十話:戦う輝石騎士団
口火を切ったのは、エルザの支援魔法からだった。
「『マインドアップ』『スピードアップ』」
エルザは遅延発動を用いて、風と水の二属性の強化魔法を同時に発動させた。
発動した強化魔法は彼女が持つ高レベルの瞑想スキルによって全体化され、一度で輝石騎士団の面々全員に行き渡る。
無論黙って見ているだけのストームベアではなく、対象をエルザに定めて攻撃態勢を取り、瞬く間に間合いを詰めて襲い掛かろうとした。
「おっと。貴様の相手はこの僕だ。『タウント』」
ストームベアに肉薄したカイオスが、盾スキルを使ってエルザに向かっていたストームベアの注意を自分に逸らす。
本来ならば到底間に合わないタイミングだが、カイオスにかかっている『スピードアップ』による走力上昇の恩恵が、エルザへのカバーを可能にした。
攻撃を無理やり中断させられたストームベアは、その瞳に敵意を燃やしてカイオスを睨む。
豪腕が来ると予測したカイオスは、素早く盾を構えて身構えた。
「次は俺の番だな。皆俺の情熱を受け取れ、『パワーアップ』!」
同時に前衛の槍使いが、火属性の強化魔法を全体化させて発動した。
「いつも思うが、ミリートの支援は微妙に気持ち悪いな。『ディフェンスアップ』」
軽口を叩きながら、土属性の強化魔法を、斧戦士がやはり全体化させて放つ。
後衛のエルザだけでなく、前衛の斧戦士や槍使いまで当たり前のように支援魔法を使用してみせたのを見て、マーティは輝石騎士団の資金力を改めて見せ付けられた気がした。
遅れて放たれた豪腕を、各種身体強化魔法の恩恵を受けたカイオスは真正面から盾で受け止めた。
まるで何かが爆発したかのような音と共に鉤爪が盾の表面を削るが、カイオスは足を踏ん張り、衝撃で若干背後に滑りながらもストームベアの一撃を耐え切ってみせた。
「チートだ……チート過ぎる……」
思わず漏らしたマーティの独り言を聞きつけたミューリが、同意のため息を漏らす。
「だねぇ。強化魔法って回復魔法に次いで習得にお金がかかるのに、それをもれなく全て瞑想スキルで全体化、だもんねぇ」
ベアトリスは二人とは別の視点に目を向け、感嘆した。
「エルザさんだけでなく、他の二人も詠唱持ちですね。発動が早い。さすがに後衛のエルザさんほどではないですけれど、少なくとも私以上です」
「ええっ!? ベアトリスよりも!?」
驚いたミューリが素っ頓狂な声を出す。
少し気分を害したのか、眉を顰めたベアトリスは、口元をへの字に曲げてしまった。
「仕方ないでしょう。資金力が違うんです。私だって実家にお金さえあれば……」
ヴィーテ男爵家の令嬢であるベアトリスは、貴族ではあるがあまり裕福な暮らしはしていない。下手をすると、豪商の娘であるミューリの方が貴族らしい生活をしているといえる。
「おい、ウォルド、早く付与魔法をくれ。きついぞ」
ストームベアの攻撃を真っ向から受け止め続けることは、例え身体強化魔法の援護があっても辛いようで、少しずつ押され始めてきたカイオスが仲間を急かす。
「待っていろ。今完成した。『アースエンチャント』」
ウォルドと呼ばれた斧戦士が、それぞれの手に持つ武装にストームベアの苦手属性である土属性を付与した。
これも本来なら単体にしか使えないが、瞑想スキルで全体化されている。
土属性が宿ったことで、ストームベアへの攻撃が有利になり、同時に武器や盾で受ける武器防御が成功しやすくなった。
「次は風耐性か。「『ウインドレジスト』」……エルザ、仕事が早いな」
カイオスの台詞に被せるように、エルザの魔法が飛んだ。当たり前のように全体化済みだ。
