表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/83

依頼完了と忠誠の騎士

どうも、楽しく小説を書いているていんです。


ロンド「その制作物の登場人物、ロンドです」


いや、その自己紹介はない、ダメだよ!


ロンド「ノリだ、気にするな」


えーっ、今回で5話目です。ゼフィトの話とは流れが全然違うので色々と考えています。でもノリは同じような感じかも?ロンド凄く強いですし。


ミラ「にしても小説かー、ご主人様もよく見てたよねー」

ロンド「ああ、よく見てた」


小説って見るのも書くのも楽しいんだよね。僕の場合は小説を見てると書きたくなるんだけど、書いてると小説を見たくなるんだ。


ロンド「その結果途中やめで小説見にいくんだな?」


は、はい。


と、とにかく!今回もどうぞ!!

街へ戻り、ギルドへと入っていく。そんなに時間は経ってないが、依頼は終わった。


ミラ「ご主人様、森で何してたにゃ?」

ロンド「リザードマンを討伐してた」

ミラ「あれを相手にしてたのにゃ?あれ数が多くて面倒だったにゃ」

ロンド「手間取るほどの相手じゃなかったぞ?」


多分腕輪つけてても勝てる相手だった。面倒なのは同意だ。


さて依頼を完遂しよう。


「おい、あれ」

「え?わ!あれ本物!?」


なんだ?なんか強い視線を感じる。取り敢えず受付に向かった。


「えっと、ロンドさんですね、どうしました?」

ロンド「依頼終わったよ」

「え?」

ロンド「はい」


とりあえず出しやすいリザードマンの首を取り出す。


「えっと、全部出してもらってもよろしいでしょうか?」


俺は言われた通りリザードマンを全部出した。


「おいなんだあれ、リザードマンか?グッシャグシャになってるが」

「首が綺麗に切断されてる、どんな剣で切ったんだ?」

「ギロチンでも落としたんじゃないか?」

「腰から切断されてるのもあるぞ?」


外野の諸君、説明ご苦労。


「わ、わかりました、依頼完了です、報酬はギルドポイントで受け取りますか?それとも現金ですか?」

ロンド「ギルドポイント?」

ミラ「ギルドカードに溜まるポイントにゃ、ギルドがある街ならどこでも使えるポイントにゃ」

「あなたは!くるみさん!!」

ミラ「あ、そうにゃ、ギルドカードの更新に来たのにゃ、ご主人様、家名は変わったのにゃ?」

ロンド「アセストだ」

ミラ「なら、ミラ・アセストに変更してくれにゃ」

「は、はい、わかりました」


更新にそんなに時間はかからなかった。


ロンド「ミラ、随分と有名そうだな」

ミラ「生きる為に金を稼いだりしてたのにゃ、ご主人様が持ってた本と似たようにしたら上手く行ったのにゃ」

ロンド「結構異世界に馴染んでるじゃん、なんで異世界の話をしたら俺の頭を疑ったの?」

ミラ「元の世界でもこんな所があるんだなと思って生きて来たにゃ」

ロンド「所でランクは?」

ミラ「Bランクにゃん」

ロンド「同じか」


同じランク、だがミラに俺の様なツテがあるはずない、長い間頑張って生きて来た証だ。俺はミラを撫でた。するといきなりギルド全体が震える様な大声が上がった。


「てめええええ!!俺達のくるみちゃんに手を出すなあああああああ!!」

