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旅立ちと出会い

今回頑張った回です。


和司「その後、旅立ちの日だな」


さてリタさんとの最後の会話です。あくまで旅立ち前のですが。


では今回もどうぞ!!

更に数年後、当時の俺と同じ歳になった。


リタ「マスター、行ってしまわれるのですね」

和司「ああ」


リタはこの家を離れる事は出来ない。この家を離れれば消えてしまう。俺の旅立ちは明日だ。もう既に食事を終え、リタと最後の会話を交わしていた。


リタ「マスターもその様なお歳になったのですね、私は悲しいです」

和司「ああ」


いつもならそんなに歳とってねえよと突っ込むところだが、いつもの様に喋れない。


リタ「そんな腑抜けた顔しないでください、イケメンが台無しです」

和司「ああ」


俺はいつの間にかリタの事が好きになってしまっていたのかもしれない。だから、だからこそ・・・。


リタ「なんでそんな悲しそうな顔をするのですか、ぶち犯しますよ?」

和司「ああ」


だからこそ、別れ際でもいつも通りの機械的な彼女を見ると悲しい。リタには心があるのに、リタに泣いてもらえないほど、別れを悲しんでもらえないほど、リタにとって俺は、どうでもいい存在なんだと思うと、寂しくなる。また一人に逆戻りしたような気がした。


リタ「そんな、そんな・・・」

和司「?」

リタ「そんな悲しそうな顔をしないでくださいよ!!私はオートマタ、ただの機械なんです!!私との別れ程度でそんな悲しそうな顔をしないでください!!」


突然声を荒げるリタに俺は驚きを隠せなかった。


リタ「貴方の悲しそうな顔を見ると、痛いんです!!苦しくて苦しくてたまらないんです!!涙が止まらないんです!!」


リタから滝のように涙が流れる。


リタ「機械なのに、痛くて、苦しくて、辛いんです!!貴方を想うと暖かい気持ちになるのに、別れを思うと胸が締め付けられて、嫌なんです!!こんなの知らないんです!!だから、だから、いつも通りに、接して、くださいよ・・・」


ああ、俺はバカだ、何年一緒に過ごしてるんだ、この子は、いつも俺のことを考えてくれてた繊細で優しい子だったじゃないか。そんな子を苦しめてどうするだ俺!!


俺はリタを抱きしめる。


リタ「!!マスター?」

和司「ごめん、俺はバカだ」

リタ「マスター、痛いんです、苦しいんです、助けてください」

和司「ああ、俺の部屋に行こう」


俺はとても軽くて華奢な彼女を抱き上げ、俺の部屋へと向かった。


◇◆◇◆◇◆◇


18禁版に続く(←ないから!)


◇◆◇◆◇◆◇


一頻り愛し合った俺達は抱き合ったまま布団に入っている。


リタ「マスター、とても暖かいです」

和司「ああ」

リタ「マスター、とても幸せです」

和司「ああ」

リタ「マスター、お腹の中がとても熱いです」

和司「それは言うな!!」


リタは甘えるように俺を力強く抱きしめる。地球の人間であれば全身の骨が粉々にされるぐらいの力だろう。だが、それは愛している証だった。


◇◆◇◆◇◆◇


リタ「もう痛くも苦しくもありませんよ、マスター」

和司「ああ、よかったな」


朝にはリタはけろっとしていた。実は罠だったんじゃないかと思ったが、その泣き腫らした目が嘘じゃないと雄弁に語っていた。


リタ「マスター、女狐には気をつけてくださいね」

和司「ああ、気をつけるよ」

リタ「ですが、本気で愛し合っている場合は嫁として迎えても構いません、ですがあまり数を増やしすぎないでくださいね」

和司「あ、はい」


何言ってるかわからんが、まあいいだろう。俺は家の敷地を出た。


◇◆◇◆◇◆◇


side???


私は上村鈴鹿今日、勇者として召喚されてしまった。箒星を見てたはずなのに。しかも一緒に召喚されたのは・・・。


涼太「ドウシテコウナッタ?」


それはこっちの台詞よ!!なんでカズくんじゃないの!!神様は私達をくっ付けようとしてたんじゃないの!?ふざけないでよ!!はあ、今頃カズくんは何してるだろう、一人寂しく箒星を見てるのかな・・・。


私は剣の勇者、涼太は拳の勇者なんだって、魔王を倒してくれだとか言われても・・・ねえ?


私は適当に聞き流しておいた。因みにこの国はアストレイアというらしい。私はカズくんがいないと思うと無気力になっていた。


「スズカ殿はどうしたのだ?」

涼太「彼女、好きな男の子がいないと思って無気力になってるみたいです」

「そうか、確か他の国でも勇者召喚が行われておる、召喚された勇者は皆親しい者同士だという」

鈴鹿「マジで!?」

「お、おお」


やった!!まだ神は私を見捨ててはなかった!!直ぐにカズくんを探しに行こう!!


