい!。
ご愛読ありがとうございました。