「ぶっ殺してやるあああああああ!!」


なんだこいつら。


・・・あ、あれかミラは超がつくほどの美少女だ。しかも猫耳と尻尾が似合ってて可愛い。そんな彼女が同じ冒険者として頑張ってたらどうなるか。


「俺達のアイドルによくもおおおおおおお!!」


ほら、みんなのアイドルだ。一人が俺に掴みかかってくる瞬間、男は横に吹っ飛んで壁に突き刺さった。


ミラ「何お前?なに俺のご主人様に手を出そうとしてるわけ?」

ロンド「!?」

ミラ「あ、ごめんにゃ、つい」


・・・この感じ、あれだ、多分あの時だ。散歩をしてる時初めて鈴鹿と会った時のくるみだ、というか女相手だといつもこんな感じだった気がする。


「く、くるみちゃん」

ミラ「ご主人様、さっきの事は忘れて」

ロンド「・・・あのさ、忘れ様にも昔の事もガンガン思い出されて脳内に完全に焼き付いてしまった」

ミラ「う、うにゃー・・・」


俺はまたミラを撫でる。声は上がらなかったがずっとこっちを睨んで来ている。


ミラ「にゃー、ご主人様、いつもの様にやってほしいにゃ」

ロンド「それはダメだ」

ミラ「ケチにゃ」


いつもの様に、無理だな全身をよく撫でてやってたが、今ミラは人間の姿だ。


ロンド「ミュリアは奥にいるかな」

「あ、はい、おられます」

ロンド「それじゃあ失礼して」


俺はミラを連れて奥へと入る。


ミラ「ミュリアってここのギルド長だよね?」

ロンド「ああ」


俺はいつもの様に扉をあけて入る。いつもの様にというか今日からだけどな。


ミュリア「お、おかえり、やっぱり早かったね、その子は?」

ロンド「ペット」

ミュリア「え?」

ロンド「ペット」

ミュリア「・・・飼う、と?」

ミラ「ご主人様、今私は獣人だから通じないよ」

ミュリア「今は?」


あ、そうか。


青年説明中…


ミュリア「なるほど、この子は君の飼い猫の生まれ変わりと、信じられないね」

ロンド「それ俺を見て言える?」

ミュリア「あ、そっか、君にまつわる存在だからね・・・おかしくはないか」

ロンド「まあ、俺の妹という事で、頼むよ母さん」

ミラ「え?母さん?」


あ、こっちも言い忘れてた。


青年省いて説明中…


ミラ「今は親代わりにゃんだ」

ロンド「ああ、当分はミュリアの家で暮らすことにするんだ」

ミラ「そうにゃのか、じゃあよろしくなのにゃ、お母さん」

ミュリア「んっ、二人目の、子供・・・!!」


ミュリアさんや、興奮しすぎですじゃ。


sideドラゴニュート


忘れてた、あの人は人間、当然町で暮らしてる。私は魔物、入って行けば殺されるだけ。このままではあの人に会えない・・・。


そんな時、悲鳴が聞こえる。人間の悲鳴、後ろの森の方からだ。駆けつけてみると、男二人と女一人の三人の冒険者だろうか?相手はオーガで男二人が怪我を負って気を失っている。こんな所にオーガが現れるなど、まずありえないことだ。奴らは私達より強い、私が出て行ってもどうしようも・・・いや、ここで見捨てるのはあの人の顔に泥を塗る様なものだ。私が囮になって彼等を逃せばいい、後は私も逃げれば、まずは一太刀お見舞いしてやろう。私はいつの間にか変形した剣を抜き、オーガに飛び掛かる。動きは私の方が早い、思いっきり縦に振る、ダメージはなくてもいい、気が私に逸れれば。


