表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/83

真相と修行

二話目です。


和司「前作のおまけは何か書いてるのか?」


その、まだ何も手をつけてないです。


和司「実はおまけとか言って何も考えてなかっただろ」


いえ、その、考えて、ますよ?


和司「・・・まあいいか、前回は割れた箒星が落ちてきたんだよな」


うん、今回ではその後どうなったのか軽く聞けるよ。


和司「前回がどうだったかは知らないけど、今回の始まりはめちゃくちゃだな」


ある映画の影響です。


和司「つまり星を落としたかったと」


はい。


和司「お前・・・謝ってこい!!」


すみませんでした!!


と言うわけで今回もどうぞ!

『ようやくやって来たか』


その声、俺の前世か?


『そうだ、儂はロンギヌスという、お前と会うのは初めてだな』


で、ここはどこなんだ、白だけで周りには何もないけど?


『お前、少し前の事を覚えているか?』


箒星が割れて・・・その割れた箒星の一部が学校の方に落ちていったのは見た、それからどうなったんだ?


『あの後破片が様々なところに落ち、幾多もの国が甚大な被害を受けた、特にお前の町がある島は完全に消滅した』


日本列島が無くなった・・・。友人達も鈴鹿もクルミも死んだのか、なら俺も死んだのか?


『ああ、お前の場合儂がおったのでな、肉体は滅びたが魂は無事だ』


肉体が無いって、死んでる様なものじゃん。


『実はお前専用の体をある世界に用意している、それを使え』


・・・なんで作ってたんだ?


『こうなる事を予想していた、お前専用だから姿形は同じだ、お前がどの様に使おうが、何をしようが自由だ』


なんで俺の為にそこまでの事をしてくれるんだ?


『儂にとって、お前は孫の様な存在だ、孫の為に何かをするのはおかしいか?』


孫って、俺はあんたの事を全然知らない。


『儂は見ていた、お前が赤子の時から、赤子のお前を見た時、儂はお前をこの魂を賭けて守ろうと決めた、これは儂の、お前の爺として最後の役目だ、お前には幸せになってほしい』


話を聞いてると何故か凄く暖かい、それが懐かしく感じる。


『箒星が砕ける事を知ったのは今日の朝の事だった故に、慌てた儂はお前とリンクする事によって力を与えようとした、その結果お前には辛い思いをさせてしまった、済まない』


・・・ありがとう、爺さん、俺の為に今までいろいろしてくれてたんだな。


『・・・儂の事を爺と呼んでくれるか、平和を作る為とはいえ、何人もの人間をこの手で葬ってきたこの儂を』


それは平和のためだったんだろ?それに過去の事だ、爺さんは俺の命の恩人でもう一人のお爺さんだ。敬う事はすれど蔑む事は出来ないよ。・・・爺さん、俺をその世界に連れていってくれ。


『わかった、そこでは絶対に幸せになるのだぞ!!』


すると俺の視界に光が溢れる。


『これで儂の役目は終わりだ、儂の魂が潰える前に、最後にお前と話してよかった』


何!!それはどういう!?


俺の問いに爺さんは答える事なく、完全に光に覆われてしまう。


◇◆◇◆◇◆◇


目を開く、眼鏡がなくても見える。それどころかはっきり見えすぎる。目を凝らすと視界がズームされる。いきなりの事に驚いたが、あの爺さんがこの体につけた機能だと思うと何もおかしくはない。


ここはどこかの部屋の様だ。ベッドの上に俺がいて、その隣に机がある。机の上には爺さんの名前が書かれた本が一冊あった。


『我が孫カズシよ、お前の為にその体の使い方や戦い方、この世界の事をこの本に書き記しておいた。お前以外には見えない、触れない様にしておいた。どうかお前が幸せな人生を歩む事を祈る。』


