表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/38

024 ナンパ!?

 先ほど見つけておいた感じのよさそうな宿の受付に向かう。


 獣人猫耳の黒スーツといったシックな服装の女性が笑顔で迎えてくれる。従業員の服装を見ても高級なことがうかがえる。

「四名一室でなるべく広い部屋を頼む」


「はい、ありがとうございます。本日ご案内できますお部屋は最上階にあるスイートルームがございますがいかがでしょうか?」


「じゃあそれで」


金は五百万G以上はある。人の金で若干気が引けるがここまできたら後戻りもできない。


「では二十万Gでございます。料金については先払いとなっております」


 支払いを済ませて簡単な説明を受けて部屋に案内してもらう。最上階、といっても五階だが周囲の建物は低層の建物ばかりなので景がとても綺麗だ。


さて、晩飯だが四人で近くの店に行こうと思っていたのだが、さっきみたいにこいつらの知り合いにあっても面倒なことになりかねない。


 かといって楓の持っているから揚げ弁当は味はいいのだが昼に食べたし、連続して食べるのもなんだか味気ない。


 このまま楓とムフフなことをしてもいいのだが、あるひらめきが俺の脳裏に浮かぶ。


 三人のマインドコントロールの「サイレント」モードをオンにして命令する。


「弁当を食べて、風呂に入って寝てろ」


「「「はい」」」


 当然俺はボッチ飯を食べることになるのだが、それでは寂しすぎる。かといって同伴してくれる人もいない。もちろん俺の人生の中でナンパなんてことは一度もしたことがない。


 じゃあどうするかって?


 強制ナンパでしょう!別名拉致ともいう……。プランを説明しよう!


 一、町の通りを眺めて、好みの女性を見つける。


 二、見つけたら後ろを歩き、スローモーを発動させて万能バットで三回触れる。


 三、HPバーを赤状態にしてから精神奴隷化魔法マインドスレイブをかかるまで何度も実行し、ラブモードをオン!


 ぐふふふ、我ながらなんてゲスい考えだ。


 通りで品定めをする。結構女の子でも一人で歩いているな。


 露出が多めの戦士系女の子。清楚な回復系魔法女子。耳がピコピコ元気いっぱい獣人娘。長いお耳はエルフの印、可憐なエルフ娘。


 ま、迷う…。よし、決めた。今日の気分は……エルフだ!


 早速行動する。予定通り後ろにつけてからスローモーでバット3回触れからの精神奴隷化魔法マインドスレイブを行う。一発で魔法がかかったので、マインドコントロールの「ラブ」モードをオンにした。


 周りは誰も気が付いていない。えーと名前はヴィオラか。


 後ろから声をかける。


「こんばんはヴィオラ」


 くるっと振り返る、女性はすでに目がハート状態だった。


「こんばんは~」


 と、いって彼女は抱きついてきた。二人の距離が縮まりすぎたが問題ない。


「晩メシどう?」


「いいわね~、お腹がペコペコなのよ~」


ちょ、ちょろすぎる~。こ、これがチートの威力か!


 極上美人がこんなに簡単に引っかかってしまうなんて……。それに何もない状態だったら、絶対に緊張してしまい、何も話せないし、つまんない奴って思われて相手にされないが、チートのおかげで俺にぞっこんだ。


 目についた感じの良さそうな店に入る。バルのような店内、並べられている食材を適当に選ぶ。


 スツールに腰掛けて、背の高い丸いテーブルに料理を数品と酒を並べ、二人で乾杯する。


 料理は何を頼んでもおいしいし、酒も進む。


 トークが面白くなくても、沈黙でも、冗談がとんでもなくつまらなくても、愛おしそうに俺のことを見つめ、ほほ笑んでくれる彼女。嘘であっても最上の幸せがここにあった。


 ヴィオラとの雰囲気は最高潮に良い感じだ。満腹になり、ちょっとした沈黙が二人の間に流れたが、ふいに彼女は俺の手を取って席を立つことを促してきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