が、私の一撃は予想を遥かに超えて激しいものとなった。私の一太刀はオーガを斬り裂き、オーガは即死してしまった。あまりにも拍子抜けな結果だった。


それもそのはず、彼等のステータス。


オーガ

ランク:B++

力:A

守り:B++

速さ:D+

魔力:G


名無し

ランク:S+

種族:ドラゴニュート

力:S

守り:A

速さ:S+

魔力:A

称号

『人の道を歩む魔物』『目覚めし者』『主に忠誠を誓う騎士』


ドラゴニュートは自分が進化したことさえ気付いていない。


私はハッと気付き、彼等の安否を確認する。


「君達、大丈夫か!?」

「は、はい、大丈夫です」


言葉が通じた様だ、良かった。


「た、助かりました、貴女は、ドラグルですね」


ドラグル、私の姿はあの美しきドラグルに見えるのか!?自分の手を見てみると一部鱗があるが、人の肌だった。


「ど、どうしました?」

「いや、なんでもない、その通り、私はドラグルだ」


ここは話を合わせよう、彼等が私をドラグルと思ってくれるなら都合がいい。


「私は人を探してるんだ、この辺りに街があると聞いて、そこにいると聞いたのだが、街はどこだろうか?」

「街はあっちの方にありますよ!良かったら案内させてください!」

「それはありがたい、そうだ、彼等を回復させよう」


私は今気づいた。私は今、主と共に歩むに相応しい姿に進化したのだ、そして、今の私には魔法が使える。そう、希少とされる回復魔法でさえも。


「『ライトヒーリング』」


私も驚いてしまった。魔法を使うのに必要な詠唱が使わなくても魔法が発動したのだ。二人の男性の傷が完治し、直ぐにを目覚ました。


「・・・ここは」

「俺達、生きているのか?」

「無事な様だな」

「「!?」」


二人が見上げると、ドラグルの美しい女性が立っている。死を目前に感じた二人には女神様の様に見えた。


「二人共!生きててよかった!!」


メンバーの女が涙を流しながら飛びつく。


「あ、ああ」

「オーガは、オーガはどうなったんだ!」

「私が始末した」


美しい女性が答える。


「あの、貴女は?」

「通りすがりの旅の者だ、詮索はしないでいただきたい」


私は取り敢えず私の事を濁した。


◇◆◇◆◇◆◇


私は彼等と一緒に街に入ってきた。身元を証明するものがなかったから止められたりはしたが。一緒にいた女の子は貴族だったらしく、私は彼女の命の恩人として口添えしてくれた事により中に入る事が出来た。


「着きましたね!それにしても、探している人はこの街に住んでいるんですか?でしたら名前さえわかりさえすれば探せますよ?」

「いえ、後は自分で探せる、彼は冒険者だからここに住んでいるとは限らない、もう大丈夫だ、ありがとう」

「こちらこそ、ありがとうございました!!」


そうして私達は別れた。さて、あの人の匂いは・・・うん、よくわかる。主様、今馳せ参じます。


sideロンド


俺達はミュリアの仕事が終わってから一緒に出てきた。これからミュリアの家に案内してもらう。


ミュリア「いやー、まさか私に二人の子供が出来るなんてな〜」

ロンド「俺に母親が出来るとはな」

ミラ「私もにゃよ、これからよろしくにゃ、おかーさん!」

ミュリア「ふふ、うふふ、この響き、いいねぇ・・・」


少しは慣れてきた方だろうか?


ロンド「ミュリア、家はどこなんだ?」

ミュリア「実は町外れにあるの、結界も張られてるし、敵意がある者が入ってこれないようになってるよ」


ミュリアによると、家にはミュリアが入ると、敵意や悪意がある者が入れない結界が張られるらしい。居ない間はミュリア以外に誰も触れない仕組みになるとか、この後にまた設定を変えて俺達も入れる様にするらしい。


街を歩いていると、何かが高速でこっちに近づいているのに気がついた。もしくは通りすぎるだけなのか、近くに目的のものがあったのか、どっちにしろ警戒するに越した事はない。


ロンド「なんか来てるな」

ミュリア「そうね」

ミラ「この凄く早いにゃ」


ああ、封印と重りを外さないと危ないかもしれない。だが敵意は感じられない。恐らくかなり強い相手だ、敵意、殺気があれば何か威圧感があるはずだ。まだ何もないと信じよう。