鈴鹿「カズくんを探しに行く!今直ぐに!!」


鈴鹿のステータスはこうだ。


上村鈴鹿

レベル:12

種族:ヒューマ

職業:剣の勇者

力:C

守り:D

速さ:C

魔力:E

称号

『召喚されし勇者』『一途な乙女』


一般の兵士だと力がDで守りがE、速さはGで魔力もGだ。だからかなりの強さになる。とはいえ、現在の和司と比べるとまだ子供みたいなものだが。


「そ、そうか、なら餞別として武器と防具と金を用意させよう」


さっさと装備を整えてさっさと城を出た。


涼太「待てって!和司を探すにしてもどこに行く気だよ」

鈴鹿「問題ない、私の進む方向にカズくんはいる」

涼太「そんな訳ないだろ!」


あ、この人は高校からの付き合いだから私とカズくんの事知らないんだ。


鈴鹿「涼太は知らないと思うけど、私とカズくんは赤い糸の祝福っていうものがあって、私とカズくんを結び付けようとしてくれるの」

涼太「いや、それは」

鈴鹿「誕生日、病院は同じ、産まれた病室、家、学校の席、常にカズくんの隣だった、別々の場所を歩いていても、最後には必ず出会う、これが全て偶然とでも?」

涼太「な、なんだよそれ」

鈴鹿「私とカズくんはいわば運命共同体なんだよ」


鈴鹿は興奮した様子で和司と自分の事を話す。涼太は少し引きながらも、鈴鹿について行くしかなかった。


涼太「だが、そう簡単に和司と出会えるとは「いたよ!」なに!?」


鈴鹿の目線の先では、冒険者ギルドに入って行く和司の姿だった。


涼太「マジかよ!」


やっぱり、異世界でも私とカズくんは結ばれる運命にあるのね!!けど馬車の列が前を横切り、私達の行く手を阻む、暫くすると馬車の列は通り過ぎた。


ギルドに飛び込んで辺りを見渡す。だがそこに私の運命の人の姿はなかった。


◇◆◇◆◇◆◇


side和司


家を出た俺は近くの国に向かっていた。この近くには爺さんが治めていた国がある。あと爺さんの本に、アストレイアで困った時はこの腕輪を使うように言われた。この紋章は爺さんの家系の紋章らしく、その関係者が魔力を流すと様々な色に光るという。因みに俺が魔力を流すと白く光る、LEDみたいだ。本によると白は爺さんの証だという。やっぱり俺と爺さんは繋がっているんだな。


門に着くと門番に止められた。


「この国の民ではないな、身元を確認できる物はあるか?」

和司「うーん、あるけど、出来れば秘密にしたいんだけど・・・」

「怪しいな、まさか魔の者では!?」

和司「ち、違うって、じゃあ騒がないでよ?」


俺は腕輪を見せる。


「アストレイア王家の紋章、だが光らねば意味がないぞ?寧ろ盗人として捕らえねばならない」


魔力を通すと白く光った。


「な!?白!?」

和司「いいかな?俺は初代国王ロンギヌス・アストレイアの関係者だ、この事はこの国の国王であっても秘密にしておいてくれ、これはロンギヌス・アストレイアの言葉として受け取ってくれ」

和司(爺さん、勝手に名前を使ってすまない)


俺の頭の中にサムズアップする爺さんの姿が浮かび上がる。


俺はそのまま何事もなく中に通された。それにしても、俺お金ないんだよな・・・。爺さんの本にもギルドに入るには金を奉納する必要がある。どうすればいいんだ?


すると俺の頭の中に土下座する爺さんの姿が浮かび上がる。ってそんなことするな爺さん!!