これにより、万が一直撃を受けても、ストームベアの攻撃は強化された風耐性により減衰される。
『ウインドレジスト』は風耐性のみ上昇させるが、耐性上昇系の魔法は、他にも水魔法の一つに全属性耐性を上昇させる『レジストアップ』がある。
もちろんエルザはどちらも使えるが、上昇量は特化している分『ウインドレジスト』の方が高く、また耐性上昇系の魔法はどちらも上書き関係にあるため、エルザは『ウインドレジスト』を選択した。
ストームベアは名前の通り、風属性の恩恵を強く受けているモンスターだ。基本的に他属性の行動は取ってこない。
どうやら、エルザが風魔法と水魔法、ウォルドと呼ばれた斧戦士が土魔法、ミリートと呼ばれた槍使いが火魔法の資質を持ち、それぞれの強化魔法を担当しているらしい。さすがにエルザ一人が四属性全て受け持つ、というわけにはいかないようだ。
そもそも生まれつきの才能である魔法の資質は、いくら金を積もうとも得ることはできない。単一属性でも、持っている人間は稀なのだ。持ってはいても、生まれ故に存在に気付かず、才能を伸ばす資金力もなく、結果埋もれたままになっている資質持ちも多い。
ちなみに、魔法使いとして認められるためには、この魔法の資質を一つ以上持っている必要がある。一つでも資質があれば、金さえ積めば必要な技術を身につけて魔法使いを名乗れるが、実際に魔法使いとして役割を担うためには、エルザやベアトリスのように資質を二つ持つ二属性持ちであることが望ましい。
三属性や四属性持ちの化け物が世に出ることがあるが、極めて稀である上に、戦力としても非常に有用なので、大貴族などしっかりした権力基盤がある家に生まれでもしない限りは、大抵は存在が露見した時点でどこかの国に囲われる。
そして、さらにその才能を引き出すために、迷宮の恩恵をより高く受けられる高難易度の外部迷宮に直接叩き込まれるので、その姿を学園迷宮で見ることはまず無い。笑えないことに、学園迷宮でも深部のモンスターなら複数属性持ちが割とごろごろいるのだが。
強化魔法をかけ終えた輝石騎士団が、改めて陣形を組み直した。
前衛はストームベアの攻撃を引き受けるカイオスを中心に、斧戦士と槍使いが最大火力を発揮するためサイドに回り込みやすいように両翼に立つ。
唯一の後衛であるエルザは最も安全なカイオスの背後を陣取り、魔法による狙撃と支援、回復を一手に担う。
残るベティは双剣使いとしての特色を生かし、高い機動力を駆使して遊撃と後衛の護衛を行う。
この五名が、今回の討伐に選ばれた輝石騎士団の面々だった。
輝石騎士団そのものの規模は非常に大きく、討伐に連れてきていないメンバーは大勢いるが、彼らは皆二軍で一軍と呼べる実力を持つ者はこの五人だけだ。ランクも高く、二軍の団員のほとんどがDランクであるのに対し、ベティとカイオスがAランク、エルザがBランク、ウォルドとミリートがCランクと、錬度が高い面々が揃っている。
一軍でありながらランクに微妙なばらつきがあるのは、Cランクからはランクの上昇条件に厳しい条件をつけられているためだ。例えば、パーティで昇格条件を達成しても、既に死亡判定を受けて学園に転送されている者は昇格対象から除外されてしまう。
いつまでもカイオスの防御を抜けないストームベアが業を煮やしたか、後退した。追撃をかけようにも、ストームベアの名は伊達ではなく、一気に間合いを離され攻撃が届かない。強化魔法込みでも追いつけないとは、大した敏捷力である。
ストームベアが大きく息を吸い込んだ。
「いかん、ハウリングボイスが来るぞ!」
気付いたカイオスが叫ぶより先に、エルザは詠唱を終えていた。その速度は、今までで最も早い。