屋根の上を伝って来ている何かは俺の前方の上空で突然止まる。そして落ちて来ている。警戒しながら上空を見上げると人型の何かが落ちて来ている。


そして俺の目の前に落ちてくる。その何かはドラグルのとても綺麗な女性だった。


「お久しゅうございます、私の命を貴方様に捧ぐため、御身の前に馳せ参じました」

ロンド「お久しゅう?会ったことあるか?」

ミュリア「・・・ドラグルではないな、今の時代にドラゴニュートがいるとはな」

「!?」


ドラグルではないというミュリアの言葉にその女性は驚いた顔でミュリアを見上げる。警戒というか、怯えた顔だった。


ミュリア「そんなに警戒しなくていい、ドラゴニュートがどういう存在かは知っている、ロンド、君はリザードマンを助けたことがあるね?」

ロンド「・・・あるな」

ミュリア「恐らくそのリザードマンが彼女だ」

ロンド「お前、あの時俺が見逃した奴か、どうして俺の所に来たんだ?」

「先ほど言いました通り、主様に忠誠を捧げ、その身を守る為に参りました」

ロンド「い、いや、大丈夫だぞ?お前の自由に生きていいんだ」

「そう、ですか」

ミュリア「ロンド、断らないほうがいいぞ?」

ロンド「え?なんで?」

「ならば・・・」


彼女は剣を抜くと自分の首筋に当てる。


「この命に意味はなし、最後に主様に出逢えただけで至極満足」

ロンド「ま、待て!!ミュリア!知ってたのか!!」

ミュリア「ああ、ロンギヌス様の時も、別の種類だが忠誠を誓いに来たものがいたのだが、これと同じ反応だった」

ロンド「マジかよ!ってお前も勝手に自決しようとするな!!何か、生きる理由があるだろう!!」


するとその元リザードマンは俺を見つめる。


「仲間を亡くした私に、生きる理由などありません、それに私は死ぬはずだった命です、それを主様に救われました、ならこの命は主様に捧ぐ事を心に誓ったのです、それから気付けばこの姿に・・・恐らく、主様を守る為に神様が私にこの力を授けてくれたのだと思います、それ以外であれば、私のこの命と力に、何の意味もございません」


神様、か。なんかこいつも縛られてるんだな。


ロンド「わかった、わかったから自殺しようとするな」

「ありがとうございます主様!!不躾で申し訳ありませんが、どうか私に名前を与えてください」


名前、武器は刀、見た目は黒髪の清楚な女性、侍の様で、騎士のようだ。和名を付けたいが、漢字は使えない。


ミラ「ご主人様のネーミングセンスは微妙なのにゃ」

ロンド「レト、でどうか?」

「レト、ですか」

ミラ「あ、ご主人様、それもしかして」


騎士と言えば忠誠、忠誠心で思いついたのは犬だった。その中で俺の好きな犬種、ゴールデン・レトリバーからレトと取った。犬に例えるというのは酷い話だと思う。


レト「ありがとうございます、今日、今から私の名はレトです」

ミラ「忠誠心が強いからって犬の種類から名前を取るなんて、ご主人様、外道にゃ」

ロンド「す、すまない」

レト「いえ、主様は忠誠を誓った騎士です、忠誠心が強い動物に例えられるなど、この上なき幸せです」

ミラ「ご主人様、こんないい子にあんな名前をつけるなんて、最低にゃ」


本当に、申し訳ない。


ミュリア「ふふ、どうやらまた一人家族が増えたようね」

レト「か、家族!?そ、そんな私などがその様な大それた身分になるなど烏滸がましいと言いますかわ、私はその、主様の、ペット、ですので」

ロンド「ペットは家族だ」

レト「いややややわ、私はただのめ、召使い?」

ミラ「召使いも見ようによっては家族にゃね」

レト「あわ、わわわわわ」


あ、あのね、なんでそんなに自分を卑下するんだ?


ロンド「ああもう!お前は俺達の家族だ!それ以上卑屈な事を言ったらキスで口を塞ぐからな!?」

レト「わわわわ、わか、り、ました!!」


こ、こいつ、絶対頭の中で俺が自分とキスするなど、あってはならない事って卑屈な事を考えてるよな?ああ、忠誠心が強いとは言え、自分を下げすぎてるな。そこはゆっくりとほぐしていかないといけないな。

レト「主様の騎士、レトと申します」


この子が今日から正式にロンドの家族となった、レト・アセストちゃんです。


レト「わ、私が主様と御家族だなんて」

ロンド「レト?」

レト「う、な、なんでもありません」

ロンド「そんなに俺にキスされたくないのか?」

レト「いえ、その、そういうわけでは・・・」


ロンド、やめときなさい。それ以上やるとただのセクハラオヤジだから。


ロンド「・・・うわ、マジだ、考えて見れば・・・」


とまあ、今日から仲間のレトちゃんですが。かなり強いです。現段階で自身に封印を施したロンドも封印を解かないと危ない相手です。


あ、そういえばミュリアのステータス書いてませんでした。


ミュリア・アセスト

レベル:1054

種族:エルダーエルフ

職業:エンシェントナイト

力:SSS

守り:SS

速さ:SSS++

魔力:SSS+

称号

『英雄の娘』『英雄の弟子』『風華乱舞』『迅刃』『英雄の懐刀』『ゲンセデサイキョウノソンザイ』


という事でミュリア様は超絶強いです。特に速さと魔力が桁外れです。流石英雄の一人と言ったところです。ロンドのステータスは今後出します。


それでは次回もお楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