・・・何から何まで・・・。


◇◆◇◆◇◆◇


大体わかった、この世界はゲームみたいになっている様だ。で、いま俺がいるこの家は爺さんの別荘らしい、誰も近付かず認知も出来ない結界が貼られているらしい。


あと、俺用の装備もいくつかあるらしい、もう既にアイテムボックス内に入れているが。あの爺さんは本当に過保護だな、チート装備のオンパレードだ。


因みに俺の体はまだ未完成らしい、爺さんの力により、武術、魔術も爺さんスキル面ではほぼ完璧だ。だが、それに体がついていかない。それにこの体は実際の俺よりまだ幼い、まだ小六ぐらいだろう。しかもこの家、俺が中に入る事により、外の時が止まるらしい。


まずは身体を鍛えないとな、その次は爺さんの本に書かれた通り魔力操作の練習や魔力を高める修行もしないと、やる事は沢山あるな。


◇◆◇◆◇◆◇


身体能力は地球とは違う様で普通の鍛え方じゃダメみたいだ。今は庭にある岩を持って走ったりしている。あまりよくわからん、疲れもしない、あまり重くも感じない・・・。


先に魔力の方を練習しようか。まずは魔力を底上げする修行だ、まず魔法を使い続ける。とにかく魔力を消費する事だ。まずは基本のライトだ。


和司「ライト!!」


・・・魔力が消費された。やっぱり最初は魔法を唱えないとならないか、詠唱は必要なかったけど。まだ当分は魔法が発動しなさそうだ。


◇◆◇◆◇◆◇


一年後。


魔力が底上げされ、魔力操作もやるようになった。


あ、そうだ!!俺は机の上に置いている服と腕輪に重力魔法をかける。くっ、やっぱり重力魔法はまだ魔力消費が多いな・・・。よし、とどめておく事は出来た。ふう、着てみよう。


お、重いぞ、着るのに一苦労だ。


よし、重いが動けないほどじゃない。修行には丁度いい。常に身に付けておこう。


にしても一人と言うのは寂しいな。


◇◆◇◆◇◆◇


数年後随分と体も鍛えられた。今では服や腕輪に五重に重力魔法をかけている。にしても爺さん、この家、地下もあるとは思わなかったぞ、トレーニングルームなんてさ。トレーニングルームにはトレーニング用のアイテムがある。まさか魔力を吸収し続ける指輪があるとはな。これにより修行がさらに捗る。


しかもオートマタというロボット?で戦闘訓練もできる。今日も魔力を吸収する指輪を付け、いつもの重力魔法がかかった服と腕輪をつけてオートマタの前に立つ。


訓練用の武器を持つ。オートマタは騎士様な装備で顔がフルフェイスで覆われている。


『武器の所有を確認…

訓練を開始しますか?』

和司「ああ、頼む」

『肯定を確認』


俺はいつも通り剣を構えた。オートマタが動き出す。剣をぶつけ合う、力のぶつけ合いだが、力だけだとやっぱり勝てそうにない。なら、剣を斜めにし、受け流すと体を捻って蹴りをオートマタの剣を持ってる腕に打つ、勿論それでオートマタが剣を落とすはずがない、剣を受け流した流れに乗り剣を払う。だがオートマタは体をそらして避ける。剣が通り過ぎると体を素早く起こし、頭突きをかましてきた。これは避けれずまともに受けてしまう。


和司「ぐっ」


だがそれだけでは終わらない、オートマタが剣を振りかぶる、だが頭が空いてるぞ!俺は倒れる反動で足を振り上げオートマタの顔を蹴り上げる。


まだ訓練は終わらない、どちらかが剣を落とすまでだ。


オートマタが両手で剣を持ち、縦に振る。これは真空波だ!俺は横に転がる。まったく、訓練のためとはいえ、爺さんと同じ技能を持つ機械と戦うなんて、とんでもねえぜ!!


ここは速さで勝負だ、一気に近寄り、素早く突く!連続で突く!ラッシュだ!!