「『セイクリッドソング』!」
エルザの魔法発動に一拍遅れて放たれたハウリングボイスが、輝石騎士団だけでなく、遠くから観戦しているマーティたちまで拘束する。
だが、輝石騎士団は棒立ちになることもなく、逆に好機とばかりにストームベアを攻め立てた。
これこそが、エルザが発動させた聖魔法『セイクリッドソング』の効果だ。
ハウリングボイスのような、状態異常を付加するスキルの効果をシャットアウトする。
展開型の魔法で、発動している間はずっと魔力を消耗し続けるが、ハウリングボイスにとってこれ以上のカウンタースキルは存在しない。唯一の欠点である魔力の消耗も、ピンポイントで展開すればさほどの量ではない。
一応は魔法に分類されるが、どちらかといえば特殊スキルに近く、エルザのような神に対して高い信仰力を持つ者にしか使えないスキルだ。僧侶が引っ張りだこである所以である。エルザの場合は魔法使いも兼職しているので、余計に重要度が増している。
ハウリングボイスが効かないことに戸惑っている様子のストームベアは、応戦するものの精彩を欠いている。それでも振るわれる豪腕は一撃必殺の威力を失っていないが、カイオスの盾を突破することはできない。
余裕を持ち始めたカイオスが、にやりと笑い、ストームベアを蔑んだ目で見る。
「温いな。所詮は獣風情か」
もはやカイオスにとって、目の前の魔物は恐るべき怪物ではなく、いつものように自分たちに狩られる哀れな魔物に他ならなかった。
馬鹿にされたと分かるのか、ストームベアは目を細めると勢いを増して爪撃を繰り出す。
「いくら闇雲に放とうと、無駄だというのが分からないのか。野蛮な奴め」
はっきりと嘲りの笑みを浮かべながら、ストームベアの攻撃を、カイオスが盾で真正面から受け止め、逆に弾き返した。
嫌味な性格だが、盾を持ちどっしりと構える姿は巌のようで、強化魔法込みとはいえストームベアに対して全く力負けしていない。受けている迷宮の力の恩恵が、どれほど強いかを感じさせる。ベティと並ぶAランクは伊達ではない。
「ウォルド、ミリート! これから奴に隙を作る。その隙に最大火力をお見舞いしてやれ! ベティは後詰だ!」
叫んだカイオスは、豪奢な装飾の鋼盾の面でストームベアの頭部を横殴りに殴りつけた。以前ミューリが使った盾スキルの『シールドバッシュ』だ。
痛みでストームベアがよろめき、数秒の隙を生む。
その隙をいち早く突いたのは、槍使いのミリートだった。
「『エイミングチャージ』! いっくぜぇ!」
身に宿る迷宮の力を活性化させ槍スキルを発動させたミリートが、閃光のような速さで一直線にストームベア目掛け突っ込んでいく。対するストームベアはタイミングを合わせカウンターを入れようとしたが、懐に入る直前でさらに加速したミリートに目算を誤り、空を切る。
刹那、何かが爆発したような音と共に、ストームベアの体が後方に吹っ飛んだ。余勢そのままに、ミリートはストームベアを岩壁の岩肌に叩きつけ、更なる轟音を響かせた。
「『グランドエクステンション』! ぶち破る!」
続いて大斧を振りかぶりながら突進するウォルドが空中に飛び上がり、くるりと空中で一回転して勢いと自重、落下速度の全てを上乗せした上段斬りを、ミリートの槍に縫い止められたストームベアに叩き込んだ。
大斧はストームベアごと壁に直撃し、大量の砂埃と瓦礫を飛び散らせる。
「……ミリート、そこから離れて!」
機を窺っていたベティが、何かに気付き声を上げた。
槍で叩きつけられ、斧の衝撃で洞窟の壁を揺らしたのを最後に動かなくなったストームベアの傍で、ベティの声を聞きつけたミリートが振り返る。ご丁寧に、ストームベアに背を向ける形で。