・・・あ、王家の推薦なら金は必要ない・・・なら紋章を見せれば・・・。


ギルドに入って行く、まず受付に向かう。


「こんにちは、ご依頼でしょうか?ご依頼でしたらあちらのカウンターへ向かってください」

和司「いや、ギルド登録して欲しいんだ」

「はい、わかりました、それでは登録料として「ちょっと待って」は、はい」

和司「推薦じゃないけど、これでどうかな?」


俺は受付嬢に腕輪を見せる。


「お、王家の」

和司「奥で話してもいいかな?俺が登録する事は内密にしたいから」

「わ、わかりました」


俺はギルドの奥に通される、その後に鈴鹿が入ってくるのだが、奥にいる和司には知る由もない。


◇◆◇◆◇◆◇


奥の部屋には一人の女性が座っている。


「やあ、私はミュリア・アセスト、このギルドの長だよ」

和司「俺はんー、カズシと呼んでくれ」

ミュリア「わかったよ、ところで王族がなんで冒険者ギルドに登録しに来たんだい?」

和司「俺は王族じゃないよ」

ミュリア「じゃあその腕輪は?」


俺は腕輪に魔力を通す。


ミュリア「白い、光・・・それを見たのは二度目だ」

和司「二度目?」

ミュリア「その光を灯せるのはロンギヌス様だけ、エルダーエルフである私はロンギヌス様を見た事がある、随分と昔にね・・・君は何者なんだい?」


爺さんを知ってる人なら教えてもいいかな、爺さんには敬意を払っているようだし。


和司「俺の本名は斑鳩和司、異世界人だ」

ミュリア「それはなんとなくわかってたよ」

和司「じゃあ、ここから先は内密に頼むよ、爺さん、ロンギヌス・アストレイアの言葉として」

ミュリア「わかった」


今俺はこの部屋に外には音が漏れないようにする結界をかける。


和司「ロンギヌス・アストレイアは俺の前世、まあ、俺はロンギヌスの生まれ変わりと思ってくれ、力も受け継いでるし」

ミュリア「ロンギヌス様の、生まれ変わり・・・!!」

和司「ん?ちょっと待て、あんたミュリアと言ったな」

ミュリア「う、は、はい」

和司「本人じゃないから敬語じゃなくていいって、実は爺さんの本の中にあんたへの手紙があるんだ」


俺は本の中から手紙を取り出し、ミュリアに手渡す。ミュリアは即座に便箋から取り出して読み始める。


『親愛なる我が友 ミュリア・アセスト殿


この手紙がお前の手元にあるという事はカズシと会っているという事だろう。そのカズシは儂の来世の存在だ、儂はこいつを孫のように思っている。今のお前には立場というものがあるだろう。だが、どうか、儂の孫のカズシの世話を焼いて欲しい。今儂のことを知っているのはお前しかいない、頼れるのはお前しかいないのだ。後のことはお前に任せた。


不肖の王 ロンギヌス・アストレイア』


何を思ったのか、ミュリアは涙を流す。そして俺を抱きしめる。


ミュリア「カズシ君、私はロンギヌス様を父親のように思っている、実際少しの間親代りだったからね」


嗚呼、なんでこう、人肌というのは・・・。


ミュリア「ロンギヌス様は君を孫といい、私に世話を焼くように言った、だから、今日から君は私の息子だ!私達は親子だ!例え血は繋がってなくとも、ロンギヌス様の名の下に、私達は繋がっている!!」


こんなにも、暖かいのか。


◇◆◇◆◇◆◇


そうと決まると話はすごい勢いで進んで行った。俺とミュリアは正式に親子となる、所謂養子だ。あっという間に申請された。


和司「ギルド登録しようと思っただけなのに新しい親ができた・・・」

ミュリア「もちろんギルド登録もちゃんとされてるからね、名前はそのままでいいのかい?その名前だと目立つよ?」


名前・・・そういえば考えてなかった。


和司「うーん、俺、一度生まれ変わったようなものだからな・・・良かったらさ、つけてよ、名前」

ミュリア「え!私が!?」

和司「母さん、なんだろ?」

ミュリア「かあ、さん、かぁ〜」


母さんという言葉に反応し、顔を赤くし、嬉しいけど恥ずかしそうな顔をする。う、可愛いな、義理とはいえ母親相手にときめいてしまった。待てよ?俺、この身体になってから惚れっぽくなってないか?


そんな事を考えている間に正気に戻っていたミュリアが名前を思いついたようだ。


ミュリア「じゃあ!ロンドなんてどうかな?ロンギヌスの跡を継ぐ者、ロンド・アセスト!」

和司「ああ!それがいい!ロンド、俺はロンド・アセストだ!!」


新しい人生、新しい身体、新しい名前、今日俺は、ロンド・アセストはここに誕生した。

どうだったでしょうか。


リタ「もっと私とマスターのラブラブイチャイチャシーンを要求します」


実はリタさんの性格のキャラ、書いていて楽しいので好きです。


リタ「私にはマスターがいますので」


いや、別に告白じゃないです。大体物語のキャラクターと恋仲になる事は有り得ないよ。若干一名に食べられそうになったけども・・・。


???(あれ?今噂されてるような気がする)


うう!何か一瞬寒気がしたけど気のせいだよね。


と言うわけで今回和司君が旅立ちました。そして名前は斑鳩和司改めロンド・アセストになりました。


ロンド「改めてよろしくな」


そう言えば前作の後書きでやってた作者お気に入りの台詞コーナーですが、次回からまた始めようと思います。とは言っても書いてきた小説のデータが全部消えてるので思い出せないものもありますので途切れ途切れになると思います。


と言うところで今回は終わりです!次回もお楽しみに!!

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