和司の突きは速さを増し、同時に何発も放っているように見える。が、オートマタもそれに合わせて受け止め、受け流して行く。


◇◆◇◆◇◆◇


ラッシュは長く続いた。和司が最後に剣を振り下ろす、オートマタはそれを受け流しに来るが、流しきれず、刀身が砕ける。同じく和司の剣も折れてしまった。


和司「・・・ちぇ、また引き分けか」

『訓練は終了です、戦闘モードを解除します』


鎧が全て砕け散ると、中から美少女が出てきた。


「マスター、相変わらずイケメンですね」

和司「いつもの嫌味か?」


俺は鏡を見たことがないが、イケメンと言われるほどではないと思う。


「私は事実を言ったまでです、あまりそんな自分を卑下してると、どこかの女狐に騙されて連れ去られて性奴隷にされてあんな事やこんな事をされちゃいますよ?」

和司「どんな想像してるんだ、リタ、上に行くぞ」

リタ「仰せのままに」


因みにこのオートマタのリタ、殆ど人間と同じだ。飯も食べるし排便もする。心もあるしな。ただ・・・。


和司「リタ、くっつきすぎだ」

リタ「・・・理解しかねます」

和司「・・・離れろ!くっつくというか張り付いてるじゃねえか!!」


エレベーターの中でリタは俺の背中から抱きつき、手足の俺に巻きつけ、もう一体化してる。こいつ、殆ど人間と同じだから、胸とか太ももとかすごく柔らかいんだよ!!しかも確信犯で耳に吐息かけて来るし!女の子特有の甘い香りがするんだ!!


思春期の男にはとても辛いです。


リタ「マスターの発情を確認、性処理を「しなくていい!!」承知しかねます」


俺は無理やりリタを引き剥がした。


リタ「何するんですか、ま、まさかこんな密室で、だ、ダメです!私、その、初めてなので」

和司「なんでそこは流暢なんだ?」

リタ「マスターを興奮させるためです、そして私の性処理機能で」

和司「その機能は廃止とします」

リタ「承知しかねます」


いい加減にしてくれ。


◇◆◇◆◇◆◇


俺はキッチンで料理をしている。バイトで料理をしていてよかった。


和司はある有名な飲食店でアルバイトをしていた。主にキッチンで働いていたが、気付けば店の誰よりも料理が上手くなり、『裏の料理長』と呼ばれたりもした。


炒飯を作りつつ、リビングで寛ぐリタに視線を向ける。リタはずーっと俺を見ている。


リタ「マスターの料理は至高です、料理を教えてください」

和司「ダメだ、お前が厨房に立つと厨房を壊すから」


これは体験談だ、一度教えようとしたことがある、だがこの子、力加減ができない。コンロのスイッチを奥にめり込ませたり、調理器具を握りつぶしたり、蛇口のハンドルを捩じ切ったり。何かしら壊さずにはいられない破壊の申し子だ。


◇◆◇◆◇◆◇


今回はキムチ炒飯だ、店に出すのと比べて辛めにしておいた。


リタ「・・・マスター、辛いでひゅ」


あ、忘れてた、こいつ辛いの苦手だった。


和司「あー、ちょっと待て、他の作るから」

リタ「だ、だいじょーぶでひゅ、ひゃんと食べまひゅ」


うーむ、こいつは本当に機械なのか?


◇◆◇◆◇◆◇


和司「ごちそうさま」

リタ「ごひひょうひゃまでひた」


ああ、無理に食べるから涙がダラダラ垂れて瞼真っ赤じゃん。


和司「ほれ、レモン食べろ、辛さが治る」

リタ「・・・いただきまひゅ」


もう普通の女の子だな。爺さんはすげえ物を作ったな。数年一人だった俺の心を癒してくれる。


リタ「・・・完治しました、さあ夕食は終わりました、お次は・・・夜の営みと参りましょうか」


・・・これが無ければ、な。

リタ「マスター、あそこに空いてる部屋があります、そこでしっぽり」

和司「やらねえよ!!」


オートマタのリタさん登場です。この子にはロンギヌス爺様の戦闘データが内蔵されてる為、めちゃ強です。


和司「俺、お守りをつけてるとはいえ、リタがめちゃくちゃ手加減してないと、一瞬でやられるからな」

リタ「マスター、そんな事いいのであの部屋で」

和司「やめろ!離せ!!」


・・・あれ?こんなに和司を(性的に)襲うように設定したかな?


まあいいか、どうだったでしょうか?今回がどこまで続くかわかりませんが、頑張って参ります。どうか楽しんでいただけたら幸いです。


では次回もお楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