あれだけの攻撃を喰らっておきながら、ストームの身体からは、一滴も血が流れ落ちていない。
「ん? 何だよストームベアならもう倒して──げぎょ?」
出し抜けにミリートが変な声を出した。
よく見れば、彼の胴にストームベアの太い両腕が伸びている。
異常な状況に自然と誰もが口を噤む中、ミリートがストームベアの胸元に引き寄せられ、押し倒された。圧し掛かられる彼の身体から、びきばきばきと、内に篭った異音が響く。
「いかん、ベアハッグだ!」
斧スキルを放ったばかりで一番近くにいた斧戦士のウォルドが、慌ててミリートを救出しようとして、斧を振り上げるため、四肢に力を込める。
それを見たストームベアは、脱力したミリートを両前足に引っ掛けぶら下げたまま、後ろ足で立ち上がりウォルドに向き直った。
見下ろすストームベアの大きさと比べれば、巨漢のウォルドといえども小さいと表現せざるを得ない。立ち上がったストームベアとウォルドの身長差は、それほどまでに開いているのだ。
だが、今のストームベアはミリートで両手が塞がれている。
「馬鹿め! その状態で何ができる!」
「『パワーアップ』『スピードアップ』」
鈴を転がすような軽やかな女声が場違いにストームベアの口から漏れ、ウォルドが驚愕の表情を浮かべる。
次の瞬間、ミリートを締め上げた体勢のまま放たれたストームベアの頭突きが、ウォルドの頭を叩き潰すかのような勢いで放たれた。
ストームベアがゆっくりと顔を上げると、頭を陥没させたウォルドが、鼻と耳から血を垂らしながら地面に崩れ落ちる。
ウォルドを一撃で戦闘不能に追い込んだストームベアは、すっかり脱力して動かなくなったミリートを放り出すと、大きく息を吸い込んだ。
「くっ! 『セイクリッドソング』──!」
仲間がやられたことに気が動転しながらも、気付いたエルザが間一髪で聖魔法を展開するが、ストームベアの咆哮はハウリングボイスではなかった。
その咆哮を聞いたベティ、カイオス、エルザの三人は、自分たちの身体から力が抜けていく感覚に戸惑う。
忘我から我に返り、エルザが叫んだ。
「ディスペルボイス!? ストームベアがどうしてこんなスキルを!?」
使用者以外にかけられている補助魔法を、敵味方の区別無く打ち消してしまうスキルだ。先ほど使用した強化魔法も、本来なら、ストームベアが使用できるスキルではない。変異個体でなければの話だが。
すぐにその可能性に思い至ったエルザは悲鳴を上げた。
「まさか、ボス個体!? いけない、団長、離れて!」
探索者が迷宮探索で注意しなければいけないのは、突然変異で発生する通常よりも遥かに強いモンスターの存在だ。
ボス個体と呼ばれるそれは、外見こそ通常のモンスターと同じだが、その強さは全くの別物で、まさしく桁違いである。
さらには本来なら使えないはずのスキルを習得していることもあり、このストームベアの場合は、風と炎の強化魔法と、輝石騎士団の強化魔法を無効化したディスペルボイスがそれに当たる。もしかしたら、魔法の効果を上昇させる瞑想スキルすら備えているかもしれない。
変異個体は気付かず遭遇してしまえば全滅の可能性すらある危険なモンスターだ。
無論、輝石騎士団にとっては想定外である。
今戦っているメンバーの中で、一番ストームベアに敵意を向けられているのは誰か。それは、パーティの支柱たる回復役に他ならない。
「いかん! くるぞ、エルザ!」
「えっ?」
カイオスが走り出す。
虚を突かれたエルザ目掛け、遅れてストームベアが疾走した。
遅れて動いたにも関わらず、ストームベアはカイオスよりも早く間合いを詰めた。
「エルザ! お前は二人の治療を優先しろ! 今ならまだ間に合うはずだ! 『タウント』!」
盾を掲げて腰を落としたカイオスは、挑発スキルを使って自分に突撃を誘い、受け止める構えを見せる。
「駄目よ! 強化魔法が全部切れてる状態で攻撃を引き付けたら──!」
制止しようとしたベティの試みは一歩遅かった。
ストームベアの巨体が突風のような速度と勢いを以って、カイオス目掛け突進する。
「うおおおおおおおおお!」
カイオスの装備はその高価さに見合った性能をここでも発揮した。
ミューリの青銅の大盾のように衝撃に耐えられず砕けるようなこともなく、しっかりとストームベアの突進を受け止めてみせたのだ。
しかし、盾が受け止められてもそれを操る人間がその衝撃をいなせるとは限らない。
強化魔法が掛けられていない現状ではストームベアは止まらず、気勢に押されまいと雄叫びを上げて突進を受け止めたカイオスの盾ごと、勢いをそのままにカイオスを跳ね飛ばした。
きりもみ回転して宙を舞ったカイオスが、地面に叩きつけられる。
「くそっ……。僕が、こんなことで……」
喋る余力はあるようだが、どこかを痛めたのか、カイオスは起き上がれずにもがいている。
目の前の光景が、現実に起こっていることだとエルザには思えなかった。
気付けば、戦えるのはベティとエルザしか残っていない。
「……そんな。数分前まで、圧倒的に私たちが有利だったのに」
ゆっくりとストームベアがエルザに向き直る。
感じる恐怖に、エルザの身体が震えた。
輝石騎士団として何度も学園迷宮を探索しているエルザは、優秀すぎることもあって、今まで危機らしい危機に遭遇したことが無かった。
だからこそ、その瞬間、エルザの思考は完全に停止した。
ストームベアと、目が合った。
あまりの恐ろしさに、エルザは視線を逸らせない。視線を逸らした瞬間、ストームベアは襲い掛かってくる。そんな嫌な確信がある。
そのエルザをストームベアの視線から切るように、ベティが割って入った。彼女の象徴でもある二振りの双剣は、ぴたりとストームベアに向けられている。
前を向いたまま、ベティはエルザに言った。
「私が注意を引き付ける。その間にエルザは皆の治療を。たぶん、長くは持たない」
この状況下であっても静謐さを保っているベティの声に、恐慌に陥りかけていたエルザは我を取り戻す。
素早く状況を見て取ったエルザは、的確に判断を下した。即ち撤退だ。
「こうなった以上、立て直すのはもう無理よ! これ以上被害が広がらないうちに、帰還して作戦を練り直すべきだわ!」
「今引けばカイオスたちは死ぬわよ。それでもいいの?」
静かな声で尋ねたベティに、エルザは金切り声を上げた。
「そんなわけないでしょう! ここは学園迷宮なのよ!? 死亡判定は出るでしょうけれど、倒れても命までは取られるはずが──あ」
根本的な問題を思い出したエルザは、顔面蒼白になった。
エルザの様子を見て、ベティはストームベアを睨んだまま構えを解かずにエルザを諭す。
「思い出したようね。ここは学園迷宮だけど、あのストームベアは学園迷宮のモンスターじゃない。私たちが助けなければ、確実にカイオスたちは殺される」
静かな声に、じわりと恐怖が滲んだ。
ベティとて、急転直下で訪れた仲間の危機に何も感じていないわけではないのだ。
それでも戦意を奮い立たせ、ベティはゆっくりと歩き出す。
助けを求めるように、エルザは周りを見回した。
マーティたちとエルザの視線が交錯する。
「お願い! ベティを助けてあげて!」
エルザが頼ったのは、まさかのマーティたちだった。




